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「世界の中古カメラ市」で、1枚約8円の高級クリーニングペーパーが実演販売
(2013/2/21 00:00)
2月20日から「第35回世界の中古カメラ市」が始まった。場所は東京・銀座の松屋銀座8階。2月25日(月)まで開催されている。
今回も輸入カメラ協会(I.C.S = Imported Camera Society)加入のカメラ店が中古カメラや撮影用品を数多く出品。いつもと同じく、初日は名品を求める来場者がつめかけた。中古カメラ市らしい、この初日午前中の緊張感は今回も健在だ。
そんな中、2月9日に「1枚当たり約8円」という超高級クリーニング用ペーパーを発売したサンアイが店を構えている(正しくは銀一スタジオショップの小間に間借り)。代表の三島拓巳氏が実演販売をしていたので、話を聞いてみた。
クリーニング用ペーパーは「MICRO WIPER」(ミクロワイパー)という名前。1箱50枚入りで、価格はオープンプライス。中古カメラ市では1箱399円で販売していた。
ちなみに堀内カラーHCLブランドなど、定番の光学レンズ用クリーニングペーパーの価格は、1枚当たり3〜3.5円程度が相場だ。
このMICRO WIPER、一見すると普通のクリーニング用ペーパーだが、超極細繊維が絶妙な空隙を与えられた状態でペーパーを構成。一般的なクリーニングペーパーより、汚れをかき取る能力に優れているという。その生産には、「日本一の水質」といわれる高知県仁淀川の製紙業者が関係しているそうだ。
また素材のアクリル繊維は、水性、油性の両方の汚れに対応する。カメラのレンズはもちろん、フィルターの表面、スマートフォンの画面、メガネなどのガラス面に効果が高いとのこと。
三島氏が「MICRO WIPERと一緒に使ってほしい」というのが、クリーニング液の「蔵Cura(クラ)」だ。2011年7月のデビュー当初、業界関係者やカメラマニア層に、大きな反響を持って迎えられた製品だ。
改めて蔵Curaの特徴を説明すると、純度の高い精製水に、わずかな界面活性剤と揮発性分を混入。界面活性剤の選定と調合に試行錯誤を重ねた結果、汚れ落ちの良さの割りには拭き取り後に跡が残りにくいという、バランスの良い性能を実現している。
また、アルコールを含んでいないため、レンズ面のコーティングなどに悪影響を与える可能性も少ないという。アルコールゼロなのに、液の切れが良くて乾燥も早いのも特徴だ。
そのクリーニング液と組み合わせて使うために開発されたのが、上記のMICRO WIPERになる。世界の中古カメラ市では三島氏によるクリーニングのデモが行なわれており、その実力を見ることができる。
もともとクリーニング液「Cura」の評判は、2011年に開催された新宿カメラ市から始まった口コミが出発点。いまや中古カメラファンにはそれなりに知られた存在で、そのせいか今回も熱心に質問する来場者が見られた。
他にもサンアイの製品では、真田紐ストラップ、天然シボ革ストラップ、ヘリンボーン織ストラップ、真鍮2重リングなどの実物が展示されていた。いずれも会場で購入できる。
なお、第35回世界の中古カメラ市では、2月23日(土)にサタデーサービスを、2月24日(日)には最終日感謝セールをそれぞれ実施する予定。ホームページによると、特別奉仕品や掘り出し物が用意されるという。
(協力:サンアイ)