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写真で見るオリンパス「E-520」

Reported by 本誌:折本 幸治

キットレンズのZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6を装着したE-520。店頭予想価格は、ボディのみが8万円前後、レンズキットが9万円前後、ダブルズームキットが11万円前後の見込み
 オリンパスが5月下旬に発売する「E-520」をメーカーより借用できたので、外観写真とメニュー表示などを掲載する。実写結果については、後日掲載の別記事をご参照いただきたい。

 既報の通りE-520は、ボディ内手ブレ補正機構をはじめとした「E-510」の特徴をそのままに、先行して発売された「E-420」の機能を兼ね備えた後継モデルだ。例えば、2.7型液晶モニターの搭載や、コントロールダイヤルおよびモードダイヤルの意匠の変更、ボタン類の塗装の見直しなど、E-410→E-420と同等の進化が見られる。新デザインのコントロールダイヤルはクリック感が適度で、E-510より操作感が増した印象だ。ダイヤカットのローレットパターンも高級感がある。

 もちろんE-420と同じく、コントラスト検出式の「ハイスピードイメージャAF」を搭載。ライブビュー時には、ミラーアップしたままAF動作から露光までを行なえるため、コンパクトデジタルカメラとほぼ変わらない使い勝手を実現している。

 ボディの表面仕上げやグリップの形状などはE-510とほぼ同一。ファインダーの見え具合も同等となる。シャッターフィーリングもおおよそE-510と同じ。ただし、連写性能が3枚/秒から3.5枚/秒に向上している。

 前述した外観の変化に加え、E-510からメニューデザインが大幅に変わったのも特徴。フラッグシップモデルの「E-3」に類似したデザインを採り、カスタム設定関連を機能別にグループ分けしたのが目を引く。


外観




階調性を高めたという新Live MOSセンサー。有効画素数は1,000万で変更なし CFとxDピクチャーカードのダブルスロットを備える


バッテリーはE-3やE-510と同じBLM-1 E-510からモードダイヤルとコントロールダイヤルのデザインが変わった


ダイヤルのローレットパターンがダイヤカットに。ブルーのアクセントラインも特徴

コントロールダイヤルもデザインが変更されている。独立したFnボタンはE-420にないフィーチャー


再生マークなどの色が緑から青へと変わった 左手側上面の連続撮影ボタンには、E-420と同じくISO感度などを割当可能


ファインダーアイカップ脇のつまみは視度補正ダイヤル

4月発売のZUIKO DIGITAL 25mm F2.8を装着してみた


ハイスピードイメージャAF

 E-510になかったコントラスト検出式の「ハイスピードイメージャAF」は、E-420の同名機能と同じもの。そのほか、ライブビューでのAFモードとして、コントラスト検出式と位相差検出式を組み合わせた「ハイブリッドAF」、位相差検出式のみの「全押しAF」が選べる。ハイスピードイメージャAFは対応レンズでしか動作しないものの、デジタル一眼レフカメラにおけるこの種の方式としては、比較的高速なAF動作が可能。さらに、測距点が3点から11点に増加する。

 ハイスピードイメージャAF時には顔検出も可能。顔検出のON/OFFは、スーパーコンパネやカスタムメニューから設定できる。 再生時に顔を中心に拡大する機能も備えている。

 また、Fnボタンに「フェイス&バックコントロール」を割り当てることが可能だ。顔検出ON、階調オート、分割測光などを一括して設定するもので、適用時には顔と背景の露出バランスを分析、逆光時の失敗写真などを防ぐという。


ライブビューでのAF設定。3種類から選べる

ハイスピードイメージャAF時の表示画面。顔検出も可能


ハイブリッドAF。シャッターボタンの半押しでコントラスト検出式、全押しで位相差検出式のAFが動作

全押しAF。AFセンサーによる位相差検出式のみ。E-510と同じ方式。測距点は3点


カスタムメニュー内の顔検出に関する設定。スーパーコンパネからも設定できる

Fnボタンに「フェイス&バック」を割り当てられる


従来通り、背面のINFOボタンでヒストグラム表示に切り替えられる

同じくINFOボタンで拡大表示にも。緑枠を拡大できる。緑枠は十字ボタンで移動可能


拡大は7倍と10倍。写真は7倍の状態

こちらは10倍


E-420と同じくパーフェクトショットプレビューを装備。露出補正とホワイトバランスを選択できる

ホワイトバランスのパーフェクトショットプレビュー


E-510からの主な新機能

手ブレ補正モードに「IS.3」を搭載。縦位置での流し撮りに対応する

E-3、E-420と同じく、「仕上がり」に「PORTRAIT」が加わった


E-3にもある「仕上がり」内の「カスタム」。E-420では非搭載の機能

「カスタム」では、階調を含めた4種類の設定を記憶させておける


「階調」にE-3からの新項目「オート」を追加

画質モード。表記が「SHQ」、「HQ」などから「LF」、「LM」などになった


旧「ノイズフィルタ」に置き換わる「高感度ノイズ低減」

新たにワイヤレスRCフラッシュシステムをサポート


連続撮影ボタンには、ISO感度、AFターゲット選択、AF方式、WBモード、測光を割り当てられる


専用防水プロテクターの発売にあわせ、E-510にはなかった水中関連のシーンモードを備える シーンモードの「水中ワイド」と「水中マクロ」は、Fnボタンにも割当可能だ


スーパーコンパネ

E-510でいうところの「詳細表示」だけになった。顔検出の追加で、若干レイアウトが変化
十字ボタン中央のOKボタンを押すことで、ライブビュー中にも表示できる

撮影/カスタムメニュー1階層目

撮影メニュー1(1画面目) 撮影メニュー1(2画面目)

撮影メニュー2(1画面目) 撮影メニュー2(2画面目)

再生メニュー(1画面のみ)


カスタムメニュー1(1画面目)

カスタムメニュー1(2画面目)


カスタムメニュー2(1画面目)

カスタムメニュー2(2画面目)


E-510(右)との比較






E-420(右)との比較







URL
  オリンパス
  http://www.olympus.co.jp/
  製品情報
  http://olympus-imaging.jp/product/dslr/e520/

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オリンパス、コントラストAFやボディ内手ブレ補正に対応した「E-520」(2008/05/13)



本誌:折本 幸治

2008/05/19 00:01
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