NECエレクトロニクス、1,300万画素での撮影に対応した携帯電話向けLSI

CE151

　NECエレクトロニクスは4日、1,300万画素の静止画撮影を可能にするカメラエンジンLSI「CE151」のサンプル出荷を開始した。サンプル価格は4,000円。

　1,300万画素の静止画に加え、フルHD（1,920×1,080ピクセル）の動画記録にも対応。基本的な画像処理機能やJPEG圧縮といった機能を1チップに内蔵し、携帯電話への組み込み向けに供給する。

　従来製品に比べて露出制御、ホワイトバランス設定、ノイズ除去の改良を図ったことで、より高画質な画像を得られるという。

　具体的には、ノイズリダクション性能の向上によって高感度撮影が可能になることから、露光時間短縮による手ブレ補正を実現できる。また、スウェーデン・スカラド社の「SpeedTags」技術をJPEG圧縮回路に用いることで、大容量の画像ファイルを容易に扱えるようになったという。このほか、カメラ機能の起動からプレビュー表示までの待ち時間が従来よりも短縮。消費電力は25%削減した。

　CE151の主な機能としては、AF、光学ズーム、絞りといった光学系同期制御、ディストーションなどの光学系補正、オートホワイトバランスなどの画像処理を行なう。

　さらに、画像補間機能や矩形領域指定機能を有する「美解像」回路、顔検出回路、静止画/動画手ブレ補正アシスト回路なども搭載している。

　パッケージサイズは8×8mm。