デジカメ Watch

【伊達淳一のデジタルでいこう!】オリンパス E-300

〜低価格なだけじゃない、個性的な画質が魅力
Reported by 伊達 淳一

 オリンパスE-300は、標準ズーム付きで実売10万円を切る低価格を実現したデジイチ(デジタル一眼レフ)だ。レンズ交換可能なデジイチがこの価格で登場したことで、普及型ハイエンドコンパクトデジカメの市場での存在意義はますます薄れてくることだろう。


低価格なだけじゃない

 というのも、E-300の魅力は“低価格”だけではないからだ。上位機種のE-1と同様、階調再現特性に優れた“フルフレーム型CCD”を採用し、画素数も“800万画素”とこのクラスのデジイチとしては一歩先んじたスペックを誇る。もちろん、オリンパス独自の“ダストリダクションシステム”も搭載していて、撮像素子に付着するゴミやホコリを超音波防塵フィルターで物理的にふるい落としてくれるのも魅力だ。

 外観デザインもこれまでのデジイチとは大きく異なっている。一眼レフ特有のペンタプリズム(もしくはミラー)がなく、ボディ上面がフラットなのだ。その秘密は“サイドスイングミラー”採用にある。レンズを外してマウント部を見ればわかるが、クイックリターンミラーが上下ではなく左右に動く。つまり、E-300のファインダー光学系は縦ではなく横に折り曲げることで、威圧感の少ない新形状ボディを実現しているわけだ。

 ただ、確かに高さは低く抑えられているものの、横幅がそれなりにあるため、他社のデジイチと並べてみても、さほどコンパクトには感じられない。それどころか(一眼レフとして)見慣れないデザインのため、不格好にすら感じてしまう。もちろん、デザインの好き嫌いは人それぞれだろうが、少なくともボク自身はE-300の外観からは物欲をかき立てられなかった。

 ところが、このレビューを書いている現在のボクは、無性にE-300が欲しくてたまらなくなっている。しかも、すでに50mmF2.0 MACROと11-22mmF2.8-3.5の2本のZUIKO DIGITALを購入してしまったのだ(ちなみに、ボクはE-1もE-300も持っていない)。

 その理由は、E-300の“コダックブルーの青空”と“ハイライトの階調の良さ”に魅了されてしまったからだ。それに、実際にE-300を使ってみると、これがなかなかのフィーリングで、シャッター音も心地いい音色だし、機能や操作性もよく練られている。

 デザインに対する不満も、写真を撮影している最中はファインダーを覗いているので、外観はさして気にならなくなる(笑)。それに、しばらく使っていると慣れてきて、(カッコいいデザインとまでは思えなくても)それなりに愛着が湧いてきたし、何よりこれまで撮りたかった“色”と“階調”が得られるのは魅力だ。そんなわけで、(今はペンタックス*istDSと77mm F1.8 Limited、それに2本のZUIKO DIGITALを購入したばかりで金銭的余裕がないものの)、近い将来、E-300を購入することになるのは間違いなさそうだ。


エントリー機を超えた充実装備

 さて、それではボクがE-300のどこに惚れたか、そしてどこが不満なのかをズバリ本音でレビューしていこう。

 前述したように、“800万画素のフルフレーム型CCD”、“ダストリダクションシステム”、“標準ズーム付きで実売10万円を切る低価格”、というのが、E-300の主な特徴だが、このほかにもクラスを超えたさまざまなアドバンテージを備えている。

 まず、パワーバッテリーホルダーHLD-3(13,020円)がオプションで用意されていて、リチウムイオン電池を2本収納することで、より長時間の撮影が可能なのに加え、縦位置シャッターボタンも装備しているので、より安定したホールディングで縦位置での撮影が楽しめる。エントリークラスのデジイチで、縦位置シャッターボタンを備えたバッテリーホルダーが用意されているのは現時点ではE-300だけだ。


オプションのパワーバッテリーホルダー パワーバッテリーホルダーを装着したところ

 また、ユーザー指定のカスタムホワイトバランスが4チャンネル用意されていて、2000〜10,000ケルビンまで100〜500ケルビンステップで色温度を設定できるのも特徴だ。しかも、オート、プリセットのホワイトバランスに対し、アンバー(RED)〜ブルー(BLUE)方向にホワイトバランスを微調整できるWB微調整機能やWBブラケット撮影機能も備えている。エントリーモデルどころか、他社の中級機をも凌ぐこだわりのスペックだ。


