【女性限定】オリンパス・PetitPhotoRouge
金森玲奈先生に教わる!かわいい猫カフェ撮影編
「PetitPhotoRouge(プチフォトルージュ)」とは、オリンパスイメージングが主催する女性専用の写真講座。女性講師をお迎えして、洋館や雑貨、お散歩スナップ、ポートレートなどカメラ女子に人気の被写体の撮り方を学びます。
今回は、猫カフェ撮影講座の様子をレポートします!
猫にやさしい設定で撮影しよう
猫カフェ撮影講座は、東京・蒲田にある猫カフェ「とらくん」で行われました。
猫カフェ「とらくん」は保護猫カフェというスタイルのカフェ。保護猫のスタッフを家族として迎え入れてくれる人との出会いの場をつくり、保護した新しい子を迎え入れています。
プチフォトルージュの猫カフェ撮影講座は、毎回人気で今回は11名の方が参加されました。最初に金森先生から室内の雑貨撮影のポイントを教えていただきました。
金森先生の猫カフェ撮影アドバイス
1)AFイルミネーターはOFFにする
暗い場所では、オートフォーカスを合わせやすくする補助光が照射されます。猫の目に当たると目を傷つけてしまうので「AFイルミネーター」はOFFにしましょう。「AFイルミネーター」はメニュー画面の歯車マークの「A AF/MF」から設定します。
2)電子音OFFでシャッターチャンスを逃がさない
初期設定では、シャッターボタンを半押しすると「ピピッ」と音が鳴ります。この音に反応して猫が逃げてしまったり、起きてしまったりすることも。微かな音ですが、猫の聴覚は人間の4倍も耳がいいので反応してします。
3)ISO感度を高めに設定
室内は目で見るより暗い状態なので、シャッター速度は遅くなりやすぶれくなります。今回はISO感度を1600に固定して撮影しましょう。
3)追尾AFで猫にピントを合わせ続ける
フォーカスモードは「追尾AF(C-AF+TR)」がオススメです。追尾AFは、一度ピントを合わせると、半押し状態で被写体の動きに合わせてフォーカスポイントが画面上を移動し続けるので、動く被写体にはオススメのモードです。寝ていたり、丸まっている猫なら「S-AF」で大丈夫です。
4)連写モードで連続撮影を楽しむ
連写モードにすると撮影枚数画増えるので成功写真が増えるだけでなく、連続写真を楽しむこともできます。
5)動きを撮るときはシャッター優先(S)モード
設定したシャッター速度に合わせて、自動で絞りが設定されます。シャッター優先は、動いている猫なら1/250〜1/500秒、止まっている猫なら1/60秒が目安になります。
6)猫のやわらかい毛並みを表現したいときは絞り優先(A)モード
設定した絞り値に合わせて、自動でシャッター速度が設定されます。ボケを上手に使うことで、ふわふわの毛並みやかわいい表情が表現できます。
7)白猫はプラス補正、黒猫はマイナス補正
オートで撮ると、白猫がねずみ色に、黒猫が茶色に写ります。これはカメラが白い(明るい)ものは暗く、黒い(暗い)ものは明るく撮ろうとする癖があるからです。撮影するとき、液晶画面で確認しながら露出補正で明るさを決めましょう。
8)ローアングル撮影は可動式液晶モニターが便利
猫の表情がよく見えるように、猫の目線の高さで撮りましょう。最近のオリンパスのカメラは可動式モニターを採用しているので、地面に近い猫の表情を撮るときのローアングル撮影が便利です。
カメラの設定が終わると、楽しい撮影タイムの始まりです。
猫の動きを予測してかわいい仕草を撮る
金森先生は、ライフワークとして猫の作品を撮り続けています。金森先生に猫を撮るきっかけについてお聞きしました。
「私は写真学科に通っていたのですが、写真を始めたのは大学に入ってからです。学校では課題を出されるのですが何を撮りたいのかわからず、本当にクラスの落ちこぼれでした。大学1年の1月、偶然歌舞伎町で1匹の猫に出会いました。もとから猫が好きだったので、街に生きる猫を撮るようになりました。大学3年生の頃、東京駅前の公園で地域猫のボランティアをしている人と知り合いました。写真を撮るかたわらボランティアのお手伝いをさせてもらうようになり、卒業制作はそこに捨てられた子猫の成長記録を撮りました」
「猫を撮ることで“撮りたいもの”が見つかりました。猫を撮らなかったら、私は写真をここまで続けていなかったと思います。私がいまでも写真の世界にいられるのは猫のおかげですね」
そんな金森先生に猫のかわいい仕草を撮るコツを教えていただきました。
猫のかわいい仕草を撮るコツ
1)舌ペロ写真は手にピント
猫の毛づくろいの仕草はかわいいですよね。毛づくろいをしている猫の舌にピントを合わせて、シャッターのタイミングを合わせるのは大変です。そんなときはなめている手にピントを合わせ、シャッターボタン半押し状態でシャッターチャンスを狙いましょう。毛づくろいは同じ動きの繰り返しなので、動きも予測しやすいと思います。
2)かわいい一部分を切り取る
視線の向いた顔もかわいいですが、体の一部分を切り取るのもかわいいですよ。肉球や舌、耳、しっぽ。ググッと寄って大胆に切り取りましょう。
参加者の方からも
「猫にたくさん癒されました。動く動物を撮るのが苦手でしたが、今日はたくさんかわいい写真が撮れて大満足です」
「オモチャに反応してくれて楽しかったです。撮るのを忘れて、猫ちゃんたちと遊んでしまいした」
という声が。
みなさん猫に癒され、かわいい写真がたくさん撮れたご様子でした。
最後に参加者と金森先生の作品を発表します。
保護猫カフェは、遊びに行くだけでカフェの運営資金になります。猫と遊びたい&撮りたいという方は、ぜひお友達を誘って遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
かわいい姿に癒されること間違いなしですよ!