アドビ、「Camera Raw」と「Lightroom 3」を更新

~E-P3、NEX-5N、PENTAX Qなどに対応

 アドビは29日、RAW現像プラグイン「Camera RAW」と画像処理ソフト「Photoshop Lightroom 3」の最新版を公開した。バージョン番号はLightroom 3が3.5、Camera RAWが6.5。

Photoshop Lightroom 3

 Camera RAWでは、新たに以下のカメラに対応した。

  • OLYMPUS PEN E-P3
  • OLYMPUS PEN Lite E-PL3
  • OLYMPUS PEN mini E-PM1
  • ソニーNEX-C3
  • ソニーNEX-5N
  • ソニーα35
  • ソニーα65
  • ソニーα77
  • ニコンCOOLPIX P7100
  • ハッセルブラッドH4D-60
  • パナソニックLUMIX DMC-FZ150
  • パナソニックLUMIX DMC-G3
  • パナソニックLUMIX DMC-GF3
  • フェーズワンIQ140
  • フェーズワンIQ160
  • フェーズワンIQ180
  • フェーズワンP40+
  • フェーズワンP65+
  • 富士フイルムFinePix F600EXR
  • PENTAX Q
  • リコーGXR MOUNT A12
  • リーフAptus II 12
  • リーフAptus II 12R

 また、ニコン「AF-S NIKKOR 35mm F1.4 G ED」とキヤノン「EF 14mm F2.8 L USM」を含む25機種を超えるレンズプロファイルも含む。

 加えて、以下について修正した。

  • DNGに変換したファイル、またはLightroom 3.4.1からDNGファイルとして書き出したファイルからGPS高度メタデータが除外される
  • キヤノン「EOS 5D Mark II」で、ホワイトバランスを昼光に設定してCanon sRaw設定を使用した場合、画像にマゼンタかぶりが見られる場合がある
  • Camera Raw 6.4でRECONYX画像が正しく開かない
  • Camera Raw 6.4またはDNG Converter 6.4で、EXIFネームスペースにGPSが含まれたサイドカーのあるRAWファイル(RAWファイルに実際のGPS EXIFは含まれていない)をDNGまたは別の形式(JPEGなど)に変換した場合、GPSタイムスタンプの日付コンポーネントが失われる

 Lightroom 3もCamera RAW 6.5と同じカメラに対応した。さらに、以下の項目を修正した。

  • 矢印キーを使って画像調整設定を変更する際の応答性が悪い
  • 指定したフォルダーをハードディスクから削除した場合、Windows上のHDDをターゲットにしている公開コレクションが正しく動作しない
  • Lightroomで撮影日時を編集すると、「デジタルデータの作成日時」が誤って変更される(「原画像データの生成日時」のみが変更されなければならない)
  • Windowsで、Lightroomが誤ったタイムゾーンを書き込む場合がある
  • Lightroomの「作成日」フィールドを1933年より前の日付に変更すると、予期しない値になる
  • Lightroom 3.2でプレビューキャッシュの効率が低下した
  • DNGに変換したファイルまたはLightroom3.4.1からDNGファイルとしてエクスポートしたファイルから、GPSの高度メタデータが誤って除外される
  • 英語以外のOSで、読み込みダイアログのフォルダー名が正しく翻訳されない場合がある
  • 「Lightroom階層としてキーワードを書き込む」をオンにして画像を書き出すと、「書き出し時に含める」が選択解除されているキーワードが書き出し時に含められる場合がある
  • Lightroom 3.4でメタデータをJPEGファイルに保存すると、Lightroomが予期せずに終了する場合がある
  • 元のファイルを公開するように設定されているLightroom 3.4の公開コレクションに、独自形式RAWファイルのXMPファイルを含めることができない場合がある
  • Lightroom 3.4でRECONYX画像が正しく開かれない
  • 自動レンズプロファイル補正を適用した場合、Lightroom 3.4が、ニコンの「AF-S NIKKOR 24mm F1.4 G ED」レンズを自動的に認識しない
  • Mac OSでは、プラスキーまたはマイナスキーを使用して現像モジュールのパラメータを正しく変更できない
  • 「埋め込みメタデータを最小化」オプションを選択しても、書き出しオプションで「ファイルサイズの制限」を選択すると、書き出し時にEXIFメタデータが含まれる
  • Mac OS X 10.7で、Lightroomの読み込みダイアログにネットワークボリュームが正しく表示されない
  • WindowsでShiftキーを押しながらスクロールホイールを回して補正ブラシのぼかしサイズを調整した場合、スクロールホイールの回転方向の結果(サイズの増減)がShiftキーを押していない場合の逆になる
  • Facebookに公開した写真を削除する際に、Lightroomに正しいエラーメッセージが表示されない場合がある
  • Mac OS X 10.6.8および同10.7が実行されているコンピューターでは、Lightroomのテザー撮影でエラーが発生する場合がある
  • 現像モジュールの読み込み時間が一貫していない



(本誌:武石修)

2011/9/29 19:50