Canon EOS R8 Mark IIと行こう!

進化した「EOS R8 Mark II」の機動力が紡ぐ九州鉄道旅×福島啓和

被写体検出を乗り物に設定し、カーブを抜けてくる「ゆふいんの森」を撮る。車体がフレームインすると同時にAFフレームが運転台の窓を見事に捉えてくれた
キヤノン EOS R8 Mark II/RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM/451mm/マニュアル露出(F7.1、1/1,000秒)/ISO 1250/WB:オート/JR久大本線

洗練されたコンパクトさに、進化したAFや待望のマルチコントローラーを凝縮した「EOS R8 Mark II」。無駄のないフォルムと飛躍的な機能向上は、手に取った瞬間に撮影意欲をかき立ててくれます。日常の街角から本格的な撮影現場までをカバーするこの新鋭を携え、鉄道写真家・福島啓和さんが九州の鉄路を巡りながら、その実力に迫ります。

福島啓和

JR九州のCM・公式スチール・ムービーを担当。
ななつ星in九州をはじめ、九州・西九州新幹線やD&S列車プロモーションに携わる。
2011年九州新幹線全線開業「祝!九州・九州縦断ウェーブ」「流れ星新幹線」「かもめ楽団」などのCMでは撮影監督も務め、カンヌ国際広告祭や広告電通賞、福岡広告協会賞などを受賞。
他にも様々なジャンルの広告や雑誌などに携わる。
2004年~広告写真スタジオ勤務、2013年独立。福岡市在住。

※本企画は『デジタルカメラマガジン2026年11月号』より転載・加筆したものです。

隙のない進化が、旅の撮影体験を塗り替える

EOS R8がパワーアップし「Mark II」となって登場した。初代のコンパクトさにほれて普段使いを始め、ロケや動画撮影でも活用してきた。「Mark II」を手にした瞬間、初代を手にしたときのように心が躍りすぐに撮影に出掛けた。

僕がこのカメラに求めることは手軽さ。直感的にシャッターを切りたくなるモチベーションになるためだ。鉄道撮影に限らず、朝の散歩や仕事の打ち合わせ、夜の会食に向かう際などにも携行し、その道中で風景をスナップする。それほど身近で身軽であり、思い描く画が撮れるカメラを求めていたのだ。

初代はその要望に応えつつも、仕事の現場では物足りなく感じることも多かったが、EOS R8 Mark IIは初代に不足していた要素をすべて補って登場した。洗練されたフォルムはあらゆるシーンになじみ、切望していたマルチコントローラーの新設により操作のもたつきが一気に解消された。AF性能はさらに精度を増し、新搭載のボディー内手ブレ補正機構は大幅なバリューアップ。これまで以上の安定性を手に入れたと感じた。

EOS R8 Mark II
発売日:2026年10月29日
キヤノンオンラインショップ価格(税込):27万5,000円(ボディー)、31万7,900円(RF45mmキット)、32万4,500円(RF24-105mmキット)

●SPECIFICATION
有効画素数:約2,420万画素
ファインダー:0.39型約236万ドット
ボディー内手ブレ補正:中央約7.5段、周辺約7.0段
シャッター速度:1/16,000~30秒(電子シャッター)、1/4,000~30秒(電子先幕)
最高連写速度:約40コマ/秒(電子シャッター)、約6コマ/秒(電子先幕)
常用ISO 感度:ISO 100~102400
カラーフィルター:StoryTeal&Orange、StoryMagenta、StoryBlue、PaleTeal&Orange、RetroGreen、Sepiatone、AccentRed、TastyWarm、TastyCool、BrightAmber、BrightWhite、ClearLightBlue、ClearPurple、ClearAmber、NegativeFilmtone、PositiveFilmtone
背面液晶:3.0型約162万ドット
記録媒体:SD/SDHC/SDXCメモリーカード
外形寸法(W×H×D):約131.4×90.0×79.7mm
質量:約546g(バッテリー、カード含む)

私の常用レンズはRF45mm F1.2 STMだが、EOS R8 Mark IIとの組み合わせはベストマッチ。体の一部になってしまうくらい手になじむ。こんなにテンションを上げてくれるEOS R8 Mark IIと旅に出たらどうなるのか、想像しただけでワクワクが止まらない。

