富士フイルム、“EXR CMOS”搭載のGPS対応「FinePix F550EXR」


 富士フイルムは、新開発の撮像素子「EXR CMOS」を搭載したコンパクトデジタルカメラ「FinePix F550EXR」を26日に発売する。価格は3万9,800円前後の見込み。本体カラーはシャンパンゴールド、ブラック、ホワイト、レッド。

FinePix F550EXR(シャンパンゴールド)FinePix F550EXR(ブラック)
FinePix F550EXR(ホワイト)FinePix F550EXR(レッド)

 裏面照射型CMOSセンサーをベースとして、ハニカム配列のカラーフィルターを備えたEXR CMOSセンサーを搭載するコンパクトデジタルカメラ。同時発表の「FinePix HS20EXR」とともに、初のEXR CMOSセンサー搭載機種となる。2010年9月に発売した「FinePix F300EXR」の上位機種にあたる。

 撮像素子の変更により、FinePix F300EXRに搭載されていた位相差AFは使用できなくなったものの、コントラストAFのみでも位相差AFと同等の合焦速度を実現したとする。従来機種に引き続き、最速0.16秒で合焦可能という高速AFを「瞬速フォーカス」として訴求する。

 また、画像処理プロセッサーを新たにデュアルコアとしたことで、処理速度の向上を図った。具体例として、シーン認識機能「プレミアムEXRオート」使用時に、被写体の形状、色、配置などを新たに認識する。プレミアムEXRオートでは49パターンのシーンを認識可能としている。

 新機能としては、GPS機能、ハイスピードムービー記録、手ブレ低減機能「インテリジェントブレ防止」を装備。RAW記録とヒストグラムの表示にも新たに対応した。RAWはRAF形式で記録する。

 GPS機能は、トラックデータの取得に加え、カメラ本体での再生時には、撮影地の測位データをもとに、現在地から再生画像の撮影場所までの距離を表示する「フォトコンパス」、撮影地表示、ランドマークや都市名検索といった機能を利用できる。全世界約50万件を登録しているという。

 ハイスピードムービーは、FinePix Fシリーズとしては初の搭載となる。最大320×100ピクセル、320fpsで記録可能。

 インテリジェントブレ防止は、4連写した画像を合成することで、手ブレとノイズを低減するもの。動体が写りこんでいた場合は、合成後に自動的に消去するよう処理を行なう。

 動画記録は、最大1,920×1,080ピクセル、30fpsのH.264。動画記録中の静止画撮影にも対応し、最大800万画素相当の静止画を撮影できる。静止画を撮影した分のコマは動画に記録されない。

 このほか、従来機種にも搭載していたパノラマ撮影機能「ぐるっとパノラマ360」、フィルムの発色をシミュレーションして撮影画像に適用できる「フィルムシミュレーション」、ペット検出、赤外線通信といった各種機能を引き続き利用できる。

 液晶モニターは、上下左右160度の視野角を有する「プレミアムクリア液晶」を採用。コントラスト比は1,100:1。

製品名FinePix F550EXR
撮像素子1/2型有効1,600万画素EXR CMOS
レンズ24-360mm相当(35mm判換算)F3.5-5.3
最短撮影距離約5cm(マクロモード)
手ブレ補正センサーシフト式
感度ISO100-12800
シャッター速度8-1/2,000秒
GPS
露出プログラムプログラム、シャッター優先、絞り優先、マニュアル
測光方式マルチ、スポット、アベレージ
液晶モニター3型46万ドット
記録メディアSDXC/SDHC/SDメモリーカード
内蔵メモリー(39MB)
連写速度約8枚/秒
動画記録H.264(1,920×1,080・30fps)など
バッテリーリチウムイオン充電池「NP-50」
撮影可能枚数約300枚
外形寸法103.5×62.5×32.6mm
質量約215g(バッテリー、メモリーカード含む)


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2011/2/8 14:25