E-300の画質モードはSHQ/HQ/SQの3種類。HQは圧縮率を、SQは解像度と圧縮率をそれぞれ選択できる E-300のWB補正メニュー。AUTO、プリセットの各ホワイトバランスに対し、個別に赤みや青みを微調節できる E-300のカスタムホワイトバランス。2000〜10000ケルビンの数値をあらかじめ4種類登録して、撮影時に呼び出すことができる

選択されたAFフレームが赤く丸く光る。他社のスーパーインポーズ表示に比べると、かなり強烈な印象を受ける
 ファインダー倍率は約1.0倍と高いが、撮像素子サイズが4/3型と小さいので、APS-Cサイズのデジイチなら0.75〜0.8倍程度。E-300は画面の縦横比が4:3と長辺が短いので、その分視野が狭く感じるが、ニコンD70よりは視野は広く見える。AFは水平3点測距とベーシックな仕様で、このあたりは正直、他社のデジイチに大きく見劣りする部分だ。ただ、選択されたAFフレームのスーパーインポーズ表示ができるようになったのは、従来のE-1よりも改善されている。

 個人的にちょっと気になるのが、ファインダー内表示が右側に集中している点だ。ファインダーを覗く際に目の位置に留意しないと、ファインダー内表示がアイカップ部分の縁にケラれて見えなくなってしまう。それに、人間がモノを見るとき、視線を下方向にズラすのは楽にできるが、上方向や左右を見る場合はある程度視線の移動を意識する必要がある。また、画面中央からの視線移動距離も、(下よりも)右側のほうが大きいので、ファインダー内表示が横(しかもやや上方向)にあると、ファインダー内表示を確認するのに疲れてしまうのだ。おそらく、ペンタプリズムを廃してボディ高を低く抑えたことで、ファインダー内表示を下に持ってくることが困難だったのと、露出情報以外にも、AFモード、測距エリア選択、ISO感度、ホワイトバランスなどのステータス表示を行なうためには、画面下では十分なスペースが確保できなかったのが原因だと思われるが、少なくとも露出情報表示は画面下にあったほうがストレスが少ないと思う。

 ただ、背面の十字キーに割り当てられている露出補正、AFモード、感度、測光モードを変更する際でも、ファインダー内表示にキチンと情報が反映されるので、ファインダーから目を離さずに操作できる点はよく考えられている。


E-300にはモノクロLCDパネルがなく、電源を入れると背面の液晶モニターに、絞りやシャッタースピードなど各種情報が一覧できるコントロールパネルが表示される
 液晶モニターは1.8型13.4万画素と、今となっては並以下のスペックで、実際に撮影された写真よりも少し黄色っぽく見えるのが気になるが、半透過型のハイパークリスタル液晶なので、屋外での視認性はまずまずだ。ヒストグラム表示や白飛び警告表示を備えていて、電子ダイヤルを回すとインデックス表示と拡大再生が切り替わる。拡大表示は最大で10倍で、拡大再生時にOKボタンを押すと十字キーの左右操作で拡大再生のまま、コマ送りが行なえる。また、INFOボタンを押すと、全画面に対し、どの部分が拡大再生されているかが赤い枠で表示され、そのままINFOボタンを押したまま十字キーを操作すれば、拡大再生する箇所を移動できるなど、このクラスのデジイチとしては非常に芸が細かいのも魅力だ。


詳細情報表示 ヒストグラム表示

拡大再生表示 拡大再生表示(INFOボタン押下時)

 連写スピードは2.5コマ/秒で連続4コマのCanon EOS Kiss Digital並の連続撮影能力だが、E-300はカメラ内のJPEG生成スピードが非常に速く、瞬時にバッファメモリにJPEGが溜め込まれる。画質モードをHQ、圧縮率を1/8にしてファイルサイズを抑えれば、それだけバッファメモリに一時記録できる枚数が増えるため、連続で8コマ以上の連写が行なえるようになる。