前述のレンズに加え、キットレンズにもなっているRF24-105mm F4-7.1 IS STMなど数本のレンズと一緒に九州の鉄道撮影旅に出掛けた。山や海、雄大な風景を走る列車、ローカル感あふれる駅のスナップ、アバンギャルドなデザインの特急列車を流し撮りする。進化を遂げた潜在能力を試すべく、EOS R8 Mark IIを片手に、撮影の旅へ踏み出す。

九州鉄道旅

列車が停車すると窓の外に傾いた駅名標が顔を出した。ほほ笑ましい姿に思わずシャッターを切る。NegativeFilmtoneを使って懐かしい雰囲気に仕上げた
キヤノン EOS R8 Mark II/RF45mm F1.2 STM/45mm/マニュアル露出(F1.2、1/1,600秒)/ISO 500/WB:オート/JR肥薩線

小型・軽量なのにパワフル、スタンダードにして完成形

EOS R8 Mark IIの最大の長所は軽量かつコンパクトであること。それは旅を進めていく上でとても重要なポイントだ。旅は一瞬の出合いの連続であるため、カメラは常にそばに置いていたい。列車から降りたときの空気感、地域ならではの文化や風習。その瞬間をストレスなく切り取るにはいつも手にしておくことが必要である。

さらに約40コマ/秒の高速連写&プリ連続撮影、強力な手ブレ補正機構や優れた描写性能など、先進機能も満載だ。旅先での決定的な瞬間から静寂な情景まで、EOS R8 Mark IIは旅の記憶をより印象深く描き出してくれる。EOS R8 Mark IIがもたらす撮影の喜びを、ぜひ旅先で実感してほしい。

POINT 01|一瞬を逃さず捉える高速連写&プリ連続撮影

40コマ/秒の高速連続撮影性能は、今まで撮り逃がしていたシーンを確実に抑えてくれる。さらにプリ連続撮影機能を使えば列車のわずかな位置違いのカットも含め、最適な1枚を厳選できる。

樹林を抜けて飛び出してくる「ゆふいんの森」。駅間のちょうど中央付近のため通過時刻も細かく把握できない状況だけに、非常に難易度が高いシーン。見通しが利かない環境のため飛び出す一瞬が分からず、緊張感は最高潮となる。そんなシビアなシーンでも40コマ/秒とプリ連続撮影を設定しておけば撮影の成果は大きく変わってくる
キヤノン EOS R8 Mark II/RF70-200mm F4 L IS USM/82mm/マニュアル露出(F4、1/1,000秒)/ISO 3200/WB:オート/JR久大本線
20コマさかのぼれるプリ連続撮影機能を使い、列車が顔を出す一瞬を捉えた
キヤノン EOS R8 Mark II/RF16-28mm F2.8 IS STM/22mm/マニュアル露出(F6.3、1/1,250秒)/ISO 1000/WB:オート/JR佐世保線

POINT 02|厳しいシーンにも安定して挑める中央7.5段/周辺7.0段の手ブレ補正

揺れる車内で車窓や車両の細部を撮影する際、突発的な揺れによって撮影を逃した経験を持つ読者も少なくないはずだ。そうした場面でも、強力な手ブレ補正機構があれば、難なく捉えられる。

列車の揺れは旅情の観点からすると心地良さとなるが、撮影の観点では厳しい環境でしかない。線路の継ぎ目を通過する振動を意識しながらこれまでは対応してきたが、高度な手ブレ補正機構によってそのような心配はなくなった。車窓の風景を流したい場面もあり、必然的にスローシャッターとなるが、そのような環境でも意図したイメージ通りに捉えられる
キヤノン EOS R8 Mark II/RF16-28mm F2.8 IS STM/20mm/マニュアル露出(F5.6、1/40秒)/ISO 50/WB:オート/JR肥薩線
小型・軽量ボディーに手ブレ補正機構が加わった。中央7.5段・周辺7.0段の補正効果で、広角から望遠まで最適な5軸補正を行ってくれる

POINT 03|周辺部まで精緻に描く約2,420万画素の解像力

EOS R8 Mark IIの特長の1つが、フルサイズセンサーを搭載している点。2,420万画素の大型センサーは扱いやすく、必要十分な画素数だ。被写体の細かいディテールを豊かで自然な解像感で描写する。

