【CP+】常盤写真用品、“シルイ”の三脚・雲台を展示


 常盤写真用品ブースでは、中国の三脚メーカー「シルイ」(SIRUI)の三脚、一脚、雲台、クイックシュープレートなどを展示していた。

常盤写真用品ブース

 シルイはもともと、機械加工業者として三脚や雲台などの製造・加工などを請け負っていた中国のメーカー。2006年より自社ブランドを立ち上げ、アジア・欧米各国で販売しており、中国ではベンロと並ぶ大手三脚メーカーとして知られるほか、韓国ではシェア1位を獲得しているという。1月より、常盤写真用品が国内総販売元として販売を開始している。

 三脚・雲台はすべて自社製造としており、雲台と三脚本体はアルミ削り出し。カーボンの脚パイプには8層構造の自社製カーボンを使用しているとする。

 国内での正式な取り扱いは初めてということもあり、来場者に実際に触れてもらうことで、高品質をアピールしたい考え。ブースでは、説明員の話に熱心に耳を傾ける来場者が見られた。来場者からは、自由雲台の動きの滑らかさが好評という。

アルミ削り出しパーツ(三脚本体部)のカットモデル8層構造のカーボンパイプ断面

 メインとなるラインナップは、脚を取り外して一脚として使える小・中型三脚の「Nシリーズ」と、脚を反転してコンパクトに収納できる「TXシリーズ」。特にTXシリーズはシルイの代表モデルと位置づけており、アルミ合金とカーボンの両方を用意している。自由雲台では、ハイエンドモデルの「KXシリーズ」が人気。取材中、来場者からの質問が最も多いのは、フラットに折り畳める「S-Nシリーズ」だった。

全ラインナップ中「N」、「M」、「S-N」シリーズは、脚を外して一脚として使用できる。写真はNシリーズの脚を着脱しているところ
脚を反転して折り畳み、雲台を脚の隙間に収納することで、コンパクトにできる5段三脚「TX-2205X」(5万6,700円)脚を反転して立たせたところ
フラットに折り畳める「S-2204-N」(8万1,900円)センターポールを軸とし、それぞれの脚の根元を水平にスライドさせて設置できる状態にする。赤い「UNLOCK」ボタンを押している間だけ動かせる
KXシリーズの自由雲台「K-30X」(2万2,575円)ツマミのさらに内側には、重量のある機材を載せたときでも急にヘッド部が動かないよう固さを調整できる「フリクションメモリー」を備える
ラインナップ上すべての自由雲台とクイックシュープレートを展示する。自由雲台を実際に操作してみると、つまみをかなり緩めてもある程度の固さを維持しており、非常に滑らかな操作感が得られた

 シルイ製品は、現在Web通販サイトを中心に流通している。実店舗での販路については営業中とのこと。常盤写真用品の地元・名古屋では、実店舗で取り扱う例も増えており、量販店での販売も視野に入れているとしている。



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2011/2/11 13:17