 さらに、SanDisk Ultra IIなどの高速記録型CFを使えば、撮影する被写体や感度にもよるが、12コマ以上の連写が可能。しかも連写が一瞬途切れても、シャッターボタンをいったん押し直す間にバッファメモリに空きができ、再び連写が行なえる。さすがに、RAWとJPEGの同時記録を選択するとそれなりに待たされるものの、モードを選べば2.5コマ/秒ながらも実に軽快な連写が楽しめる。


●連写
※SanDisk Ultra II 2GBを使用して、コンティニュアスAFで連続撮影。カタログスペックでは最大連続撮影枚数4コマということになっているが、画質モードをHQに落として圧縮率を1/8にすれば、ほとんど連写がストップすることなく、連続撮影が可能だ。この程度の動体ならAFも十分追従するが、途中で数コマピンぼけになることもある。ZUIKO DIGITAL ED50-200mm F2.8-3.5で撮影。







 ただ、残念というか相変わらずなのは、削除(ゴミ箱)ボタンで記録キャンセルができないこと。レビュー表示中に「これは失敗」と気づいたら削除ボタンを押せば、メモリカード書き込みを中止してバッファメモリを解放してくれる機能だが、E-10時代から要望しているにもかかわらず、E-300でも未だ実現されていない。


問題はあるが個性的な画質が魅力

 画質については、実写サンプルを見てもらえば一目瞭然だが、E-1と同様、非常に深く濃い発色だ。画素数が500万画素から800万画素に増えたことで、感度やS/N比、ダイナミックレンジの低下が懸念されたが、なんとか許容できるレベルに収まっていると思う。

 厳しい目で見れば、従来のE-1よりもノイズリダクションと輪郭強調が強めにかかっている感じで、ローコントラスト部分のディテールがツブレ気味なのに、輪郭が妙にエッジ立つ、というように解像感が不均一な印象を受ける。それと、800万画素だけあって、かなり細かな部分まで解像しているものの、斜線のつながりが悪く、そこに強めの輪郭強調がかかるので、なんとなく解像感が損なわれて見える。

 RAWで撮影して、OLYMPUS Studioでデジタル現像すると、ノイズリダクションによるディテール喪失は軽減するが、斜線のつながりの悪さは変わらなかった。ただ、市川ソフトラボラトリーのSILKYPIX Developer Studio 1.0で現像すると、斜線のジャギーが驚くほど低減した。瞬間最大風速的な解像感の高さではOLYMPUS Studioに軍配が挙がるが、斜線のつながりの自然さではSILKYPIX Developer Studio 1.0のほうが上だ(RAWからの現像については、また後日改めてレポートする予定だ)。

 オートホワイトバランス(AWB)の精度は可もなく不可もなくで、一般的なシーンであればAWBでも十分キレイな色合いに調整されるものの、紅葉や落ち葉を画面いっぱいに撮影すると、赤みや黄色みを抜こうとしてAWBが頑張りすぎて、かなり青みがかってしまうこともある。E-300に限った話ではないが、必要に応じて太陽光などプリセットのホワイトバランスに切り換える一手間は必要だ。AEも同様で、露出補正なしで完璧な仕上がりが得られるほどカメラのAEは進化していないのが現状だ。

 また、最高感度はISO400で、ISO感度拡張をONにすればISO1600まで設定できるものの、それなりにノイズは目立ってくる。ノイズを気にするならやはりISO400までに止めておいたほうがいいだろう。キヤノンEOS20DやニコンD70などに比べると、高感度時の画質はハッキリ言って1ランク以上落ちるものの、ZUIKO DIGITALには開放F値が明るいレンズが多く、(開放F値の明るさの割には)価格も安いので、高感度の弱さは開放絞りの明るいレンズでなんとかカバーできる。


●感度比較
※レンズはすべてZUIKO DIGITAL 14-45mm F3.5-5.6で、広角端(14mm、35mm判換算28mm)、絞り優先AE、露出補正なし、オートホワイトバランスで撮影。画像解像度はすべて3,264×2,448ピクセル。


