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ビックカメラ主催フォトコンテスト第2回の授賞式が開催

作品展は10月6日(火)まで

左から審査委員長の熊切大輔氏、最優秀賞の伊藤直美氏、秋保徹代表取締役社長

株式会社ビックカメラが主催するフォトコンテスト「BicCamera Photo World 2026」の受賞者表彰式が10月3日(土)に開催された。

BicCamera Photo World 2026は、写真文化の発展を目的としてビックカメラが2025年から実施しているフォトコンテスト。開催は今年で2回目。「自由部門」「ネイチャー部門」「スマートフォン部門」「アンダー18部門」のそれぞれで金賞、銀賞、銅賞、佳作を設け、2026年1月から5月にかけて作品を募集した。

応募総数は4万2,722点。審査員は熊切大輔氏、織作峰子氏、山口規子氏、ハービー・山口氏にゲスト審査員としてお笑いコンビ・かが屋の加賀翔氏を加えた5名。8月に受賞作品を発表し、池袋のギャラリー路草において受賞作品展を10月6日(火)まで実施している。

都内で開催した授賞式では、開会に際してビックカメラ代表取締役社長の秋保徹氏が挨拶した。写真を見て感情を動かされた体験を語り、多くの人々にプリントを見ることの楽しさを伝えたいと話した。

「ビックカメラは1978年に『カメラ屋』として始まりました。年間でおよそ1億人のお客様にご来店いただいており、そういった場にはカメラ・写真文化を盛り上げていく中で、多くの方に写真に触れていただく体験を提供できる利点があると考えています。売り場には当社の社員やお客様の撮影した写真を飾らせていただいていますし、私自身もプリントされた写真を見て感情が動く感覚を受けました。それはデジタルの画面で写真を見ることとはまた別の体験です。我々としてもその感覚をより多くの方に感じてほしいと思っています」

秋保社長は今年のフォトコンテストにも多くの応募が集まったことについて謝辞を述べ、いずれは日本で最も権威のある写真賞を目指して本コンテストを成長、発展させていきたいと今後の展望について意欲を見せた。

ビックカメラ代表取締役社長の秋保徹氏

続いて、来賓として出席したニコンイメージングジャパン代表取締役兼社長執行役員の上村公人氏が登壇。上村氏は写真について自分なりに出している結論として「人が持つ記憶を記録するもの」だと話す。

「人の記憶はその人が見たものだけでなく、場の空気感や感情の高まり、感動、目に見えない心の変化を伴うものです。それを表現していく手段の1つが写真だと考えています」

「我々映像メーカーは、皆様が撮りたいもの、記憶に残したいものをいかに忠実に、鮮明に、感動そのものを残せるかを考え、日々製品開発に励んできました。受賞者の皆さんにも、時にうまく表現できないことがあったり、新しい挑戦をしたいこともあるかと思います。そのようなときには、ぜひ新しい機材を手にすることも考えていただくと、私たちも励まされる気持ちです」

ニコンイメージングジャパン代表取締役兼社長執行役員の上村公人氏

最優秀賞を受賞した伊藤直美氏は「『悪天候は絶好の撮影チャンス』をモットーに活動している」と自身のスタンスを説明した。

「鉄道風景はライフワークの1つ。雨降りや雪の日、遠くに雷が轟く日に、いつも泥だらけになったりずぶ濡れになったりして、必死に被写体を追いかけています。受賞作品も、雨が降り出しそうな夕方の空模様を写した1枚でした。あえてアンダー設定で狙いを定めたことが功を奏したのだと思います」

最優秀賞「the blue lightning」伊藤直美氏

アンダー18部門金賞を受賞した田中友結氏は、舞台上で舞うバレリーナの裏にある努力と力強さを写真で表現した。

「受賞作品は、バレエを習っている友人の足先を撮影したものです。写真に写った足は、血豆ができ、皮がむけていてとても悲惨な様子ですが、私も4歳から14年間バレエを習っていて、私自身もそのような状態になったことがあります。一見すると痛々しい姿ですが、私にとってそれは彼女が努力してきた証だと感じました。バレエと聞くと『美しい』『繊細』『優雅』というイメージを持つ方も多いと思いますが、華やかな姿だけでなく、その裏にある努力も感じていただけたらうれしいです」

アンダー18部門金賞「努力の結晶」田中友結氏

ゲスト審査員特別賞を受賞した真水進氏は、新潟市江南区木津地区に伝わるさんばいし神楽(棧俵神楽)の模様をとらえた。

「5年ほど前に2年続けて大病をしまして、撮影は無理かと思っていましたが、家族の協力もあり、撮影に出かけることができました。今回の受賞を家族も喜んでおります。さんばいし神楽は、稲わらの桟俵(さんだわら)を2つ合わせた大きな口、かぼちゃの顔、茄子の目を持つ、手作りの獅子頭が特徴です。みなさんも機会がありましたら、本物の神楽舞を是非ご覧いただけたらと思います」

ゲスト審査員賞「さんばいし神楽」真水進氏

授賞式の最後に、第2回BicCamera Photo World 2026審査員代表挨拶として審査委員長の熊切大輔氏が総評を述べた。

審査委員長の熊切大輔氏

「本コンテストは今回、4万点を超える作品が応募されたということで、第2回にして国内最大級のコンテストに成長しました。応募作品全体を見ても、非常にレベルが上がったなという印象を受けます。多種多様な作品が集まった中、とても表情豊かで思いに溢れた作品が多いという実感もありました。例えばアンダー18部門金賞『努力の結晶』は、非常にストーリーを感じさせる、感情がこもっているからこそ撮ることのできる作品なのだと思います」

「今はAIでいろんな画像が生成できる世界になりましたが、その場に行き、思いがあり、理由があってシャッターを押したその結果生まれるという点が写真の魅力だと思います。受賞された皆さんには今後も写真を続けていただいて、写真界を一緒に盛り上げていけたらと思います。この度は受賞おめでとうございます」

BicCamera Photo World 2026 受賞作品展

展示の様子

◯日時
2026年10月1日(木)〜10月6日(火)11時00分〜19時00分
(最終日は16時00分まで)

◯会場
ギャラリー 路草
東京都豊島区南池袋2-25-5 藤久ビル東五号館

関根慎一