全国の空港に飛び回る撮影で快適に機材を持ち運ぶ

カメラバッグとして高い収納力と機能性を有しながら、アウトドア用としても揺るぎない信頼性を備えている。そんなプロダクトを目指して立ち上がった新たなカメラバッグブランドがSummit Creativeです。

頂きを意味するSummitの名を冠する製品が、創作活動の高みを目指す写真家たちを支えています。Summit Creativeブランド製品の魅力をお届けする連載の第2回目は、「テンジン 35L ジップ バックパック」を愛用する岡本豊さんによるレポートをお届けします。

岡本豊

1972年 兵庫県神戸市生まれ。大阪芸術大学卒業後、企業の広告写真・ブライダル、ポートレートを中心に撮影。ボーイング787デビューをきっかけに本格的に航空機撮影を始め、月刊AIRLINE誌にて「Go！Go！787」を9年間連載中。航空カレンダー、カメラ専門誌、フォトコンテストの審査員等で活躍する

※本企画は『デジタルカメラマガジン2025年7月号』より転載・加筆したものです。

全国の空港へ飛び回る移動も快適にこなせる背負い心地

テンジン 35L ジップ バックパックは、デザインと機能性が見事に融合した製品だ。容量は35Lで、複数のカメラ機材やレンズを収納できる十分なスペースがある。それでいて、飛行機での移動が多い私には、機内持ち込み可能なサイズがありがたい。

テンジン 35L ジップ バックパック（ブルー）

価格：5万9,400円（税込）

●SPECIFICATION
外形寸法（W×H×D）：約33×54×22cm
内形寸法（W×H×D）：約30×（41＋10）×19cm
質量：約2.65kg
容量：35L
フロント拡張：7L
収納ノートPCサイズ：16インチ
付属品：レインカバー、ウエストベルト、トレッキングポール取付用ゴムバンド

POINT 01｜機内持ち込みしやすいサイズで取り回しが良い

高い位置にある手荷物入れから下ろしやすい

撮影時の移動手段は飛行機が多いが、紛失リスクを避けるため、機材は手荷物として機内に持ち込んでいる。機内にあればレンズやバッテリー交換が必要なときもすぐに対応できて安心だ。手荷物スペースは高い位置にあるが、上部に手提げが付いているので下ろしやすい。遠征時、降機の際にキャビンアテンダントからおしゃれなバッグですねと声をかけていただいたこともある。

機内持ち込みできるサイズのバッグなので、撮影機材を客室内に持ち込める。素早くカメラとレンズ、忍者レフを取り出せば、機窓からのチャンスを逃さず、高品質な撮影が可能だ
キヤノン EOS R6 Mark II／RF15-35mm F2.8 L IS USM／22mm／絞り優先AE（F3.2、1/250秒、＋0.3EV）／ISO 1000／WB：オート

内部の仕切りを柔軟に入れ替えられるので、さまざまな機材に対応でき、現場でカメラとレンズをセットした状態ですぐに取り出せるのが便利だ。パッド入りのメイン気室は、カメラやレンズを衝撃から守ってくれるので、安心感がある。

POINT 02｜望遠レンズを運用しやすくアレンジが効く2つの気室

撮影機材収納用のメイン気室はカメラ3台にレンズ3本、EXTENDER RF2xが入るスペースがあり、しっかりと収納力を有している。収納するレンズはRF70-200mm F2.8 L IS USM Z、RF15-35mm F2.8 L IS USM、RF50mm F1.2 L USMの3本。

超広角、標準、超望遠域をカバーできて、このバッグ1つで全国の空港で撮影可能だ。配置の自由度も高く、カメラに望遠ズームとエクステンダーを装着したまましまえて、撮影に移りやすい。さらに、予備バッテリーやPLフィルター、ノートPC2台を収納しているほか、忍者レフを上部気室に入れて、機窓からの撮影にも備えている。

望遠ズームを装着したEOS R1を収納できる

上部気室に忍者レフを入れると機内撮影で便利

デザインも優れていて、カジュアルでありながらスタイリッシュな外観は、さまざまなシーンで使いやすい。旅行やアウトドアだけでなく、街中など、日常生活でも使えるデザインだ。耐久性に優れた素材を使用しており、悪天候から機材を守る撥水加工も施されている。

POINT 03｜ストラップの換装で好みの見た目に変更できる

バッグはブルー、オレンジ、ブラックなど多彩なバリエーションから選べる。また、別売のフロントストラップを購入すれば、バッグと同系色の標準ストラップから色を変えられて、オリジナリティーを表現できる。下の写真は私がプロデュースした「Go！Go！787」仕様の数量限定ストラップ（直販限定・3,300円）を装着したもの。ボーイング787が大空へ羽ばたくイメージのデザインで、飛行機を撮影する人におすすめだ。

ストラップを変えて差し色のアクセントに

快適な着用感も重要で、機材を詰め込んでもショルダーストラップが厚手のパッドで支えられており、長時間の使用でも疲れにくい。

ポケットや収納スペースが豊富で、サイドポケットには三脚や水筒を固定できる。フロントポケットには小物やメモ帳、バッテリー、ノートPCなどを収納可能で、2台のノートPCを入れて移動しているが、重さを感じにくい設計になっている。

POINT 04｜長時間の移動も楽なクッション性のある背面

通気性と柔軟さを兼ね備えた背面設計

カメラ3台、レンズ3本、ノートPC2台を収納するとなれば、かなりの質量になる。しかし、驚いたことに背負ってみると意外と重さを感じない。背面は厚みのあるクッションで、車のスポーツシートのような形をしているため、身体への負担が少ないからだろう。機材がたくさん入っても、すぐに疲れてしまっては意味がない。このバッグで特に満足しているポイントだ。

飛行機撮影では、少し小高い山や階段、降雪の中で長時間待機することも頻繁にある。このバッグなら、食料や水分など十分な容量の荷物を入れられるので、最高のタイミングを待ち続けられる
キヤノン EOS R6 Mark II／RF70-200mm F2.8 L IS USM／153mm／絞り優先AE（F8、1/1,250秒、±0EV）／ISO 1600／WB：オート

収納力、デザイン、快適性、機能性を兼ね備えており、フォトグラファーにとって理想的な選択肢だ。自信と安心感を持ってどこへでも撮影に出かけられる。

さらに、もう1つおすすめしたいのが、テンジン 10L ショルダーバッグだ。望遠ズームをセットしたカメラ1台と、ノートPC2台が入るので、日帰り出張や身近な場所でのちょっとした撮影に重宝している。バックパックと同じ素材が用いられていて、デザイン性を有しながら、耐摩耗性や撥水性にも優れている。

テンジン 10L ショルダーバッグ（ブラック）

価格：2万3,760円（税込）

●SPECIFICATION
外形寸法（W×H×D）：約37×27×14cm
内形寸法（W×H×D）：約36×25.5×13cm
質量：約0.93kg
容量：10L
収納タブレットサイズ：13.3インチ
付属品：レインカバー、サポートストラップ

コンパクトに荷物がまとまり身近な場所への移動に便利