キヤノン、「オリジナルデータセキュリティキット」にデータ改竄の恐れ


 キヤノンは26日、「オリジナルデータセキュリティキットOSK-E3」などの画像判定機能を誤判定させることを目的としたデータ改竄方法が外部のWebサイトで公開されていると発表した。

オリジナルデータセキュリティキットOSK-E3(2007年5月発売)

 同社によると第三者が当該製品のファームウェアや画像のデータ構造を独自に解析し、レタッチ後の画像に対してデータ改竄行為を行なうことでオリジナル画像と誤判定されるという。レタッチ後の画像に対して、データ改竄が行なわれた場合、「オリジナル画像である」という誤った表示が出る可能性があるとしている。

 キヤノンではユーザーに対し、不明な点があればお客様相談センターに連絡するよう呼びかけている。

 対象製品はOSK-E3のほか、「オリジナルデータ確認キットDVK-E2」および「同DVK-E1」。

 OSK-E3は、撮影画像の真正性(撮影後にレタッチなどが行なわれていない)をチェックするための製品。ソフトウェアとオリジナルデータセキュリティカード(OSC-128M)、OSカードリーダー/ライターからなる。対応機種は、EOS-1D Mark III/Mark II N/Mark II、EOS-1Ds/Mark II、EOS 5D/30D/20D/20Da。発売は2007年5月。




(本誌:武石修)

2011/1/26 15:35