【ISO100】 【ISO200】

【ISO400】 【ISO800】

【ISO1600】

 ただ、50mm F1.4や85mm F1.4などの大口径短焦点レンズがニコン、キヤノン、ペンタックス、コニカミノルタのデジイチにはラインナップされているのに対し、ZUIKO DIGITALには、そういった選択肢がまだ存在しない。そういう意味では、既存のレンズ資産が使えるデジイチと比べると、まだ肩を並べるまでには至っていないのだが、レンズ交換ができるハイエンドコンパクトデジカメとして割り切ってみれば、システムとしてのコストパフォーマンスに優れているし、なんと言っても色と階調再現が実に個性的なのが魅力だ。

 そういう意味では、コンパクトデジカメからステップアップするのにピッタリのデジイチだし、すでにニコンやキヤノンのデジイチを持っているユーザーにとっても、サブカメラとしてちょっと気になる存在ではある。


レンズセットのZUIKO DIGITAL 14-45mm F3.5-5.6の画質チェック

 レンズに距離指標がなく、防塵・防滴仕様でもないなど、ZUIKO DIGITALのなかでは廉価版のズームレンズだが、AF時にフォーカスリングが回転せず、ズームリングのトルク感も非常になめらかだ。画質も“廉価版ズームとしては”という枕詞付きではあるが、絞り開放から乱れの少ない描写で、プラス1万円の差額でこのレンズが手に入るのは、まさに出血大サービスだ。

 ただ、ズームテレ端のF5.6という開放F値は、高感度時の画質を考えるとちょっとツライところ。開放F値の明るさや究極の高画質ににこだわるなら、ボディ単体発売を待ってZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5と組み合わせて購入したいところではある。


【14mm F2.8】 【14mm F5.6】 【14mm F8】

【25mm F4.2】 【25mm F5.6】 【25mm F8】

【35mm F4.9】 【35mm F5.6】 【35mm F8】

【45mm F5.6】 【45mm F8】

作例

※画像のリンク先は、特に記載がない限り、撮影した画像データそのものです。縦位置のものは、サムネイルのみ回転していますが、拡大画像はあえて回転せずに掲載しています。クリックすると撮影した画像が別ウィンドウで表示されます。

※キャプション内の撮影データは、レンズ/露出プログラム/レンズF値/露出時間/露出補正値/ISO感度/ホワイトバランス/レンズの焦点距離(35mm判換算)です。


※作例は個人での鑑賞用です。写真などの著作権は著作者に帰属します。無断転用、無断転載は著作権法違反となります。


風景モードにすると、ホワイトバランスが5,300K(昼光)に設定され、シャープネスとコントラストが+1に設定される。シャープネスとコントラストは固定で変更できないが、ホワイトバランスやAFモード、ISO感度などは必要に応じて自由に変更できる
14-45mm F3.5-5.6 / 風景モード / F10 / 1/250s / 0 / 100 / 5,300K / 54mm
このように反射率の高い(白っぽい)被写体を撮影すると、中央重点測光や平均測光だと露出アンダーになってしまうところだが、ESP測光が的確に働いて、露出補正なしでもドンピシャの露出で撮影できた。ハイライトの階調も実に豊かだ
14-45mm F3.5-5.6 / 絞り優先AE / F11 / 1/250s / 0 / 100 / 4,800K / 46mm

手ブレの危険があるので感度を上げて撮影しようかと迷ったが、とりあえずISO100のままで、しっかりカメラを構えて数コマ撮影。これはその中の1コマだ。電灯光照明の赤みがいい感じだ
14-45mm F3.5-5.6 / 絞り優先AE / F4.8 / 1/30s / 0 / 100 / 4,800K / 66mm
日陰だったのでもっと色が沈むかと思ったが、家に帰ってパソコンに表示してみて、その自然な発色と階調にビックリ。猫の白い毛並みが白飛びしそうでしていないのが素晴らしい
14-45mm F3.5-5.6 / 絞り優先AE / F5.0 / 1/80s / 0.7 / 200 / AWB / 34mm

