ASKA、「留守番機能」搭載のデジタルフォトフレーム

〜RAWデータの表示にも対応

EYE-POPPER

 ケンコーは、ASKAブランドのカメラ搭載デジタルフォトフレーム「EYE-POPPER」(アイポッパー)を2010年春に発売する。店頭予想価格は3万円前後。

 7型800×480ピクセルの液晶ディスプレイを搭載する、電池駆動可能なデジタルフォトフレーム。RAWデータの表示に対応する。画像ファイルのメディア間コピーも可能。

 最大の特徴は、30万画素のCMOSセンサーによるカメラを本体に搭載したこと。カメラの水平画角は61度(35mm判換算で30mm相当)。カメラを活かした機能として、「留守番機能」を装備している。

 留守番機能は、動体検知機能により認識した動体の映像を10秒前に遡って記録するもの。空き巣などのセキュリティ対策や、ペットの監視などに有効としている。記録サイズは640×480ピクセルおよび320×240ピクセルで、1枚ごとの撮影間隔を1秒、2秒、3秒、5秒、10秒から選択可能。記録した画像は指定の記録メディアに保存され、サムネイル表示もしくは早送りが可能なスライドショーで確認できる。

ディスプレイ上部の中央にカメラを備える。右側はリモコンの受光部留守番撮影の設定画面

 留守番機能の利用時は液晶ディスプレイをオフにする設定も可能。記録メディアの容量がフルになった場合の挙動も、記録中止もしくは上書きから選択できる。

 加えて、内蔵のカメラで写真を撮影する「フォト撮影」機能も搭載。撮影時はセルフタイマーも利用でき、画面右上に秒数のカウントダウンが表示される。画像記録サイズは640×480ピクセルおよび320×240ピクセルで、留守番機能と同様に任意の記録メディアへの保存および閲覧が行なえる。

メディア選択画面画像選択画面

 操作は、本体上部のタッチセンサー式ボタンおよび付属のリモコンで行なう。リモコンには、ショートカット操作が可能なキーを搭載。スライドショー再生や時計表示など、目的の機能に直接アクセスできる。

 また、スタンドは90度の回転が可能。自動で縦位置を認識し、スライドショーの表示も連動して回転する。撮影情報のオーバーレイ表示やメニュー画面などは回転に非対応。

付属のリモコン本体上部の操作ボタン。タッチセンサー式で、電源投入時などに青く光る
時計表示。3種類のデザインから選択できる縦に回転したところ。画像表示の回転に対応

 スライドショーは顔認識機能を搭載。1枚の画像から最大約20人を検出し、画像の全体表示に続いて1人ずつの顔を順番に拡大表示する機能を持つ。

 表示に対応する画像形式はJPEG、BMP、GIF、PNG、RAW。対応するRAWファイルは現在検証中で、具体的な対応機種は後日Webサイトで公開する。21日にケンコーが実施したデモでは、キヤノン機、ソニー機、ニコン機のRAWデータを再生していた。

 また、MP4動画およびMP3、AAC(.m4aのみ)音声の再生も可能。内蔵スピーカーもしくはヘッドホン端子を利用して音声を再生できる。

 対応記録メディアはCF、Microdrive、SDHCメモリーカード、microSDHCメモリーカード、メモリースティック、メモリースティックデュオ、xDピクチャーカード、USBメモリーなど。アダプターの併用でminiSDHCメモリーカードやメモリースティックマイクロも利用できる。なお、USB端子はPCとの接続には対応しない。

本体左背面。USBメモリー用USB2.0端子、ヘッドホン端子、電源スイッチ、電源コネクタを備える本体右背面には記録メディア用スロットとリセットボタン

 スタンドは取り外しが可能で、取り外すと壁掛けに対応する。本体サイズはスタンド込みで180×31×182mm(幅×奥行き×高さ、以下同)、スタンドを取り外すと180×31×135mm。スタンド込みの重量は640g。

 電源は付属のACアダプターおよび単3電池3本で、単3電池はニッケル水素充電池を推奨。音声がオフの状態で45~50分のスライドショー表示が可能という。

 なおケンコーは、カメラ非搭載のモデルも店頭予想価格2万円前後で用意する。

(本誌:鈴木誠)

2009/12/22 13:17