HOYA、デジカメなど好調で第1四半期は増収増益に


 HOYA株式会社は3日、平成23年3月期第1四半期の連結業績を発表した。売上高は1,055億9,200万円(前年同期比11.2%)、営業利益は201億3900万円(前年同期比116.6%)、経常利益が174億6,000万円(前年同期比169.3%)、四半期純利益が210億2,500万円(前年同期比446.0%)。

 ペンタックスを含む情報・通信分野の売上高は556億4,700万円。前年同期に対し21.6%の増収となった。営業利益は前年同期の約4.7倍の124億2,700万円。

 新興国を中心とした世界的な需要の回復に伴い、デジタルカメラの販売台数が好調に増加したという。デジタルカメラ用のレンズでは高精度品の受注が相次ぎ、フル操業状態で推移した。レンズを組み合わせたカメラモジュールも出荷が好調。

 ペンタックスブランドのデジタルカメラは、一眼レフカメラの入門機を中心に好評が継続。交換レンズの販売にも好影響を与え、販売台数は前年同期に比べて増加したという。

 同じく情報・通信分野のエレクトロニクス関連製品では、出荷数量が伸びたものの、単価下落と円高の影響から売上高が大きく伸びていない。ただしHDD用ガラスディスクの受注が順調に推移し、増収となった。

 そのほか、ライフケア分野は495億7,200万円(前年同期比2.2%増)、営業利益95億800万円(前年同期比12.6%増)。新規事業であるその他分野は、売上高3億7100万円、営業利益2億300万円。




(本誌:折本幸治)

2010/8/3 16:43