窓に太陽の光が反射しているのをレフ板代わりにして撮影。猫の白い毛並みを白飛びさせず、なおかつ全体の明るさを適正に再現するのはむずかしいが、E-300はいとも簡単にこの困難を乗り越えてくれた
14-45mm F3.5-5.6 / 絞り優先AE / F5.6 / 1/80s / 0 / 100 / AWB / 78mm
逆光気味だったので内蔵フラッシュを強制発光させて背景との光量差を補ってみた。内蔵フラッシュはそれほどパワーがないので、ISO200に増感して照射距離を延ばしている
50-200mm F2.8-3.5 / 絞り優先AE / F5.6 / 1/160s / 0 / 200 / AWB / 158mm

連写スピードは秒2.5コマなので、デジイチとしてはそれほど軽快というわけではないが、ミラーショックが少なく、シャッターを切った瞬間のフィーリングも上等だ。動きものを撮るならやっぱりデジイチだ
50-200mm F2.8-3.5 / 絞り優先AE / F4 / 1/1,600s / 0.7 / 200 / AWB / 128mm
逆光に透ける紅葉を望遠レンズで切り取ってみた。他社のデジイチに比べ、E-300は青の発色が濃く鮮やかに出るので、紅葉の隙間から覗いた青空が非常に鮮烈に再現されている
50-200mm F2.8-3.5 / 絞り優先AE / F4.5 / 1/320s / 0 / 100 / AWB / 224mm

レンズキットの14-45mm F3.5-5.6は、絞り開放では周辺が少し甘くなるが、F8まで絞るとかなりシャープな描写になる。このようにコントラストの高い被写体を撮影すると800万画素の描写力が実感できる
14-45mm F3.5-5.6 / 絞り優先AE / F8 / 1/400s / -0.3 / 100 / AWB / 28mm
E-1に比べるとシャープネスが高めに設定されているので、線が太めに描写される傾向がある。ただ、コントラストの高い部分の斜線にジャギーが出やすいのが惜しい。シャープネスやコントラストを手動で調整しても回避は不可能だ
14-45mm F3.5-5.6 / 絞り優先AE / F8 / 1/500s / -0.3 / 100 / AWB / 28mm

少し露出アンダー気味に撮影した青空は、濃紺のコダックブルーになる。この発色を不自然だと思う人もいるだろうが、ボクはこの青空の発色がとても好きだ。今の優等生的発色をするデジカメにない魅力がE-300にはある
14-45mm F3.5-5.6 / 絞り優先AE / F8 / 1/640s / -0.3 / 100 / AWB / 28mm
レンズキットにプラスαするのに最適なのが40-150mm F3.5-4.5。35mmカメラ換算で80-300mm相当の画角が得られる望遠ズームだ。50-200mmほどのキレはないものの、小型軽量なのが魅力だ
45-150mm F3.5-4.5 / 絞り優先AE / F7.1 / 1/400s / 0.3 / 100 / AWB / 184mm

45-150mm F3.5-4.5は鏡胴に距離目盛がない廉価版ズームだが、AF時にはフォーカスリングが回転しないし、S-AF時には合焦後にそのままMFできるなど、使い勝手は良好だ
45-150mm F3.5-4.5 / 絞り優先AE / F7.1 / 1/640s / 0 / 100 / AWB / 256mm
12月上旬で午後2時半ともなれば、かなり色温度が下がって赤みを帯びた光になっているが、AWBがうまく赤みを抜いてくれたので、かなりクリアな発色になっている。ニジミがほとんどなく非常にシャープな描写だ。
14-45mm F3.5-5.6 / 絞り優先AE / F8 / 1/500s / 0 / 100 / AWB / 32mm

青空の発色に加え、ハイライトの階調再現が非常になめらかなのもE-300の特徴だ。金属の反射した部分が急激な白飛びを起こさず、丸みが感じられるのがいい。青空のカラーノイズもこれくらいなら上出来だ
14-45mm F3.5-5.6 / 絞り優先AE / F8 / 1/320s / 0 / 100 / AWB / 50mm
主要被写体が白っぽいものを撮ると、意外と露出オーバー気味になることも多い。このカットも-0.3EVのマイナス補正を行なって撮影しているが、白い雪だるまはこれくらいの露出レベルのほうが質感がしっかり出る
14-45mm F3.5-5.6 / 絞り優先AE / F6.3 / 1/500s / -0.3 / 100 / AWB / 72mm

