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【新製品レビュー】ソニー「サイバーショットDSC-HX1」
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~「Exmor」センサーやGレンズを搭載する高速連写機
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Reported by
北村智史
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サイバーショット「H」シリーズの流れをくむ高倍率ズームモデル。「Exmor」CMOSセンサーに加えて、画像処理エンジン「BIONZ」、「Gレンズ」を搭載。デジタル一眼レフカメラのαと同じテクノロジーを採用したことで、画質へのこだわりを明確にしたといえる。「Exmor」と「BIONZ」の高速性をいかして最高10コマ/秒の高速連写などのハイスペックを実現している。
大手量販店の実勢価格は5万5,800円程度(+ポイント10%還元)。なお、別売で1.7倍テレコンバージョンレンズ「VCL-DH1757」が用意されている。こちらは税込で2万4,150円となっている。
■ 20倍ズームの「Gレンズ」を搭載
大きなレンズに電子ビューファインダー、一眼レフライクなグリップという高倍率ズーム機としては比較的オーソドックスなスタイリングで、液晶モニターが可動式なのは「DSC-H50」と同じだ。
レンズは28~560mm相当F2.8~5.2。レンズシフト式の手ブレ補正機構を内蔵している。側面の「G」のエンブレムが示すとおり、サイバーショット初の「Gレンズ」である。筆者個人の感覚では「G」よりもカールツァイスのほうがクラスが上なので、「Gレンズ搭載って、グレードダウンなんじゃないの?」的気分になってしまうのだが、サイバーショットやハンディカムではカールツァイスのほうが当たり前なので、高性能レンズ搭載モデルには「G」を冠することにしたというところなのだろう。ちょっと複雑な気持ちではある。
最短撮影距離は広角端で1cm、望遠端で150cm。マクロ時も数字は同じだが、近距離側から被写体を探す仕様なのだろう、近接撮影時にはマクロに切り替えたほうがピントが速く合う感じがした。
液晶モニターは3型のクリアフォト液晶プラスで、23.04万ドット。下向き90度から上向き90度の範囲で角度が変えられるティルト可動式を採用している。縦位置撮影時には対応できないが、レンズの光軸上に画面があるので違和感が少ないメリットもある。「DISP」(十字キーの上キー)ボタンを押すと、「標準」、「明るい」、「明るい+ヒストグラム」、「明るい+情報表示なし」に切り替えられる。「明るい」モードにすれば電池の消耗も激しくなるので要注意だが、野外での見やすさはアップするし、「標準」モードが1種類しかないことから、「明るい」モードを常用するのがおすすめと考えていいだろう。
ファインダーは0.2型の電子ビューファインダー。表示解像度は20.16万ドットと標準的なスペックだが、像が小さめなので、あまり見やすくない。顔でカメラを支えることでブレを抑えたいシーン、明るすぎて液晶モニターが見づらいようなシーン以外は液晶モニターを使ったほうが便利だと思う。
電源は容量900mAhのリチウムイオン充電池。CIPA基準の撮影可能コマ数は390コマとなっている。記録メディアはメモリースティックデュオ/PROデュオのほか、11MBの内蔵メモリを備えている。
撮影モードはフルオート系の「おまかせオート」、「EASY」、シーンセレクションモードなどのほか、P(プログラムAE)、S(シャッター優先AE)、A(絞り優先AE)、M(マニュアル露出)も装備。おまかせオートは、「夜景&人物」、「夜景」、「三脚夜景」、「逆光&人物」、「逆光」、「人物」、「風景」、「マクロ」の8つのシーンに対応するシーン認識機能を搭載している。
右手親指で操作するジョグダイヤル(電子ダイヤル)は、回転とプッシュの2種類の操作が可能。プログラムAEの場合、ダイヤルをプッシュするごとにプログラムシフト、露出補正、感度の切り替えが可能な状態になり、回転操作で設定変更が行なえる。露出補正を行なって、確定操作のつもりでプッシュすると、感度変更モードになってしまうため、最初は少し操作にまごついたが、すぐに慣れたし、慣れてしまえば快適に操作できた。
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ズームの広角端
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望遠端になるとこれだけ伸びる
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液晶モニターはチルト可動式。ロー/ハイアングル時には便利だが、縦位置撮影時には不便なのが泣きどころだ
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背面の操作部はオーソドックスなレイアウト。十字キーの上を押すと画面表示のモードを切り替えられる
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一番下の「標準」以外は「明るい」モードだし、日中の野外では「明るい」モードにしないと見づらく感じるので、こちらが基本と考えていい
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「明るい+ヒストグラム」モード時の液晶モニター画面
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電子ビューファインダーの接眼部。アイセンサーとかは内蔵していないので、液晶モニターとの切り替えは上面左手側のボタンで行なう
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バッテリーは容量900mAhのリチウムイオン充電池。記録メディアは11MBの内蔵メモリーとメモリースティックデュオ
