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【新製品レビュー】ニコン COOLPIX P3

~優秀なレンズと魅力的な手ブレ補正
Reported by 北村 智史

 2005年9月発売のCOOLPIX P1の後継モデルで、1/1.8型の有効810万画素CCDに、VR(=Vibration Reduction。光学式手ブレ補正機構)を内蔵した光学3.5倍ズームを搭載。IEEE 802.11b/g規格準拠の無線LAN機能を備えている。この点が、同時発売のCOOLPIX P4との違い。実売価格は約5万円で、P4より5,000円ほど高い。


ホールド性はイマイチだが、レンズは優秀

 この何年か、グリップの握りやすさをセールスポイントのひとつにかかげてきたニコンだが、どういう心境の変化なのか、うって変わって、つるんとしたデザインになった。前面はゆるいカーブを描いていて、上から見ると微妙にカマボコ型。奥行きも31mmと厚め。おそらく、ボディの厚さを目立たせないように、カーブを付けたグリップレスデザインにしたのだろうが、おかげで少々持ちづらい。

 レンズの向かって左にある「Nikon」のロゴだけはザラツキのある処理だが、それ以外は“つるん”である。「ナイスグリップ」と主張していたメーカーが、こういう豹変ぶりを見せるのはどうなのかなぁ、と思ってしまう。せめて、もう少し指がかりになるものがあればいいのだけれど。

 レンズは35mmフィルム換算で36~126mm相当。望遠側がやや長めの3.5倍ズーム。そのせいだろう、開放F値はF2.7~5.3と望遠端が暗めの数字。VRを内蔵しているとはいえ、感度が標準でISO50相当しかないと考えると、もう少し明るくしてもらいたいところだ。





 実写では、広角端の周辺部で若干アマくなるものの、全体的には良好。四隅の色のニジミもそれほど気にならない。レンズはかなり優秀だと思う。ただ、標準の状態では、コントラストと輪郭強調(シャープネス)がやや低めの設定のようで、見た目が少々ゆるく感じられる傾向がある。これはこれで悪くないと思うが、かちっとした仕上がりを好む方はコントラストと輪郭強調を強めに設定したほうがいいだろう。

 歪曲収差は広角端でタル型。一般的な光学3倍ズームと大差はなく、好きではないが文句をいうほどでもない、というレベル。望遠端ではほぼ無視できる。

 感度は標準でISO50相当。マニュアルではISO400相当までとなっている。ISO50相当に比べるとISO100相当では若干ノイズが出ているが、ピクセル等倍で見るとわかるぐらいの量。ISO200相当でも50%表示で見ている分にはほとんどノイズが気にならない。

 さすがにISO400相当になると、はっきりとザラツキが目に付いてくるので、常用範囲はISO200相当までという感じ。しかし、ISO400相当でも細部がつぶれたり発色が変化したりはしないので、比較的使いやすい。これならもう少し画質が落ちていいから、ISO800相当まで高感度側を広げてもよかったのではないかという気がする。

 VRの動作モードは上面の「VR」ボタンを押すことで切り替えられる。通常撮影に適した「ノーマルモード」のほか、走っている車の中といった、撮影者自身が揺れてしまっている状況でも効果のある「アクティブモード」、そして「VRオフ」が選べる。今回はすべて「ノーマルモード」で撮影した。

 電源はCOOLPIX7900などと共通のリチウムイオン充電池「EN-EL5」。容量は1,100mAhで、撮影可能コマ数はCIPA準拠で約200コマ。ちなみに、7900は約220コマだった。記録メディアは内蔵のフラッシュメモリ約23MBとSDメモリーカード。


36~126mm相当のズームニッコール3.5倍ズーム。望遠端の開放F値はF5.3とやや暗い 感度は標準でISO50相当。マニュアルでは1段刻みでISO400相当まで設定できる

電源はリチウムイオン充電池EN-EL5。CIPA準拠で約200コマ撮影できる。記録メディアはSDカードと内蔵23MBメモリ 電源はリチウムイオン充電池EN-EL5。CIPA準拠で約200コマ撮影できる。記録メディアはSDカードと内蔵23MBメモリ

ノーマルモード時 アクティブモード時

多彩な測光モードとAFエリア選択

 露出モードは上級者向けのモデルという位置付けか、プログラムオートに加えて絞り優先オートも備える。感度とホワイトバランス、画質設定も上面の「モードダイヤル」にそれぞれのポジションが用意されているが、メニュー内でも設定できる。ただ、このダイヤルはクリックが軽く、気が付かないうちに回ってしまっていることがあり、撮ろうと思って電源を入れたら、ワイヤレスプリンタを探しに行ってたりしてびっくりさせられることがあった。ちょっと改善の余地ありという感じである。

