“ゆるかわ写真家” きょん♪さんのかわいいフォトブック作成術

キヤノンのトークイベントに参加してきました!!

写真を撮ることは好きだけど、撮影した後はパソコンに保存したまま……という人は意外に多いと思います。そんな人にぴったりのトークイベントが5月18日、品川・キヤノンSタワーで行なわれました。

そのイベントとは、“ゆるかわ写真でフォトプレッソを楽しもう! 〜カメラ女子 きょん♪のフォトブック作成術〜”。カメラ女子に大人気のゆるかわ写真家 きょん♪さんが、ゆるかわ写真の撮り方やフォトブックをかわいくまとめるコツを教えてくれるというもの。参加したカメラ女子は、ほとんどがきょん♪さんのファンということもあり、メモを取りながら熱心に耳を傾けていました。

講師のきょん♪さん
きょん♪さんが作成したフォトブック「いつもそこに。」。日常の何気ない風景もきょん♪さんの視点で写すと、たちまちかわいくなってしまうから不思議です。ページをめくるたび、「世界はこんなにキラキラ輝いているの?」と、驚かされる内容でした。
会場では、きょん♪さんが過去に制作したフォトブックが置かれ、手に取って見ることができました。

ゆるかわ写真の撮り方、レタッチ、まとめ方♪

このトークイベントは、ゆるかわ写真の撮り方、写真をゆるかわにするレタッチ方法、フォトブックをかわいくまとめるコツの三部構成で進められました。

イベントの名前に入っている「フォトプレッソ(POHOTOPRESSO)」とは、キヤノンマーケティングジャパン株式会社が運営するフォトブックサービス。

インターネット上でフォトブックを作成して注文すると、自宅に製本されたフォトブックが届きます。

  1. 文庫本サイズのかわいいサイズ
  2. 1冊1,700円(40ページ)から作ることができる
  3. 操作・編集が簡単にできる

という特徴があり、手軽にフォトブックを楽しめたい人にピッタリのフォトブックサービスです。

フォトブックの魅力は、何といっても製本された見た目の良さと、手にした時に1枚1枚ページをめくる感覚。これはアルバムやブログに写真をまとめた時とは違った楽しさがあると思います。

最初にきょん♪さんがフォトプレッソで作成したフォトブック「いつもそこに。」を見ながら、被写体の見つけ方や、撮影との距離、アングルなど、写真がゆるくてかわいくなる撮り方が紹介されました。

きょん♪さんが作成したフォトブックの最新作「いつもそこに。」は、フォトプレッソのサイトで見ることができます。

フォトプレッソで作成したフォトブックは、インターネットで一般に公開したり、特定の人への限定公開することもできます。きょん♪さんが今まで作成したフォトブックは、フォトプレッソから見ることができます。
ゆるかわ写真を撮るのポイントは、ふんわり撮れる光、余計なものを写しこまないアングル、効果的な構図を選ぶこと。被写体を見つけたらすぐにシャッターを切るのではなく、「どう撮るか? を考えること」が大切だというのがよくわかりました。

 続いて、実際に撮影するときのカメラの設定のお話。キヤノンのミラーレスカメラEOS Mをプロジェクターにつないで、実際に撮影しながらきょん♪さん流のゆるかわ設定を教えていただきました。

また、ゆるかわ写真にする別の方法として、付属ソフト「Digital Photo Professional」を使ったRAW現像も紹介。RAW現像は難しくて面倒くさそうと思っていた人も多かったようですが、きょん♪さんのお話を聞いた後は「これなら私にもできそう。RAWの撮影も挑戦してみたいです」と言っていました。

カメラの設定を一つひとつ変えながらの説明で、普通の写真からゆるかわ写真に変わっていく様子がよくわかりました。ゆるかわ写真を撮るカメラの設定は、明るく、コントラストを下げて、彩度を上げること。そうすることで、ふんわりかわいい色に仕上がるそうです。
自分の写真を持ってくるときょん♪さんから撮影のアドアイスをもらえるので、半分以上の人が講評してもらうための写真を持ってきていました。きょん♪さんは、参加者が持ってきた写真をもっとかわいくするために何をすればよいのか、1枚1枚に的確にアドバイスしていました。

最後は、フォトブックをゆるくかわいくまとめる方法です。フォトブックを作るときは、最初にどんな主題の写真を使うか? 誰に向けたフォトブックなのか? 何を伝えたいのか? など、テーマを決めます。

テーマが決まれば、使う写真や並べ方が自然と決まってくるとのこと。テーマを決めずに並べてしまうと、全体がまとまらないのでフォトブックを見た人にバラバラな印象を与えてしまいます。

そして並べるうえで大切なことは、見開き単位で色や構図、被写体との関係性を並べる写真を考えること。さらに写真全体をふんわり系の色で統一したり、レイアウトで余白を作ったり、かわいい言葉を入れたりすると、ゆるくてかわいいフォトブックができるそうです。

トーク終了後に参加した方から感想を聞いたところ、「付属のソフトでRAW現像ができることを初めて知りました! 今度、RAW撮影にも挑戦してみたいです」「いつもフォトブックをまとめるのに悩んでいました。見開き単位で写真を並べる方法が、とても勉強になりました」など、一人ひとりが写真をもっと楽しむヒントを見つけたようでした。

きょん♪さんにフォトブックの魅力と楽しみ方を聞いてみました。

「一冊目を作るときは思いきりが必要だと思います。だけど、作ってみると意外に簡単なことがわかるはず。一度作ってしまえば、二回目以降は気軽に作れるようになりますよ。フォトブックは作る楽しさだけでなく、一冊ずつ増えていく楽しみもあります。まだ作ったことのない人は、ぜひ一度作ってみてくださいね」

今回行われた“ゆるかわ写真でフォトプレッソを楽しいもう! 〜カメラ女子 きょん♪のフォトブック作成術〜”は、6月15日に大阪のキヤノンショールーム デジタルハウス梅田でも開催されます。申し込み締め切りは5月29日まで。詳しい申し込み方法は、こちらでご確認ください。

トーク終了後は、きょん♪さんと著書にサインをしてもらったり、一緒に写真を撮ってもらったりするための列ができました。トークイベントに来場された参加者の方と記念撮影♪
(2013/5/21)
加藤マキ子(ツナ☆カメラ)
1981年生まれ。写真編集者。カメラ書籍を手掛ける編集プロダクションで女性向けのカメラ雑誌や書籍を多数手掛ける。その後、実用書系編集プロダクションを経て、2013年に独立。『光と色の写真の教科書 〜ふんわりフォトもこっくりフォトも思いのまま〜』『まりこ先生が教える やさしい写真の教室』などの企画・編集を担当。ときに、撮影や執筆も手掛けることも。仕事が好きで、マグロのように止まらず常に全力疾走中!