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Konostの"フルサイズMマウント機"に進捗あり?

"フルサイズミラーレス"の計画も浮上

2015年2月にも本誌で取り上げたスタートアップ企業Konostのデジタルカメラ「KonostFF」について、Webサイトのアップデートが見られたため改めてお届けする。

KonostFFは、35mmフルサイズセンサーを搭載する"デジタルレンジファインダーカメラ"として2016年前半の発売を予告していた。その独自のデジタルレンジファインダーの採用によりコストを下げ、競争力ある価格でレンジファインダー体験が得られるという触れ込みだった。

現在はカメラの名称を「Konost Digital Rangefinder」と改めており、このクリスマス&ハッピーニューイヤーの時期に合わせて創立者からのメッセージが掲載された。それによると、同製品は2016年冬からの予約受付を目指してきたが遅れており、レンジファインダー機のベータ版を2017年前半にリリース予定だという。このほど新しくなったWebサイトは、もっぱらニュースレター(メールマガジン)の購読を呼びかけている。

Webサイトには以前なかった角度からの外観イメージが追加されたものの、イメージセンサーメーカーがCMOSIS(ライカMに採用例あり)製であるとの表記はなくなり、独自の"デジタルレンジファインダー"機構についても具体的な説明が見られなくなった。しかし「特別設計・製造されたイメージセンサーにより競争力のある価格のフルフレームデジタルカメラが提供される」としており、「全てのMマウントレンズと互換性がある」という点も揺るぎないようだ。製品化が実現した場合の具体的な価格帯などは、今回も明らかにされていない。

創設者のボブ氏は、高級なデジタルレンジファインダーカメラを所有することを夢見ていたため、自分のような消費者でも買える手頃なデジタルレンジファインダーカメラを通じて、シンプルな写真撮影体験のよさを共有したくKonost Digital Rangefinderを企画したようだ。2014年にこのカメラを設計・開発するためにフルタイムの仕事を退職し、2015年前半に公開したプロトタイプはインターネットで話題になりヒットしたと記している。

Webサイトには、新たに「Konost Full-Frame Mirrorless」を2017年後半に発売予定との計画も記されている。