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かなりとげとげな仕上げのモードダイヤルだが、痛そうなのは見た目だけ
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モードダイヤルを回すと画面にも仮想モードダイヤルと簡単な説明分が表示される
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ジョグダイヤルは回す操作に加えて押す操作も可能
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通常の状態での画面。黄色で表示されているのは、ジョグダイヤルを押したときに変更できる項目
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ジョグダイヤルを押して回すとプログラムシフト。回す操作が可能な状態のときは文字が大きくなる
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プログラムシフトの状態でジョグダイヤルを押すと露出補正モード。この状態でダイヤルを回すと露出補正が行なえる
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■ 三脚不要・後処理いらずの「スイングパノラマ」
連写スペックは最高10コマ/秒で、最大10コマまで連続で撮れる。中速(5コマ/秒)や低速(2コマ/秒)もあるが、連続で撮れるコマ数は10コマまでで変わりはない。
連写中はポストビュー映像がパラパラと表示される方式だが、連写スピードが速いのでリアルタイムに近い感じで見られる。その分被写体の動きについていきやすい。カシオの30コマ/秒連写に比べれば見劣りするとは言っても、キヤノンのEOS-1D Mark IIIと同じスピードで、しかもレンズは500mm相当以上なのだから楽しい。
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シャッターボタンまわりの操作部。ズームレバーのほか、連写/ブラケット撮影ボタン、FOCUSボタンがある
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連写/ブラケット撮影ボタンを押したときの画面。「Hi」にすると10コマ/秒の高速連写が可能
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こちらは連写した画像の再生状態。自動的にグループ化されて、1コマ目の画像だけが表示される
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十字キー中央の「決定ボタン」を押すと、連写した画像が展開表示となる
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高速連写性能をいかしたのが「スイングパノラマ」。最大100コマの静止画を高速連写して、それをカメラが自動的につなぎ合わせてパノラマ画像を生成する仕組み。シャッターボタンを押してカメラを振るだけの簡単操作で、しかも後処理がまったくいらないというのは便利だ。室内などの暗い条件ではブレが気になることもあるが、晴天の日中に野外で撮るのであれば、つなぎ目が目立つようなこともなく、きれいなパノラマ画像に仕上がってくれる。
標準サイズとワイドサイズが選べ、ワイドサイズで長辺方向に振った場合は、最大224度の画角になるという。画像サイズやカメラを振る方向はメニューで選択できる。画像サイズは、横長パノラマの場合は7,152×1,080ピクセル(約772万画素)、縦長パノラマの場合は1,920×4,912ピクセル(約943万画素)になる。
カメラを振るのが速すぎるとブレやすくなるし(特に暗いシーンでは画像の一部分だけがブレたりする)、遅すぎると途中で終了したりもする。また、シャッターボタンを全押しした時点で露出とピントはロックされるため、輝度差の大きな条件では暗い側から撮りはじめると、明るい側で激しい白トビが起きてしまいやすい。なので、明るい側から撮りはじめるのがおすすめだ。
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モードダイヤルを「スイングパノラマ」に合わせたときの表示
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カメラを振る方向はメニューで選べる。上下左右のどの方向でもOKだ。あとはシャッターボタンを全押しして矢印の方向に振ればいいだけ
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パノラマ撮影中(実際は連写している)の画面
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うまくいった状態。再生時には自動スクロール表示も可能だ
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まっすぐ振らなかったりで撮影に失敗すると、こんな表示が出る
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こちらは振りが遅くて途中終了すると、画像の下の部分がグレーになった状態で記録される
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最近流行りはじめたHD動画ももちろん搭載。高画質モードでは1,440×1,080ピクセル、30fps。フルHD(1,920×1,080ピクセル)ではないが、データが軽い分CPUの負担も小さいからだろう、筆者のPowerMac G5(2GHzのデュアルコア)でも問題なく再生できた。
音声はステレオで、臨場感のある動画が楽しめる。画質がよくても音声がモノラルだと楽しくない(ハイビジョンテレビで見たときのさびしさは格別だったりする)ので、これからは必須のスペックになってもらいたいと思う。
