多賀昭浩写真展 「この光の向こう側」

「この光の向こう側」に僕は何を観るんだろう？

今こうして高等科を受講した１年を振り返ってみて、僕は自分で思っていた以上に
光に惹かれていたんだなぁと実感しています。

夏の、湿度を含んだ空気に降り注ぐ強い日差しだったり、
冬の、研ぎすまされた冷たい空気の中の柔らかくて暖かい光だったり、
あたり一面を包み込むような光だったり、
何かの隙間からキラッと輝く光だったり。

季節や時間や場所によって全く違う光。
そんな光を追いかけてきました。

授業ではよく、「もう一歩進んで、この視点の先にあるものが見えてくるといいんだけど」と言われましたが、
残念ながら今回はそこまでたどり着くことが出来ませんでした。

「この光の向こう側」というタイトルには、そんな、ちょっと悔しい気持ちも込められています。

自分でもよく分からない、今はまだ見えていない「この光の向こう側」にあるもの。
いつか見えてくることを信じて、これからも撮り続けていきます。

（写真展情報より）