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FUJIFILM X-Pro2の機能拡張ファームウェアV2.00が公開

AF性能が大幅向上 連写H時の被写体追尾が可能に X-Pro1も更新

富士フイルムは10月6日、ミラーレスカメラ「FUJIFILM X-Pro2」のファームウェアVer.2.00を公開した。

7月7日に2016年秋の公開を予告していたファームウェア。FUJIFILM X-T2(9月8日発売)に搭載された新AFアルゴリズムなどを採用し、AF性能の向上などを図った。

更新内容は以下の通り。

1.AFエリア選択ポイント数の拡大

 撮影メニューのフォーカス設定>フォーカス点数切り替えの設定が91点(7×13)と325点(13×25)に変更になりました。

2.位相差AF精度向上

 X-T2に搭載された新しいオートフォーカスアルゴリズムを適用し、より正確なオートフォーカスが可能になります。

3.AF-Cで連写L時のAF追従性能を向上させました。

4.AF-Cモード時にレリーズ半押し中にAEが追従するように改善しました。

5.AF-Cで連写時に電子シャッターでのAF追従を可能にしました。

6.これまではAF-Cで連写H時に撮影前は被写体追尾し、連写中はゾーンAFとなっていましたが連写中も被写体を追尾するようにしました。

7.AF-Cで連写L時に単写(1コマ撮影)を可能にしました。

8.瞳AUTO設定時の瞳AFにて被写体の手前の瞳に合焦するように変更しました。

 これまでは構図から合焦させる瞳を決定していました。

9.多機能クリップオンフラッシュEF-X500に対応

 多機能クリップオンフラッシュEF-X500に対応し、TTL多灯ライティング/ハイスピードシンクロなどの機能が使用可能になります。

 これに伴い、フラッシュの設定方法および撮影メニューのフラッシュ設定の内容が大幅に変更になりました。

10.クイックメニューに割り当てることができるメニューを変更

 EF-X500対応に伴い下記メニューが追加されました。

 ・フラッシュ機能設定

 ・調光補正

11.ファンクションボタンに割り当てることこができる機能を変更

 EF-X500対応に伴い下記機能が追加されました。

 ・フラッシュ機能設定

 ・TTL-LOCK

 ・モデリング発光

12.オートパワーセーブ機能を追加

 セットアップメニューの消費電力設定にオートパワーセーブが追加されました。ONにすると消費電力を抑えバッテリーを長持ちさせます。

13.自動電源OFFの設定時間を追加

 セットアップメニューの消費電力設定>自動電源OFFの設定時間に15秒/30秒/1分が追加されました。

14.フロントダイヤルの無効化設定を追加

 セットアップメニューの操作ボタン・ダイヤル設定にコマンドダイヤルシャッタースピード操作設定が追加されました。

OFFにするとコマンドダイヤルによるシャッタースピードの微調整機能が無効になります。

15.撮影メニューのフォーカス設定>AFフレーム補正の仕様が変更になりました。

 ・OFFのとき:パララックスに連動した測距点位置を表示するようにし、OVF使用時のピントの「中抜け」現象を抑制するこができます。

 ・ONのとき:OVFのAFフレーム補正枠の表示位置を使用説明書記載の推奨値に固定しました。

(従来、レンズの最短撮影距離までAFフレーム補正枠を表示していましたが、OVF実用範囲の距離までの表示として使い勝手を向上しました。なお、装着したレンズの最短撮影距離が推奨値よりも長い場合は、AFフレーム補正枠はそのレンズの最短撮影距離で表示します)

 合わせてご使用のレンズのファームウエアを最新のバージョンにしてご使用ください。

16.レンズ交換した際に稀にOVFが適切な倍率に自動で切り替わらない現象を改善しました。

17.ズームレンズ使用時のズーム操作によるOVFのブライトフレームの表示更新がスムーズになるように改善しました。

18.電子シャッター使用時の手ブレ補正を改善しました。

19.スマートフォントアプリケーション「FUJIFILM Camera Remote」を使ったリモート撮影時に稀に発生するスルー画転送のコマ落ち現象を改善しました。

20.マウントアダプター使用時に絞り優先で露出が適切にならないことがある現象を改善しました。

「X-Pro2のファームウエア(カメラ内部のソフトウエア)の更新」より

FUJIFILM X-Pro2は、独自の「アドバンストハイブリッドマルチビューファインダー」を搭載するミラーレスカメラ。光学ファインダーとEVFを使い分けられるのが特徴。撮像素子は有効2,430万画素のX-Trans CMOS III。フィルムシミュレーションモード「ACROS(アクロス)」を新たに搭載した。発売は3月。ボディのみの実勢価格は19万9,260円前後。

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また同日、従来モデル「FUJIFILM X-Pro1」のファームウェアも更新された。バージョン番号は3.70。

更新内容は以下の通り。

1.撮影メニューのAFフレーム補正ONときの仕様が変更になりました。

 OVFのAFフレーム補正枠の表示位置を使用説明書記載の推奨値に固定しました。

 (従来、レンズの最短撮影距離までAFフレーム補正枠を表示していましたが、OVF実用範囲の距離までの表示として使い勝手を向上しました。なお、装着したレンズの最短撮影距離が推奨値よりも長い場合は、AFフレーム補正枠はそのレンズの最短撮影距離で表示します)

 合わせてご使用のレンズのファームウエアを最新のバージョンにしてご使用ください。

「X-Pro1のファームウエア(カメラ内部のソフトウエア)の更新」より