 測光は、マルチパターン(多分割)測光、中央部重点、スポット、AFスポットと一眼レフ並みの4モード。AFも11点測距の「オート」、中央1点固定の「中央」、測距点を自由に動かせる「マニュアル」が選べる。マニュアル時は、「OK」ボタンで測距点選択状態に移行、十字キーで任意の位置に移動、「OK」ボタンで確定となる。三脚を使用してのマクロ撮影などで役立ってくれる。

 いいなと思ったのは、露出補正操作時にヒストグラムが表示されること。露出を調整したいときに、露出決定の目安になるヒストグラムが表示されるのは理にかなっている。反面、方眼(グリッド)表示は線が太くてかなりわずらわしいし、そのうえ「SET UP」の「モニター表示設定」で設定する必要があるので、さらに面倒だ。


上級機らしく絞り優先オート(A)も装備。プログラムオート(P)でもプログラムシフトが可能だ。ただし、このモードダイヤルは不用意に回りやすいので要注意 測光は一眼レフ並みに4モードを装備。といっても、マルチパターン測光のできがいいので、あまり切り替えることはなさそう

AFエリア選択は11点の「オート」、縦9×横11の測距点から任意の1点を選ぶ「マニュアル」、中央固定の「中央」の3モード AFエリア選択の「マニュアル」はカギカッコの範囲内の任意のポイントでピント合わせが可能なので、三脚を使用してのマクロ撮影などには便利だ

露出補正操作中の画面。上下キーで補正量の設定というのが少々なじめないが、ヒストグラムが表示されるのは便利。左右キーではプログラムシフト(P時)または絞り値(A時)の設定 モニター表示設定。「情報AUTO」は、撮影情報を数秒だけ表示して消えるモード。こんな画面になりますよと教えてくれる親切設計

方眼(グリッド)表示は線が太くてわずらわしく感じるが、画面の水平・垂直を調整したり、構図を決める目安にできる

便利さとスピード面で不満を感じる無線LAN

 無線LAN対応は、P3の売りのポイントのひとつで、実際、P4との違いは無線LANの有無だけである。

 無線LAN機能を使うには、まず付属のソフト「NkWirelessSetup.app(Mac OS Xの場合)」を使って、USBで接続したカメラに設定を書き込んでおかなくてはならない。つまり、画像データを転送できる相手は、あらかじめ設定してあるPCのみで、どこでも誰とでも、というわけにはいかないということ。だから、出張先で現地のPCに画像データをコピーしたいなんていうときには、USBケーブルなりカードリーダーなりが必要になる。相手が無線LANに対応していようといまいと、である。このあたりはもうひと工夫がほしいところだ。

 また、転送スピードもかなり遅い。今回はiBook G4のAirMac Extremeカードと直接通信を行なうアドホックモードでつないで、「簡単転送」で一括転送してみたが、相当に時間がかかった。8メガ・ファインで72コマ、約178.6MBの画像データを転送するのに、USB 2.0接続のカードリーダー(マクセルUA20-MLT3)経由なら約40秒ですむところを、実に約9分21秒もかかってしまった(いずれも3回計測した平均値)。

 もちろん、これは筆者の環境での話であって、Windowsマシンではまた違う結果が出るだろうし、インフラストラクチャーモードなら違った結果になるかもしれない。が、転送速度がテスト結果の10倍にならわけでもないだろうから、大容量のデータを転送する際にはカードリーダーを使ったほうが効率がいい。


 ただし、「簡単転送」では、SDメモリーカードや内蔵メモリーの画像データのうち、指定のフォルダーに保存されていない画像(つまり、新しく撮った画像)だけを転送してくれるし、「撮影日転送」や「転送マーク画像転送」「選択画像転送」も選べるので、カード内に画像を溜めておく人には使いやすいだろう。

 「撮影&転送」では、撮影した画像をその場でPCに転送できる。が、撮った直後に転送する仕様であるため、転送中は一時的に撮影が不可能になる。これもファイルサイズが大きいとその分時間がかかることになるので、シャッターチャンスを逃がしたくない撮影には不向きだ。

 通信可能な距離(最大約30m)も考えると、会議中に撮った画像を即プレゼン資料として使うとか、パーティーなどのイベントで撮った画像を会場内のモニターですぐに見せたいとかの、かなり限られたシチュエーションで、かつそれなりにファイルサイズを軽くした状態でないと、活用するメリットはあまりないといえる。

 使い勝手からいえば、撮った画像はいったんSDメモリーカードまたは内蔵メモリに書き込んでおいて、非撮影時に自動的にPCやプリンタに転送、なんていうのが便利なのではないかと思う。