風景的な表現をするなら、メインとなる車両はもちろん、周囲の風景のディテールも重要となる。頭を垂れる稲穂の描写や車両前面の立体感など、どこまで克明に表現できているかで作品のクオリティーに違いが生じる。車両に刻まれた細かいロゴなどの細部は、鮮明に描き出したい要素である
キヤノン EOS R8 Mark II/RF70-200mm F4 L IS USM/81mm/マニュアル露出(F5、1/2,500秒)/ISO 800/WB:オート/JR西九州新幹線

POINT 04|低照度下での撮影を助ける常用ISO 102400の高感度特性

撮影の機会は明るい場所に限られない。夜間や屋内など光量が不足するシーンでも、常用ISO感度102400を実現したEOS R8 Mark IIであれば、撮影を諦める場面は大幅に減少する。

ISO 25600による撮影だが、暗部を見てもノイズは抑えられている。十分常用可能なレベルで、これなら夜のシーンも安心して撮影ができる
キヤノン EOS R8 Mark II/RF70-200mm F4 L IS USM/118mm/マニュアル露出(F4.5、1/250秒)/ISO 25600/WB:オート/JR大村線

POINT 05|フットワークの軽さがシャッターを切る楽しさを倍増させる

小型・軽量なEOS R8 Mark IIであれば、旅先の一瞬を軽快にスナップ撮影できる。常に手元に置いて携行できる機動力は、偶然出合う風景や人物のドラマチックなシーンを逃さず記録する上で大きな強みとなる。

さらに、カラーフィルターに加わったNegativeFilmtoneやPositiveFilmtoneなどの色彩表現機能を活用すれば、ノスタルジックな表現も楽しめる。軽快な操作性と豊かな描写力を兼ね備えた本機は、撮影者の意図に応じた多彩な画作りを実現し、旅の記録をより深みのある作品へと昇華させる。

暮れなずむ空の下、海辺の駅に映画のようなシーンが広がった。語り合うカップルをシルエットにし、空と海を情緒的に見せるため多少絞り込んでアンダーな表現にした
キヤノン EOS R8 Mark II/RF45mm F1.2 STM/45mm/マニュアル露出(F4、1/400秒)/ISO 50/WB:日陰/JR大村線
穏やかな午後、列車が出発して再び静寂が訪れる。差し込む夕日が寂しさを募らせ、列車を待つ人が座っていた残像を薄いピントで切り取った
キヤノン EOS R8 Mark II/RF45mm F1.2 STM/45mm/マニュアル露出(F1.2、1/1,600秒)/ISO 50/WB:オート/JR筑豊本線
旅を盛り上げてくれる乗務員との記念スナップ。コンパクトなカメラは被写体への圧迫感も少なく、自然な表情でシャッターを切らせてもらえた
キヤノン EOS R8 Mark II/RF45mm F1.2 STM/45mm/マニュアル露出(F1.2、1/2,500秒)/ISO 500/WB:オート/JR鹿児島本線
雨露にぬれる歴史を感じる駅舎。地面にたたきつける雨粒と幻想的な雨霧が印象的で、NegativeFilmtoneを使い情緒的に仕上げた
キヤノン EOS R8 Mark II/RF45mm F1.2 STM/45mm/マニュアル露出(F1.2、1/100秒)/ISO 125/WB:オート/JR日豊本線
出発する列車が跨線橋の窓ごしに見える旅の道中。窓枠を額縁にPositiveFilmtoneを選び印象的に捉えた
キヤノン EOS R8 Mark II/RF45mm F1.2 STM/45mm/マニュアル露出(F1.2、1/640秒)/ISO 125/WB:オート/JR吉都線

福島啓和がEOS R8 Mark IIと使いたいおすすめレンズ5選

RF45mm F1.2 STM
キヤノンオンラインショップ価格:6万6,000円(税込)
キヤノン EOS R8 Mark II/45mm/マニュアル露出(F1.4、1/500秒)/ISO 320/WB:オート/JR肥薩線

EOS R8 Mark IIとこのレンズの組み合わせは、旅における撮影の表現力を高めてくれる。絶妙な画角と、開放F値付近がもたらす柔らかで繊細な描写力は、新たに加わったNegativeFilmtoneやPositiveFilmtoneとの相性も抜群だ。旅の記憶をより情緒的に描き出してくれる。

RF24-105mm F4-7.1 IS STM
キヤノンオンラインショップ価格:7万3,150円(税込)
キヤノン EOS R8 Mark II/35mm/マニュアル露出(F7.1、1/1,250秒)/ISO 1000/WB:オート/JR三角線