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動画設定時の画面。ハイビジョンサイズの場合、画面の上下に黒フチが現れる
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上面にステレオマイクを内蔵。臨場感のある動画が楽しめる
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動画再生時の画面。内蔵のスピーカー(グリップの下部にある)はモノラル
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■ 画質と楽しさを兼ね備えた新シリーズ
高倍率ズーム機だけあって、大きく重いうえに、お値段もそれなりに張る。起動も公称2.2秒と長めで、人によってはストレスを感じるかもしれない。縦位置でのロー/ハイアングル撮影にはチルト可動式の液晶モニターでは対応できないところも個人的にはマイナス材料だ。
その一方で、「Gレンズ」のキレのよさ、立体感のある描写はなかなか見応えがあるし、高級タイプの一眼レフ以上の高速連写が可能なのも注目のポイント。そのうえ、ハイビジョン動画やパノラマも撮れるのだから魅力は十分。画質+撮る楽しさを備えた新シリーズの誕生と言えそうだ。
●作例
- 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像を別ウィンドウで表示します。
■ 感度
ベース感度がISO125というのは最近ではちょっとめずらしい。最高感度はISO3200。ISO800以上になるとDレンジオプティマイザーが強制的にオフになってしまうので、ここだけオフで撮影した。なお、「ノイズリダクション」は初期設定の「標準」に設定している。
ピクセル等倍で不満を感じないのはISO400までで、ISO800になるとノイズ処理の影響でディテール再現が悪くなり、発色も渋くなる。ISO1600以上はオマケと考えたほうがいい。
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ISO125
3,456×2,592 / 1/40秒 / F8 / -0.3EV / WB:晴天 / 9.2mm(52mm相当)
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ISO200
3,456×2,592 / 1/80秒 / F8 / -0.3EV / WB:晴天 / 9.2mm(52mm相当)
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ISO400
3,456×2,592 / 1/125秒 / F8 / -0.3EV / WB:晴天 / 9.2mm(52mm相当)
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ISO800
3,456×2,592 / 1/250秒 / F8 / -0.3EV / WB:晴天 / 9.2mm(52mm相当)
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ISO1600
3,456×2,592 / 1/500秒 / F8 / -0.3EV / WB:晴天 / 9.2mm(52mm相当)
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ISO3200
3,456×2,592 / 1/1000秒 / F8 / -0.3EV / WB:晴天 / 9.2mm(52mm相当)
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■ カラーモード
画像の仕上がりを選ぶ「カラーモード」は「標準」、彩度とコントラストが高めの「ビビッド」、実際の色合いに近い仕上がりとなる「リアル」のほか、「セピア」、「モノトーン」がある。
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カラーモード=標準
3,456×2,592 / 1/60秒 / F8 / -0.3EV / ISO125 / WB:晴天 / 5mm(28mm相当)
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カラーモード=ビビッド
3,456×2,592 / 1/60秒 / F8 / -0.3EV / ISO125 / WB:晴天 / 5mm(28mm相当)
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カラーモード=リアル
3,456×2,592 / 1/60秒 / F8 / -0.3EV / ISO125 / WB:晴天 / 5mm(28mm相当)
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カラーモード=セピア
3,456×2,592 / 1/60秒 / F8 / -0.3EV / ISO125 / WB:晴天 / 5mm(28mm相当)
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カラーモード=モノトーン
3,456×2,592 / 1/60秒 / F8 / -0.3EV / ISO125 / WB:晴天 / 5mm(28mm相当)
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■ カラーフィルター
文字どおり、カラーフィルターを使って撮ったかのような効果が得られる「カラーフィルター」。「切」、「レッド強調」、「グリーン強調」、「ブルー強調」、「ウォーム」、「クール」が選べる。「カラーモード」と併用することも可能だ。
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カラーフィルター=レッド強調
3,456×2,592 / 1/60秒 / F8 / -0.3EV / ISO125 / WB:晴天 / 5mm(28mm相当)
