エプソン、フィリピンにインクジェットプリンター新工場。生産2倍に


 セイコーエプソンは3日、プロジェクターおよびインクジェットプリンターの生産体制増強のため、フィリピンのインクジェットプリンター生産拠点であるエプソンプレシジョン(フィリピン)に新工場を建設すると発表した。稼動は2011年10月を予定する。

 インクジェットプリンターおよびプロジェクターの市場拡大を見込んで販売数量の拡大を目指すもの。既存工場に隣接する土地に建設することで、エプソンプレシジョン(フィリピン)の設備やインフラを活用できること、ノウハウを蓄積した人材が多いことからフィリピンでの新工場建設を決めたとしている。工場面積は約3万8,000平方m。

 新工場建設により、インクジェットプリンターの生産体制は、既存工場も含め2012年度までに現在の2倍となる年間約600万台に増強予定。エプソンプレシジョン(フィリピン)における2012年度までの総投資額は約1億1,000万USドル(約90億円)の見込み。人員も約2,300人増員し、約6,000人体制とする。

(本誌:鈴木誠)

2011/3/3 16:59