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【特別企画】Xacti DMX-C6でミャンマーを撮る


1/566秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 41 mm

 人間の記憶を呼び覚ますものは、意外と視覚ではなく嗅覚だったり、聴覚だったりすることが多い。

 2005年12月、ミャンマーに家族旅行に行ってきた。11歳の娘は始めての海外だ。旅の記録として写真の他に動画を残したいと思ったのは、動く画像が欲しかったのではなく、音が残せるということが大きかった。

 コンパクトデジカメには、必ずと言っていいほど動画記録モードがついているが、どうしても「おまけ」の感じが否めない。かといってデジタルムービーになると写真がおまけになってしまう。それにいくらコンパクトだといっても、デジタルムービーでポケットに入るサイズのものはない。

 胸ポケットに入って「動画」と「写真」の操作感が同じカメラはないものだろうか、と本誌デスクに相談してみたところ、「それならXactiはどうですか」と教えてくれた。Xactiのことは初代の頃から気になっていた。独特のピストルグリップタイプは面白そうだ。


Xacti DMX-C6
 いざXacti DMX-C6を手にとってみると、電話ができないことが不思議なくらい携帯電話の形に似ている。三洋電機は家電メーカーのためか、カメラメーカーがこだわり続けるファインダーを、すっぱり切り落としている。

 各部の操作スイッチも極端に少ない。液晶画面を引き起こすことでスイッチが入り、閉じるとスタンバイ状態になる。起動は速い。背面左のボタンを押せば写真が、右のボタンを押せば動画が撮れるようになっている。また動画記録中であっても、切り替えずにそのまま写真撮影ができ、終了すると再び動画モードに戻る。

 ひとつのスティック操作で、通常頻繁に使う撮影のプレビューや画像消去、ストロボ発光の有無、露出補正、AF設定、AFロックと瞬時に変更が可能だ。そのほかの設定はメニューボタンで行なうようになっている。これまでにデジカメを使ったことがある人なら説明書はなくても操作できるだろう。スティック操作に慣れてしまえばXactiは非常に扱いやすいカメラだ。

 記録メディアはSDメモリーカードを使う。SDメモリーカードはコンパクトデジカメのスタンダードになりつつある。そのため流通量も多く価格も抑えられている。今回は2GBのカードを1枚だけ用意した。動画のファイルサイズを「640×480ピクセル 30fps HQ」に設定すると、ほぼ2時間動画が記録できる。これなら11日間の旅でもなんとかなるだろう。

 感度設定はテスト結果からISO200に、ホワイトバランスは太陽光に固定した。SHQではなく、HQモードを選択したのは、残したいのは音なのだから、大きなサイズに記録する必要がないということからだ。

 写真も大きく伸ばすつもりがないため、ファイルサイズは小さく設定しようと思っていた。メニューを見てみると面白いモードがある。「縦位置専用3メガモード」だ。横位置で6メガモードの画像の両端を切って縦位置にトリミング。そうすると半分の3メガで済むという訳だ。

 縦位置というのはカメラマンにとってなじみが深い。雑誌の扉ページであったり、ポスターであったり、縦位置を意識して撮ることは多い。周りが整理されるために見せたいものがはっきり見えてくる効果もある。縦位置モードで撮っていると、ハーフサイズの「オリンパスペン」を使っている気分になった。静止画は、旅行中ほとんどを縦位置モードで撮影してきた。


1/307秒 / F4.0 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 119 mm
1/284秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 41 mm

 肝心の動画は当初結構手こずった。というのも行き当たりばったりで撮影すると、最後のまとまりがないまま終わってしまい、つまらないものになってしまうからだ。画面が揺れるのも見苦しい、ズームやパンニング(回転)も三脚無しでは難しい。そのため無理にズームや、パンはしないことに決めた。ピストルグリップを両手でしっかり握り、カメラを振る代わりに自分が歩いて移動する。その場合、カメラがブレないようにゆっくり歩かなければならない。

 最初のうちは15秒くらいで撮影を止めてしまっていたが、プレビューで見返すと短すぎて物足りないことがわかってきた。ダラダラと長くなっては仕方がないが、1分以上回したほうが面白いようだ。

 ここに掲載するのは、ミャンマーのマーケットと、水耕栽培のトマト畑の風景だ。マーケットは、少数民族の人々が生活に必要なものを手に入れる場所で、観光用のものではい。衣装や売っているものが面白い。後で思ったのだが、自分でナレーションを入れながら撮ればよかった。たとえば「12月17日土曜日、午前8時30分。ここはインレー湖、湖岸のマーケットです。売っているものは食料品が多く、魚を干した匂いがします」などと、その時に感じたことを即興で吹き込んでおけば、後々いい思い出になったに違いない。

 なかなか使いやすいXactiだったが、難点なのは、ストロボがレンズの下部に付いているためストロボ撮影が不自然になることと、光量が足りず2m以上離れるとストロボが届かないということだ。それにストロボをOFFにした場合、暗いところが写りづらい。つまり夜や室内での撮影に弱いということだ。
 
 動画を撮るのは楽しいのだが、問題は、撮ってき動画をどう編集するかということだ。最低でもそれぞれの動画ファイルに分かりやすいタイトルをつけておかないと、時間がたってしまうと何が写っているのか分からなくなってしまいそうだ。

 11歳の娘にとって初めての海外なのだから、保存だけはしっかりしておこうと思う。

※下記作例動画を含め、再生環境に関するお問い合わせは受け付けておりません(編集部)

動画
サムネールをクリックすると動画を再生します
(MPEG-4、約35MB)
動画
サムネールをクリックすると動画を再生します
(MPEG-4、約18.6MB)


1/388秒 / F4.4 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 111 mm

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渡部 さとる
(わたなべ さとる) 1961年山形県米沢市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、日刊スポ−ツ新聞社に入社。スポーツ、報道写真を経験。同社退職後、フリーランスとして、雑誌、写真集などでポートレートを中心に活動。 著書に「旅するカメラ」などがある。 http://www.satorw.com/

2006/04/25 01:11
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