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カラーフィルター=グリーン強調
3,456×2,592 / 1/60秒 / F8 / -0.3EV / ISO125 / WB:晴天 / 5mm(28mm相当)
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カラーフィルター=ブルー強調
3,456×2,592 / 1/60秒 / F8 / -0.3EV / ISO125 / WB:晴天 / 5mm(28mm相当)
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カラーフィルター=ウォーム
3,456×2,592 / 1/60秒 / F8 / -0.3EV / ISO125 / WB:晴天 / 5mm(28mm相当)
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カラーフィルター=クール
3,456×2,592 / 1/60秒 / F8 / -0.3EV / ISO125 / WB:晴天 / 5mm(28mm相当)
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■ Dレンジオプティマイザー
「Dレンジオプティマイザー」は初期設定の「スタンダード」、より高度な処理を行なう「プラス」、「切」が選べる。「切」と「スタンダード」の違いはかなりあって(「スタンダード」と「プラス」の差はこの条件ではほとんどわからない)、一見すると露出が明るめなように感じられてしまう。そのせいで、大幅なマイナス補正が必要なシーンが多かった。
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Dレンジオプティマイザー=切
3,456×2,592 / 1/100秒 / F5.6 / -1.3EV / ISO125 / WB:オート / 22.6mm(127mm相当)
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3,456×2,592 / 1/100秒 / F5.6 / -1.3EV / ISO125 / WB:オート / 22.6mm(127mm相当)
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Dレンジオプティマイザー=プラス
3,456×2,592 / 1/100秒 / F5.6 / -1.3EV / ISO125 / WB:オート / 22.6mm(127mm相当)
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■ 連写
フル画素でも10コマ/秒連写が可能というのはかなり立派なスペック。連続で撮れるのは10コマまで。記録画素数を減らしたり、連写スピードを遅くしても、連写可能なコマ数が増えたりはしないのがちょっと物足りない点と言えなくもない。
※共通データ:3,456×2,592 / 1/640秒 / F5.2 / 0EV / ISO125 / WB:オート / 100mm(560mm相当)
■ スイングパノラマ
高速連写性能をいかした機能のひとつが「スイングパノラマ」。シャッターボタンを全押ししてカメラを振るだけの簡単操作なのがいい。連写した画像を合成しているわけだが、つなぎ目が気になるようなことはほとんどない。全押しした時点で露出がロックされるので、明るい側から撮りはじめるようにしないと、白トビが目立つ写真になりかねないので要注意だ。
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ワイドサイズで長辺方向のパノラマだと約6.6:1という比率の超横長画面になる。画角が180度を超えるので、カメラを振るのがけっこう大変だったりする
長辺1,024ピクセルにリサイズ / 1/500秒 / F3.5 / -0.7EV / ISO125 / WB:オート / 5mm(28mm相当)
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短辺方向に振る場合は約2.6:1比率になる。いずれにしても、プリントする際には不合理感と戦わなくてはならないだろう(用紙の面積が無駄になるから)。
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長辺1,024ピクセルにリサイズ / 1/640秒 / F5.6 / -0.7EV / ISO125 / WB:オート / 5mm(28mm相当)
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■ ハイビジョン動画
1,920×1,080ピクセルではなく、1,440×1,080ピクセルのハイビジョン。1,280×720ピクセルや640×480ピクセルにも切り替えられる。いずれもフレームレートは30fpsで音声はステレオ。
なまじ画質がよくても音声がモノラルだとさびしくなってしまうが、本機はステレオ音声で臨場感がある。動画撮影中でもズーム操作はできる(作動音も気にならない)のもいい。
- 画像をクリックすると動画をダウンロードします。
- 再生環境などの問い合わせには対応いたしません。ご了承ください。
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約44.8MB / 1,440×1,080ピクセル |
■ 自由作例
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3,456×2,592 / 1/640秒 / F5.2 / -0.7EV / ISO125 / WB:オート / 100mm(560mm相当)
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「Dレンジオプティマイザー」の初期設定が「スタンダード」な関係で、大幅なマイナス補正を行なわないといけないケースが多かった
