フォトアプリガイド
Distressed FX(iOS)
直感的なインターフェースの画像編集アプリ
Reported by 飯塚直(2014/4/2 08:00)
今回紹介する「Distressed FX」は、初心者にこそ使ってもらいたい画像編集アプリだ。
「Overlay」や「Texture」といったエフェクト要素、「Brightness」や「Contrast」といった画像調整機能を備え、極めて直感的に扱えるインタフェースを採用している。
価格は100円。試用バージョンは1.2.2。
起動すると、すぐに画像編集画面が表示される。
まずは、画面左上の「カメラ」アイコンをタップして、画像を呼び出そう。
「カメラ」アイコンをタップすると、「Take Photo」と「Choose From Library」という2つのメニューが表示される。
写真を撮る場合は「Take Photo」を、カメラロールなどに保存された画像を選ぶ場合は「Choose From Library」をタップしよう。
画像を選択すると、今度は切り抜き選択画面に切り替わる。
オリジナル比で画像を編集する場合は、画像を選んですぐ画面右下の「Choose」をタップする。「1:1」画像にする(クロップ)場合は、画面上に表示された“白枠”を目安にピンチイン・アウト操作で画像の拡大・縮小を行なおう。
画像を選んだら、次は画面下部に配置されたサムネイルから「Overlay」や「Texture」を選択しよう。
「Overlay」には、「Finch」「Ansel」「HDR B&W」など22種類のエフェクトが用意されている。
「Texture」には、「Charm」「Lade」「Vanilla」など17種類のエフェクトのほか、「Custom」が選択できる。
「Custom」をタップすると、端末内の画像が選択できる。つまり、プリセットTextureだけでなく、任意の画像を使って多重露光のような編集が可能なのだ。
「Distressed FX」の編集機能は、「編集」アイコンをタップして呼び出せる。
「編集」アイコンをタップすると、「Contrast」、「Brightness」、「Saturation」の各スライダーが表示される。
「Overlay」や「Texture」のサムネイル上にもスライダーが表示されるが、これは「Overlay」や「Texture」の強度を調整するスライダーだ。
画面表示部左下の「水滴」アイコンをタップすると、「Blur」(ぼけ)機能が呼び出せる。
「Blur」では、「Straight」(横位置長方形)と「Round」(円形)の2種類が選択可能だ。
ぼかす位置も、編集画面を直接スライドして指定できる。また、ぼかす範囲はピンチイン・アウト操作により調整できるので、覚えておこう。
すべての編集が終わったら、画面右上の「共有」アイコンをタップする。すると、共有指定画面へと切り替わる。
「Save」(保存)のほか、メールへの添付(Email)やFacebook、Twitter、Instagramへの投稿、Dropboxへのアップロードなどが指定可能だ。
写真の右側には、FacebookやTwitter用のコメントが表示されている。「Distressed FX」を使って編集・アップロードしたことを示すテキストが書かれているが、消して任意のコメントだけを入力するといったこともできる。
本アプリは、「Overlay」や「Texture」といったエフェクトのバランスがほどよく、扱い易いコンテンツがプリセットされている。さらにTextureは、任意の画像を選択できるなど、使い方に幅を持たせる点がよい。
編集機能については、画像選択時に回転できればと思うものの、コントラストや輝度、彩度といった基本的なポイントを抑えており、必要十分といったところか。むしろ、1画面で無理なく各編集、「Overlay」や「Texture」の強度調整ができるのは好印象だ。
有料アプリということで少々敷居が高いかもしれないが、追加課金要素もなく、初心者でも安心して利用できるアプリといるだろう。むしろ、初めての有料アプリとしては、コンテンツと扱いやすさのバランスがかなり良い線だと思う。