企画展「幕末・明治の寫眞師 内田九一」(FUJIFILM SQUARE)



 幕末・明治の写真師、内田九一(1844〜1875年)は、明治天皇の「御真影」を初めて撮影した写真師として、また、幕末から明治初期において旧徳川幕府・明治維新の志士や高官、著名人、さらに、当時の東京をはじめとする日本各地の風景を撮影して後世に残し、日本の写真黎明期にその名を燦然と輝かせる写真師です。
 「東都随一」と称され、かつて日本でもっとも著名な写真師と言われた内田九一ですが、その作品は海外を中心に散逸し、まとまった作品として見ていただくことはできませんでした。昨年3月から8月までフジフイルムスクエア内写真歴史博物館では、内田九一の作品を3部に分けて展示し、多くのお客様にご好評をいただきました。
 今回開催する写真展は3部に分けたものを、全点一挙に展示することに加え、前回展示できなかった作品や新たに見つかった作品を加え、より広いスペースである富士フイルムフォトサロンでまとめて見ていただけます。内容を充実させ、より深く日本の写真芸術のさきがけとなった内田九一の歴史写真の、芸術性をお楽しみいただくとともに、その優れた歴史的価値をご覧ください。(写真展情報より)

  • 名称:「幕末・明治の寫眞師 内田九一」展
  • 会場:FUJIFILM SQUARE
  • 住所:東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン・ウエスト
  • 開催日:2012年6月8日〜2012年6月20日
  • 時間:10時〜19時
  • 休館:会期中無休

(本誌:折本幸治)

2012/5/28 00:00