3,456×2,592 / 1/1,250秒 / F5 / -1.7EV / ISO125 / WB:オート / 82.4mm(461mm相当)
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白トビしたハイライト部がちょっぴりフレアっぽいが、目くじらを立てるほどではない。もう少ししっとり感が欲しい気がする
3,456×2,592 / 1/15秒 / F8 / -1.3EV / ISO125 / WB:オート / 46.7mm(262mm相当)
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初期設定ということで「Dレンジオプティマイザー」は「スタンダード」で撮ったのだが、こういう写真ならオフのほうがよかったかも
3,456×2,592 / 1/500秒 / F4 / -1.7EV / ISO125 / WB:オート / 18.2mm(102mm相当)
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足もとのコケをほぼ真上から望遠端で。最短撮影距離が1.5mなので、普通は背伸びしないといけないが、液晶モニターが可動式なのでラクチンだった
3,456×2,592 / 1/1000秒 / F5.2 / -1.7EV / ISO125 / WB:オート / 100mm(560mm相当)
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朱塗りの橋が水面に映っているのを縦位置でねらってみた。もう少し風が弱かったらよかったのだけれど
3,456×2,592 / 1/500秒 / F4 / -0.7EV / ISO125 / WB:オート / 24.6mm(138mm相当)
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こういうシーンでマイナス2段補正って……と思うが、「Dレンジオプティマイザー」の効果の高さをあらわしていると言えるかも
3,456×2,592 / 1/80秒 / F5.6 / -2EV / ISO125 / WB:オート / 57.9mm(324mm相当)
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露出補正では足りなくて、これだけスポット測光。「Dレンジオプティマイザー」は「スタンダード」のままだが、シャドー部の再現は良好だ
3,456×2,592 / 1/100秒 / F5.2 / 0EV / ISO125 / WB:オート / 100mm(560mm相当)
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ピントが合っている部分の木目の凹凸の感じがなかなか。後ボケよりも前ボケのほうがクセがなくていいと思う
3,456×2,592 / 1/100秒 / F5.2 / -1EV / ISO125 / WB:晴天 / 100mm(560mm相当)
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ざらっとした質感はよく出てくれる。色のコントラストに惹かれて何枚か撮った中の1枚。最近こういうのにはまりやすくなってる気がする
3,456×2,592 / 1/250秒 / F8 / -0.3EV / ISO125 / WB:オート / 16.5mm(92mm相当)
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F8まで絞っていることもあるが、四隅まで十分にシャープだし、周辺光量の低下も気にならないレベルだ
3,456×2,592 / 1/1,000秒 / F8 / -0.7EV / ISO125 / WB:オート / 5mm(28mm相当)
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50%縮小で見ると立体感とシャープ感のよさがよくわかる。こういうタイプはプリントがきれいに仕上がる
3,456×2,592 / 1/2000秒 / F4 / -1EV / ISO125 / WB:晴天 / 13.4mm(75mm相当)
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神田と言えばこのお方。でも、写真撮ってる人は見なかったけど。望遠や低速シャッターでも手ブレはよく抑えられているほうだ
3,456×2,592 / 1/25秒 / F8 / -1EV / ISO125 / WB:晴天 / 8.7mm(49mm相当)
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帰り道で見つけた喫茶店の看板。ちょうどこの路地が風の通り道になっていて、旗がよじれまくりだった
3,456×2,592 / 1/125秒 / F8 / 0EV / ISO125 / WB:晴天 / 6.3mm(35mm相当)
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■ URL
ソニー
http://www.sony.co.jp/
製品情報
http://www.sony.jp/cyber-shot/products/DSC-HX1/
■ 関連記事
・ ソニー、Exmor搭載の「サイバーショットDSC-HX1」を国内発表(2009/03/25)
北村智史 (きたむら さとし)1962年、滋賀県生まれ。国立某大学中退後、上京。某カメラ量販店に勤めるもバブル崩壊でリストラ。道端で途方に暮れているところを某カメラ誌の編集長に拾われ、編集業と並行してメカ記事等の執筆に携わる。1997年からはライター専業。最初に買ったデジタルカメラはキヤノンPowerShot S10。
ブログ:http://ketamura08.blog18.fc2.com/ |
2009/04/02 12:05
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