夕焼けがキレイだったので、買ったばかりの11-22mmの試写を兼ねて、夕景モードで撮影。夕景モードでは、ホワイトバランスが6,000Kに設定され、彩度とコントラストが高めで撮影される
11-22mm F2.8-3.5 / 夕景モード / F3.3 / 1/4s / -0.7EV / 400 / 6,000K / 38mm
夕景モードでそのまま撮影するとISO400までゲインアップし、絞りも開き気味になってしまうので、絞り優先AEでグッと絞って撮影。夕景モードと同じ描写になるよう、OLYMPUS Studioでホワイトバランスと彩度、コントラストを調整して現像してみた
11-22mm F2.8-3.5 / 絞り優先AE / F11 / 10s / -1.0 / 100 / 6,000K / 38mm / RAW 彩度+4、コントラスト+2で現像

このように画面全体がアンバーやイエローに偏ったシーンでは、AWBが過敏に反応して色を抜いてしまうので、AWBを解除して、ホワイトバランスを5,300K(昼光)に設定して撮影するのが鉄則だ
50-200mm F2.8-3.5 / 絞り優先AE / F4 / 1/200s / 0.3 / 200 / 5,300K / 400mm
動物園の窓越しにユキヒョウを撮影。ISO200に増感しても手ブレ必至のシャッタースピードだったが、窓ガラスにレンズを押しつけるようにシャッターを切って手ブレを回避した。ちょっとシャープネスが強めな描写だ
50-200mm F2.8-3.5 / 絞り優先AE / F4 / 1/60s / 0.3 / 200 / 5,300K / 166mm

廉価版ズームの45-150mm F3.5-4.5で撮影。開放F値はそれほと明るくはないが、背景のボケは結構キレイだ。50-200mmに比べると、安価で軽量なのが魅力だ。開放近くの絞りでこれだけシャープな描写が得られれば満足だ
45-150mm F3.5-4.5 / 絞り優先AE / F4.5 / 1/640s / 0 / 100 / AWB / 216mm
体力と財力に余裕がある人には、ED50-200mm F2.8-3.5がお薦めだ。開放絞りからカリカリにシャープで、不気味なほど描写が切れ込むレンズだ。E-300レンズセットと50-200mmを合わせても、EOS 20D+EF-S17-85mm ISよりも安いのだ
50-200mm F2.8-3.5 / 絞り優先AE / F3.2 / 1/1,250s / 0.3 / 100 / AWB / 224mm

11mmとはいっても35mmカメラ換算の画角は22mm。しかも、画面の縦横比が4:3なので、ややワイド感に欠けるのが残念。できれば9-18mmくらいの焦点距離にしてほしかったところだ
11-22mm F2.8-3.5 / 絞り優先AE / F11 / 1/200s / 0.3 / 100 / AWB / 22mm
レンズキットの標準ズームでは、コンパクトデジカメのようなマクロ撮影は望めないので、標準ズームと望遠ズームのほかに、マクロレンズも欲しいところ。ただ、コンパクトデジカメに比べ、被写界深度が非常に浅いのでピント合わせは至難の業だ
50mm F2.0 MACRO / 絞り優先AE / F4 / 1/200s / 0 / 100 / AWB / 100mm

被写界深度が非常に浅く、針の先ほどにしかピントが合わないので、AFモードを“S-AF + MF”に設定。S-AFで合焦後、MFで微調整しながら撮影した。F2.0と大口径なので、結構ピントの山は掴みやすかった
50mm F2.0 MACRO / 絞り優先AE / F3.5 / 1/320s / 0 / 100 / AWB / 100mm
AFフレームが3点あっても、なかなか狙ったポイントにずばりピントを合わせてくれることは少ない。そういう意味では、信頼できる中央1点のAFフレームがあれば、とりあえず事足りる
50mm F2.0 MACRO / 絞り優先AE / F2.5 / 1/500s / 0 / 100 / AWB / 100mm

