新宿ニコンサロン、原田直宏写真展「泳ぐ体」


 新宿ニコンサロンは、原田直宏写真展「泳ぐ体」を5月31日から開催する。

作品は、背景が黒落ちしている路上の人物スナップである。
なぜ「背景が黒落ちしている」のかというと、偶然そういう写真が2枚撮れてしまったことがきっかけであった。
違う神社でおみくじを2回引き、2回とも同じ内容が出たので、そこに書かれている事は本当かもしれないと思うのと同じように、そのまま「背景が黒落ちしている」写真を撮り続けた。それは、技術的に「路上の人物スナップ」で、「背景が黒落ちしている」ように撮れるトレーニングを積んだことにもなるが、逆に言うと、それ以上の中身なり、狙いなりが、本質的にこの作品には不足しているのかもしれない。
作者はそれを承知しながら、「路上の人物スナップ」で「背景が黒落ちしている」時、一体それはどういう風に見えて、どんなことが感じられるのか、ということだけをただ繰り返し撮影した作品で、作者の執着心を拠り所にしたものである。モノクロ約30点。

(写真展情報より)

 6月4日にギャラリートークを行なう。時間は13時〜14時。

  • 名称:原田直宏写真展「泳ぐ体」
  • 会場:新宿ニコンサロン
  • 住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
  • 会期:2011年5月31日〜2011年6月6日
  • 時間:10時30分〜18時30分(最終日は15時まで)
  • 休館:会期中無休

(本誌:折本幸治)

2011/5/17 00:00