ソニー、2010年度第2四半期は687億円の営業利益


 ソニーは29日、2010年度第2四半期の連結業績を発表した。売上および営業収入は1兆7,332億円(前年同期比4.3%増)、営業利益687億円(前年同期は326億円の赤字)。四半期純利益は311億円(前年同期は263億円の赤字)。前年同期の損失から改善した。

 デジタルカメラを含むコンスーマー・プロフェッショナル&デバイス分野(CPD分野)の売上高は8,853億円(前年同期比1.4%増)、営業利益は169億円(前年同期比158.7%増)。

 コンパクトデジタルカメラの販売台数は、前年同期より100万台増加の620万台。通期では2,300万台を見込んでおり、7月時点での予想から変更はない。

 営業利益に寄与したのは、デジタルシネマプロジェクターやHD制作用の放送・業務用機器などの売上が増加したプロフェッショナル・ソリューションと、イメージセンサーの売上が増加した半導体など。マイナスの影響を与えたカテゴリーは、液晶テレビ、ビデオカメラが含まれるという。

 そのほかの分野の業績は次の通り。

 ネットワークプロダクツ&サービス分野は、売上高3,691億円(前年同期比5%増)、営業利益69億円(前年同期は590億円の損失)。

 映画分野は、売上高1,448億円(前年同期比6.1%増)、営業損失48億円。

 音楽分野は、売上高1,110億円(前年同期比10.8%減)、営業利益81億円(前年同期比6.1%減)。

 金融分野は、売上高2,219億円(前年同期比9.8%増)、営業利益430億円(31.1%増)。

 2010年度通期については、7月時点の予想(以下同)から売上高を3%減少の7兆4,000億円とした。営業利益は11%増の2,000億円、純利益は17%増の700億円をそれぞれ見込む。


(本誌:折本幸治)

2010/10/29 19:54