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キヤノン、新インク採用のA2ノビ12色インクプリンター「PRO-1100」

耐光性は200年 「上位機種同様のシリーズ最高画質」に

キヤノンは、プロ向けのA2ノビ対応プリンター「imagePROGRAF PRO-1100」を10月3日(木)に発売する。直販価格は20万5,040円。

長尺モデルの上位機種「PRO-6600/4600/2600」シリーズと同じ顔料インク「LUCIA PROⅡ」を採用したインクジェットプリンター。これにより、A2ノビサイズながら上位機種に匹敵するシリーズ高画質を実現したという。従来機種PRO-1000で使用されていた「LUCIA PRO」インクから進化を遂げ、12色のうちマットブラックを除く11色に新インクを採用した。

「LUCIA PROⅡ」は、従来の優れた発色性と写像性を維持しつつ、暗部の色再現性と黒濃度を向上させた顔料インク。耐光性と耐擦過性も強化されており、高画質と耐光性の両立を実現した。印刷された作品は200年の耐光性を誇るという。

新処方のマットブラックインクにより、メディア表面をより隙間なく顔料で覆うことが可能となった。反射率の低い顔料の採用と相まって、より深みのある黒を再現し、作品の表現の幅を広げたという。特にアート紙での色再現性が向上し、PRO-1000では黒く表現されていた青暗部も濃い青として表現できるようになり、より繊細な階調表現が可能となったという。

12色のインクには、特色のレッドとブルーおよび濃淡2種類のグレーが含まれる。色材を用紙上に高密度に配列することで光の散乱を抑制し、豊かな発色と優れた写像性を実現したとする。光沢系用紙のプリント時には透明インク「クロマオプティマイザー」を使用し、インク本来の色を忠実に表現。暗部発色と黒の表現力、光沢均一性も向上している。

プリントミスを低減するノズルリカバリーシステムも搭載。ノズルの目詰まりを検知すると別のノズルで自動的に補完し、色ムラなどの失敗プリントを低減する。高精度なカラーキャリブレーション機能により、プリンターの個体差や経時変化による色のバラつきを抑え、安定した色再現を実現している。

外形寸法は723×435×285mm。重量は32.4kg。

本誌:佐藤拓