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写真で見るキヤノン EOS 5D

Reported by 本誌:折本 幸治

 「EOS 5D」は10月上旬発売予定の中上級デジタル一眼レフカメラ。これまでプロ向けの上級機を中心に搭載されていた35mm判フルサイズのCMOSセンサーを搭載し、レンズ表記そのままの画角で撮影できるのが特徴。40万円弱程度で予約を受け付けている店舗が多い。

 さらに、中級機の「EOS 20D」とプロ向けの「EOS-1D」シリーズの間を埋めるという、これまでにないセグメントの機種でもある。キヤノンでは「ネイチャーフォトを楽しむハイアマ層向け」としており、広角レンズがそのままの画角で使用できるフルサイズの恩恵は、そうした層へ強くアピールするものだ。

 2.5型液晶モニターや新カラー調整方式の「ピクチャースタイル」の追加、測光方式としてスポット測光を選べるなど、20Dとの機能差はいくつかあるが、最も異なるのはファインダーだろう。APS-Cサイズ相当の撮像素子を搭載する20Dと比べて格段に広く見やすい。20Dを一回り大きくした印象の金属製ボディは、1D系を思わせる重厚さと質感にあふれており、デジタル一眼レフで今までなかった、新しいクラスを印象付けるものだ。

 また、同時発表の新レンズ「EF 24-105mm F4L IS USM」は、久しぶりのLレンズだけあって、各部の動きの精密感はさすが高級レンズといった趣き。5Dの標準ズームレンズという位置付けではないが、「推奨レンズのひとつ」だという。

 今回、キヤノン販売株式会社のショールームにおいて、5Dおよび24-105mm F4のデモ機による外観撮影を行なった。製品と一部異なる可能性があることを留意してほしい。


装着レンズは同時発表の24-105mm F4L 20Dからジョイスティック形状の「マルチコントローラー」を引き継ぐ



側面のゴムカバー内。レリーズ端子、シンクロ端子、USB端子、ビデオ出力 バッテリーは20Dと共用が可能

モードダイヤルにカメラユーザー設定の「C」が加わった

同時発表の「EF 70-300mm F4-5.6 IS USM」を装着したところ

EOS 20Dとのサイズ比較





URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  製品情報
  http://cweb.canon.jp/camera/eosd/5d/

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本誌:折本 幸治

2005/08/31 00:06
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