接続方法はアドホックモードまたはインフラストラクチャーモードが選べる ワイヤレスプリントで使用するプリンタもここで設定する

Macの場合、「ネットワークを作成...」で「“コンピュータとコンピュータ”ネットワーク」を作成すると、P3と直接接続できる 無線LANの接続先の選択画面。あらかじめ設定した接続先しか表示されない

通信が確立するとブルーのLEDが点灯表示となる 通信が確立後に表示される「ワイヤレスメニュー」

SDカードまたは内蔵メモリの画像を一括で転送できる「簡単転送」モードでは、新しく追加された画像だけを転送してくれる 通信が確立後に表示される「ワイヤレスメニュー」

「撮影&転送」時は画面の左上に電波状態を示すアイコンが表示される 1コマ撮るごとに転送が行なわれる。大昔のデジタルカメラの書き込み待ち状態と同じような感じ。気短の方には辛い時間となる

まとめ

 P3の評価は、無線LANをどう考えるかによって、大きく変わってくる。筆者個人としては、今のところ、無線LANにメリットは感じられないので、無線LAN機能のないP4のほうがいいと思ってしまう。カードリーダーを使うのに慣れている分、無線LANでつなぐ手間のほうが面倒に感じてしまうし、何よりスピードが段違いだからだ。

 が、一度設定してしまえば、あとはケーブルレスで画像の転送やダイレクトプリント(実売約6,000円のワイヤレスプリンタアダプターPD-10が必要)ができる便利さは無視できない。電話だって、以前は「ヒモ付きでいいじゃん」と思っていたのが、気が付くと携帯電話ばかり使うようになっていたりするのと同じように、無線LANも、使っているうちにケーブルでつなぐのばからしく感じるようになるかもしれない。

 無線LAN以外はどうかというと、けっこう悪くない。レンズは優秀な部類に入ると思うしVRの威力も絶大だ。ISO400でもそれなりに使える画が撮れるので、室内撮影などにも強い。少しばかり厚みがあるのとホールド性がもうひとつなのは難点だが、測光方式やAFエリア選択がいろいろ選べて楽しいし、露出補正時にヒストグラムが見られるところなどは心憎い配慮だ。これで28mm相当からのズームだったなら、一眼レフユーザーのサブ機として、かなり強力な候補になっていただろうと思う。


作例

※作例のリンク先ファイルは、撮影画像をコピーおよびリネームしたJPEGファイルです。
※作例データは、記録解像度(ピクセル)/露出時間/絞り値/露出補正値/ISO感度/ホワイトバランス/35mm判換算の焦点距離を表します。


◆ISO感度

 ISO200相当までは少しずつノイズが増えていくが、A4プリントなら問題はなさそう。ISO400相当ではザラツキが気になるものの、細部の描写が悪くなったり、発色が変わったりはしない。


3,264×2,448 / 1/27秒 / F2.9 / 0.7EV / ISO50 / WB:電球 / 41mm 3,264×2,448 / 1/54秒 / F2.9 / 0.7EV / ISO100 / WB:電球 / 41mm

3,264×2,448 / 1/85秒 / F3.2 / 0.7EV / ISO200 / WB:電球 / 41mm 3,264×2,448 / 1/147秒 / F3.6 / 0.7EV / ISO400 / WB:電球 / 41mm

◆D-ライティング


 ハイライトを飛ばさないようにマイナス補正した元画像に対して、「D-ライティング」を適用したもの。ノイズ感はあるが、シャドー部のトーンはそれなりに出る。


D-ライティング適用前
3,264×2,448 / 1/44秒 / F2.7 / -1EV / ISO50 / WB:晴天 / 36mm
D-ライティングを適用後
3,264×2,448 / 1/44秒 / F2.7 / -1EV / ISO50 / WB:晴天 / 36mm

◆一般作例


絞り開放では広角端の四隅が若干アマくなるが、まずまず優秀なレベル。コントラストの高い部分で気になりやすい色のニジミもほとんど目に付かない
3,264×2,448 / 1/171秒 / F4.8 / 0EV / ISO50 / WB:オート / 36mm
標準の状態では素材として使いやすい印象。画像処理ソフトでコントラスト、彩度、シャープネスを微調整して仕上げるのがよさそうだ
3,264×2,448 / 1/85秒 / F3.2 / 0.7EV / ISO200 / WB:電球 / 41mm

コントラストや輪郭強調だけでなく、彩度もやはり抑えめな感じ。その分、飽和しにくくて素材としては使いやすい
3,264×2,448 / 1/332秒 / F5.4 / 0EV / ISO50 / WB:オート / 36mm
コントラスト、輪郭強調(シャープネス)ともに標準の状態では控えめなので、ややメリハリに欠ける感じ。少し強めに設定したほうが、ぱっと見にはきれいに見えるだろう
3,264×2,448 / 1/242秒 / F5.4 / 0EV / ISO50 / WB:晴天 / 36mm