サイズ感が扱いやすく旅の記録を撮影するにはバランスの良いレンズ。風景的で清楚な写真も幅広い焦点距離によって旅写真の濃度は高まっていく。青空の下、川沿いを走る鉄道風景を伸びやかに切り取った。

RF16-28mm F2.8 IS STM
キヤノンオンラインショップ価格:19万6,900円(税込)
キヤノン EOS R8 Mark II/26mm/マニュアル露出(F3.5、1/1,600秒)/ISO 800/WB:オート/JR鹿児島本線

16mmの超広角レンズでありながら、このコンパクトさと開放F値2.8の明るさはEOS R8 Mark IIと極めて相性が良く、フルサイズ機ならではの利点を実感できる。夕暮れの空を大胆に取り入れて、日常の風景をドラマチックに表現した。

RF70-200mm F4 L IS USM
キヤノンオンラインショップ価格:24万3,100円(税込)
キヤノン EOS R8 Mark II/188mm/マニュアル露出(F4、1/1,600秒)/ISO 1000/WB:オート/JR肥薩線

旅先で本格的な鉄道撮影をしたいならば持っておきたい1本。携帯性を損なわないコンパクトなサイズでありながら、撮影者の意図に応える優れた描写力を備えている。小型・軽量のEOS R8 Mark IIと組み合わせる望遠レンズとしてもバランスが良い。

RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
キヤノンオンラインショップ価格:42万7,900円(税込)
キヤノン EOS R8 Mark II/451mm/マニュアル露出(F7.1、1/2,000秒)/ISO 5000/WB:オート/JR日豊本線

超望遠レンズとの相性も非常に優れている。重量はあるものの、その描写力とEOS R8 Mark IIの優れた被写体検出機能が相まって、ダイナミックなアングルからの鉄道撮影でも確実に列車を捉え続ける信頼性の高い組み合わせだ。

旅と本気の撮影を高次元で両立できる“最適解”

約1カ月間、EOS R8 Mark IIとともに九州各地を旅して感じたのは、常にカメラを手にしていたことだ。旅の荷物が多くても気にならないサイズ感と軽さが最高だった。小型・軽量でありながらフルサイズセンサーと優れたAF性能を備える。マルチコントローラーが新たに搭載されたことで、操作時のもたつきも解消された。キットレンズとして設定されたRF45mm F1.2 STMとの組み合わせは絶妙で、取り回しの良さは大幅に向上した。

スタイリッシュなデザインもお気に入り。旅先での装いにもなじみ、自然と撮影頻度が増した。今回の旅では携帯性を最優先とし、コンパクトなレンズを中心に組み合わせてテストをしてきたが、いずれもEOS R8 Mark IIとの相性は良好であった。

旅において着替えや身の回り品などの荷物が不可欠であり、旅先でのフットワークや身体的負担を考慮すると、撮影機材は可能な限り軽量かつコンパクトであることが望ましい。これまでサブレンズは1本のみ、あるいはボディー装着の1本のみと制限していた人も、EOS R8 Mark IIを手にしたら認識を改めることになるはずだ。

本格的な編成写真も撮影したが、AF精度は高く、グリップ部が増厚されたボディーはかえってホールド感と安定感が増し、好都合であった。バッテリー容量やシングルスロット仕様に懸念を抱くユーザーにはEOS R6 Mark IIIという選択肢もあるが、初代EOS R8の長所がここまで高度に昇華されたEOS R8 Mark IIは、カメラとしての完成度が一段上の水準に達したと評価せざるを得ない。

ハイアマチュア向けの上位機種に迫るスペックへ進化したEOS R8 Mark IIは、コストパフォーマンスに優れ、さらなるステップアップを目指す撮影者にとって最適な選択肢となる。従来であれば使用をためらっていた仕事の現場においても、性能上の不足を感じる場面はなくなった。信頼できる機材として、今後も多くの現場で活躍が期待できる。

キヤノン EOS R8 Mark II 発売記念キャンペーン開催

  • 対象購入期間:2026年10月29日(木)〜2027年1月12日(火)
    ※2026年9月18日(金)〜の予約購入分も対象
  • 応募締切:2027年1月26日(火)当日消印有効

対象商品を期間中にご購入・ご応募で20,000円キャッシュバック!レンズやアクセサリーを同時購入で最大3点まで追加でキャッシュバックが適用される。

福島啓和