江東区砂町文化センター、大西みつぐ写真展「まなざしの記憶〜波郷の愛した下町」


 江東区砂町文化センターは、大西みつぐ写真展「まなざしの記憶〜波郷の愛した下町」を11月10日から開催する。

(c) 大西みつぐ

 10代で俳句の聖地・松山より上京し、56年という短い人生を俳句に投じた石田波郷は、現代俳句界に大きな影響を与え、数々の秀句を残しました。波郷は戦後12年間、妻の実家があった江東区北砂に居住し、戦後の焦土でたくましく生き抜く人々、近代化によるまちの変遷を感じながら、日常の営みを見つめ続け、「江東歳時記」(読売新聞江東版に1957年より一年間連載)への俳句表現に結実させました。

 波郷記念館ではこの秋、開館十周年にあたり、波郷の趣味でもあった「写真」に注目し、特別企画展を実施します。江東をはじめ、下町の風景や情緒を丹念に撮影し続けている写真家・大西みつぐ氏(江東区出身)の68年〜80年代のモノクロ/カラー作品選を展示するとともに、波郷自らが撮影したスナップ、江東を詠んだ句やその背景を資料パネルで紹介します。あらゆる「瞬間」の折り重なりから成る日常。日々の一瞬を写し取る芸術としての、俳句と写真との間に通じ合う「何か」を期待しつつ、「東京下町」を見つめなおします。(写真展資料より)

  • 名称:大西みつぐ写真展「まなざしの記憶〜波郷の愛した下町」/同時開催「波郷と砂町」
  • 会場:江東区砂町文化センター2階展示ロビー
  • 住所:東京都江東区北砂5-1-7
  • 会期:2010年11月10日〜2010年11月30日
  • 時間:9時〜21時(最終日15時まで)
  • 入場料:無料(隣接する石田波郷記念館の常設展示も入場可能)
  • 休館日:11月15日のみ休館



(デジカメWatch編集部)

2010/10/27 00:00