マクロ撮影ではコサイン誤差が無視できなくなるので、AFロックをかけて構図を変更する撮影法はあまりお薦めできない。このカットは、コンティニュアスAFに切り換え、じりじりとカメラを蝶に近づけながら撮影している
50mm F2.0 MACRO / 絞り優先AE / F2.8 / 1/800s / 0 / 100 / AWB / 100mm
デジタル専用設計の高いレンズだけあって、倍率色収差がよく抑えられている。レンズの選択肢はまだ少ないものの、相性問題で悩む必要はないし、レンズ沼にハマって散財したとしても限度は知れている(笑)
11-22mm F2.8-3.5 / プログラムAE / F9 / 1/250s / 0 / 100 / AWB / 30mm

青空の青、コーヒーカップの黄色、そして、少し朱色にシフトしてはいるがサンタクロースの赤。どれも実に力強く、官能的な発色だ。測色的に忠実な色再現を目指したデジカメとはひと味もふた味も違う濃い描写だ。
11-22mm F2.8-3.5 / 絞り優先AE / F11 / 1/200s / -0.3 / 100 / AWB / 22mm
ノイズリダクションの副作用なのか、濃淡の変化が少ないローコントラスト部分のディテールがベタッとつぶれ、輪郭だけが妙に突出して見えるのが不自然だ。輝度ノイズやカラーノイズのリダクション強度をカメラ側で選択できるといいのだが…
45-150mm F3.5-4.5 / 絞り優先AE / F8 / 1/640s / -0.3EV / 100 / AWB / 236mm

クルマの側面の窓枠にジャギーが現われているのが800万画素らしからぬ描写だが、発色と階調の良さにコロッと参ってしまった。コダックのコンパクトデジカメに個性的な発色が失われてきた現在、その代替品となりうるのはE-300しかないのかも…
14-45mm F3.5-5.6 / プログラムAE / F9 / 1/250s / 0.7 / 100 / AWB / 28mm
APS-Cサイズのデジイチに比べると撮像素子が少し小さめなので、ボケ描写を楽しむためには少しでも開放F値の明るいレンズを使う必要がある。そういう意味ではF2.0の50mmマクロはコンパクトだし、(防塵・防滴仕様のレンズとしては)値段も手頃だ
50mm F2.0 MACRO / 絞り優先AE / F2.5 / 1/2,500s / 0.3 / 100 / AWB / 100mm

E-300のデジタルESP測光は、予想に反して露出オーバーな値を指示することがある。このカットはさほど特殊なシーンではないと思われるが、そのままではかなりの露出オーバーになってしまうため、-1EVの露出補正をかけて撮影している
11-22mm F2.8-3.5 / 絞り優先AE / F9 / 1/320s / -1.0 / 100 / AWB / 22mm
11-22mm F2.8-3.5 / 絞り優先AE / F10 / 1/160s / 0 / 100 / AWB / 38mm

銀杏の黄色もAWBが誤認識しやすいシーン。E-300は、ユーザー指定のカスタムホワイトバランスが4チャンネルあって、100〜500Kステップで色温度が指定できるので、同じ昼光でも季節に合わせた色温度で撮影できるのが魅力だ
14-45mm F3.5-5.6 / プログラムAE / F5 / 1/60s / 0 / 100 / 5,300K / 64mm
14-45mmの最短撮影距離は38cm。14-54mmの22cmに比べると思い切って被写体に肉薄できないのが残念だが、それでも通常のスナップ撮影には十分使える近接撮影能力だ
14-45mm F3.5-5.6 / プログラムAE / F4.5 / 1/50s / -0.3 / 100 / AWB / 44mm

イルミネーションの色を出すなら少しマイナスの露出補正を行ないたいところだが、それでも十分色が出ている。レインボーブリッジのライトアップが緑色になっているのもリバーサルフィルムの水銀灯かぶりのようでフォトジェニックだ
14-45mm F3.5-5.6 / 絞り優先AE / F11 / 8s / 0 / 100 / AWB / 50mm
夜景モードで撮影すると、ホワイトバランスは昼光(5,300K)に設定されるので、AWBで撮影したカットよりも少し黄色みが強い描写になる。電灯光の赤みを出すには夜景モードが適しているが、クールな夜景に写したいならAWBがイイ感じだ
14-45mm F3.5-5.6 / 夜景モード / F4.2 / 1s / 0 / 100 / 5,300K / 50mm

