GR 21mm F3.5は、リコーGRシリーズコンパクトカメラのひとつ「GR-21」に装着されたのと同じレンズを、ライカマウント用に単体レンズとして1999年3月に発売したものである。レンズ構成は6群9枚の準対称型で、最小絞りF22、最短撮影距離0.5m(距離計との連動範囲はカメラの仕様による)。絞り羽根は10枚、フィルター径40.5mm、外径約49.5mm、長さ約22.5mm、約200g。大型の各型フードと、倍率0.32倍の外付けファインダーが付属して、シルバー仕上げ115,500円、ブラック仕上げ115,000円(いずれも税別)。非常にコンパクトなレンズであるのはカラースコパー21mmと同じで、使い勝手はよい。というより、各部の仕様がカラースコパーとよく似ている。それもそのはず、このレンズも設計・製造は某信州の光学メーカーで、つまりビオゴン、カラースコパー、GR21mmは三兄弟というか三姉妹というか、そういう関係である。