感度がISO50相当しかないので、日陰だと思いのほかシャッター速度が遅くなっていることがあるが、VRのおかげで手ブレが起きにくい
3,264×2,448 / 1/24秒 / F5.1 / 0EV / ISO50 / WB:オート / 117mm
象の置き物は一部だけ日が当たっている状態だが、白飛びはそれほど起きていない
3,264×2,448 / 1/121秒 / F5.3 / 0EV / ISO50 / WB:オート / 126mm

陽が当たっている白い器は白飛びしやすいものだが、思ったよりもトーンがよく残っている。コンパクト機では大きめの1/1.8型CCDを採用しているメリットなのだろう、ダイナミックレンジが広い
3,264×2,448 / 1/342秒 / F5.8 / 0EV / ISO50 / WB:オート / 126mm
さすがにコンパクト機だけあって、望遠域でも被写界深度は深い。が、ボケ表現以外は、かなりいい写りだと思う
3,264×2,448 / 1/242秒 / F4.8 / 0EV / ISO50 / WB:オート / 75mm

コントラストが低めなので、こういうシンプルな画面だととてもネムくなってしまう。しかし画像処理ソフトで調整して仕上げるなら、このほうが使いやすい
3,264×2,448 / 1/152秒 / F3.8 / 0EV / ISO50 / WB:オート / 36mm
逆光に透けるシダの葉だけ残ればいいと思ってマイナス2段補正したのに、背景がまだつぶれていない。シャドーもよく粘っている
3,264×2,448 / 1/93秒 / F2.9 / -2EV / ISO50 / WB:晴天 / 41mm

背景の日が当たっている部分が白飛びしないようにとマイナス補正したが、仕上がりを見た感じでは補正しなくてもいいぐらい
3,264×2,448 / 1/203秒 / F5.1 / -0.7EV / ISO50 / WB:晴天 / 41mm
水面に映った木の影と日陰の岩の感じを出したかったので多めにマイナス補正した。こういうシチュエーションだと中央部重点測光のほうが使いやすいかもしれない
3,264×2,448 / 1/76秒 / F2.7 / -1.7EV / ISO50 / WB:晴天 / 36mm

背景がうんと明るいからというのもあるが、橋の欄干の部分が、少しフレアっぽい。コーティングのせいだろうか
3,264×2,448 / 1/17秒 / F4.3 / -0.7EV / ISO50 / WB:晴天 / 89mm
画面に太陽を入れて撮ったら、きれいに丸い赤と薄緑のゴーストが出た。たぶん、ローパスフィルターの反射光がレンズに再反射して写り込んだものだろう
3,264×2,448 / 1/790秒 / F7.3 / -2EV / ISO50 / WB:晴天 / 126mm

歪曲収差はワイド端ではタル型。量的には一般的な光学3倍ズームと同等レベルだ。望遠端ではほとんどゼロに補正されている
3,264×2,448 / 1/121秒 / F3.8 / 0EV / ISO50 / WB:オート / 36mm
水の流れがブレるように、シャッター速度がある程度遅くなるのを待って撮ったカット。VR(手ブレ補正機構)があると、こういうのを手持ちで狙えてしまう
3,264×2,448 / 1/28秒 / F4.3 / -0.3EV / ISO50 / WB:晴天 / 89mm

手ブレ補正機構付きのカメラが増えると、筆者のような人間は労働時間が延びてしまう(日没後でも撮れちゃうからね)。やれやれな気もするが、ありがたい存在である
3,264×2,448 / 1/19秒 / F4.7 / -0.7EV / ISO50 / WB:オート / 103mm
背景の点光源を見ると、わずかにブレているが(端のほうのはコマ収差もある)、1/10秒で手持ちでこれならまずまずだ
3,264×2,448 / 1/10秒 / F2.7 / -1EV / ISO50 / WB:晴天 / 36mm


URL
  ニコン
  http://www.nikon.co.jp/
  製品情報
  http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/digital/coolpix/p3/

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ニコン、手ブレ補正機構搭載の「COOLPIX P3/P4」(2006/02/21)



北村 智史
(きたむら さとし)1962年、滋賀県生まれ。国立某大学中退後、上京。某カメラ量販店に勤めるもバブル崩壊でリストラ。道端で途方に暮れているところを某カメラ誌の編集長に拾われ、編集業と並行してメカ記事等の執筆に携わる。1997年からはライター専業。最初に買ったデジタルカメラはキヤノンPowerShot S10。 ブログ:http://ketamura08.blog18.fc2.com/

2006/04/04 15:12
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