イルミネーションは輝度差が大きいので、コントラストをマイナスに振って、シャドー部の落ち込みを減らしてみた。CAMEDIAシリーズのワイヤレスリモコンを使ってレリーズできるのも特徴の一つだ
11-22mm F2.8-3.5 / 絞り優先AE / F13 / 2s / 1.3 / 100 / AWB / 22mm
イルミネーションが白飛びすると、かなりギザギザした汚い描写になってしまうので、マイナスの露出補正をかけて撮影。このときは三脚を携行していなかったので手持ち撮影だったので、シャッタースピードが速くなって一石二鳥だった
14-45mm F3.5-5.6 / プログラムAE / F3.5 / 1/30s / -0.7 / 100 / AWB / 28mm

かなり暗くなってきたのでクルマに戻って三脚を持ってきて撮影。ハイライトの階調再現に優れているとはいえ、イルミネーションは少し白飛び気味。少し暗くなるが、もう少し露出補正を控えめにしたほうがよかったかもしれない
14-45mm F3.5-5.6 / 絞り優先AE / F8 / 2s / 2.7 / 100 / AWB / 44mm
逆光に透ける紅葉くらい赤みが強いと、AWBのままでも自然な色調が得られるようだ。青空だけでは単調なので、樹の幹をシャドーとして入れることで画面をグッと引き締めてみた
50-200mm F2.8-3.5 / 絞り優先AE / F4.5 / 1/500s / 0 / 100 / AWB / 144mm

単板の撮像素子は、一つの画素でRGBのどれか1色しか捉えられないので、赤や青の単色部分はどうしても輝度情報が不足し、解像感が甘くなる。800万画素あっても赤の情報は200万画素しかないからだ
11-22mm F2.8-3.5 / 絞り優先AE / F8 / 1/160s / 0 / 100 / 5,300K / 22mm
黒っぽい被写体を撮影すると、露出オーバーになりやすいので、マイナスの露出補正をかけるのが基本。フルフレーム型CCD採用で、階調再現特性には優れているが、晴天屋外の輝度差はそれ以上に広いので適正露出には苦労する
14-45mm F3.5-5.6 / 絞り優先AE / F6.3 / 1/250s / -0.3 / 100 / 5,300K / 28mm

デジイチを買ったからには一度は撮ってみたいのが、被写界深度の浅さを活かしたボケ描写。肉眼とはまったく違った写真ならではの表現だ。わずかに絞っているがボケの形もキレイだ
50mm F2.0 MACRO / 絞り優先AE / F2.5 / 1/320s / 0 / 100 / AWB / 100mm
逆光に透ける紅葉をマクロレンズでド・アップで撮影。細かな葉脈までクッキリと解像している。被写界深度は非常に浅く、ピントが合う面は非常に薄かったが、AFにまかせて思い切ってシャッターを切ってみたのが功を奏したようだ
50mm F2.0 MACRO / 絞り優先AE / F2.2 / 1/1,600s / 0 / 100 / AWB / 100mm

レンズキットの14-45mmは、廉価版のズームとして決して悪い描写ではないが、絞り開放付近では少々描写が甘くなる。ノイズが増えるのを承知で増感してより絞って撮るか、判断に迷うところだ
14-45mm F3.5-5.6 / 絞り優先AE / F4 / 1/40s / 0 / 100 / AWB / 42mm
ハイライトの階調は豊かなほうだが、LEDなど高輝度なものを写すと、白飛びした部分に輪郭強調がかかり、かなり不気味な描写になる。この写真だと赤信号やクルマのテールランプの描写が破綻しかけている
50-200mm F2.8-3.5 / プログラムAE / F3.5 / 1/800s / 0 / 100 / AWB / 246mm


URL
  オリンパス
  http://olympus-imaging.jp/
  製品情報
  http://www.olympus-esystem.jp/products/e300/

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伊達 淳一
1962年生まれ。千葉大学工学部画像工学科卒業。写真、ビデオカメラ、パソコン誌でカメラマンとして活動する一方、その専門知識を活かし、ライターとしても活躍。黎明期からデジタルカメラを専門にし、カメラマンよりもライター業が多くなる。自らも身銭を切ってデジカメを数多く購入しているヒトバシラーだ。

2004/12/17 00:36
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