ペンタックス「K-7」スペシャルギャラリー
K-7 / DA★ 55mm F1.4 SDM / 4,672×3,104 / 1/1,000秒 / F1.4 / 0EV / ISO100 / 絞り優先AE / WB:オート / 55mm / カスタムイメージ:雅 |
DA★ 55mm F1.4 SDMを装着したK-7 |
スナップ撮影というと、さっと構えて素早く撮るといったイメージが強いかもしれない。また、ノーファインダーでの撮影というイメージもある。
しかし僕の場合、そういった素早い撮影が苦手なので、被写体にじっくり向き合っての撮影が多い。ただ、じっくりと言っても1時間も2時間も同じ被写体を撮影するわけではなく、“撮影すればすぐ次に移動”の繰り返しで、何時間も街中を歩き回る。
そんなスナップ撮影時に持っていくカメラは、何種類かある中の1台だけだ。カバン1つにカメラ1台が基本で、コンパクトカメラのときもあれば、一眼レフカメラのもある。1台だけと言う理由は単純で、長時間歩くのには荷物が軽い方がいいのと、何台も持っていっても結局使うカメラは1台だったということが多いからである。
さて、今回撮影に使用したカメラはペンタックスの最新機種「K-7」。そしてレンズは「DA 15mm F4 ED AL Limited」と「DA★ 55mm F1.4 SDM」の2本だ。
撮影地は大阪。高校生だった約10年前まで過ごした街だが、当時写真は撮っていたにもかかわらず、大阪の街そのものはそれほど撮影していなかった。その大阪を昨年から撮り始めているのだが、改めて、故郷に帰り、高校生のころよく遊んだ街や、通学路を写真を撮りながら歩くと、当時のことを思い出すとともに、もっと写真を撮っていれば、と後悔したりもした。
というわけで、最近僕が勝手に注目している大阪をK-7と2本の単焦点レンズで撮影してみた。
まずK-7だが、スナップに最適な小型軽量さがポイントである。ただ、コンパクトデジタルカメラのように極端に軽くなく、それなりに重さはあるのだが、レンズをつけても1kg以下と、長時間の街歩きには全く負担がなかった。
そして特筆する仕様が視野率約100%のファインダーだ。スナップだから視野率はあまり関係ないのでは? というのはナンセンスで、周辺の写り込みを考えながら撮影するというのは撮影者にとって意外と神経を使う作業である。とくに、平面的な被写体、外壁などを撮るとき、ほんの少しでも周辺に余分なものが写っていると、また撮り直しである。視野率約100%でない場合、ライブビューということが考えられるが、僕にとってこれは、大変ありがたい仕様であった。
また、ペンタックスのデジタル一眼レフカメラには「カスタムイメージ」という作画機能が備わっている。通常はナチュラルでの撮影が一般的だと思うが、個人的に好みだったのは「雅」モード。雅という名前から派手さをイメージするが、決して嫌味な色合いではなく、多少コントラストが強いといった程度。被写体を選ぶかもしれないが、意外と使えるお勧めのモードである。そしてK-7から追加された「ほのか」モードだが、名前の通り、コントラストが落ち、全体的にややオーバー目に写る。露出の決定に多少戸惑うが、特に風景や花などを少しイメージ写真ぽく仕上げるのには最適だろう。
さて、今回使用したレンズは先に述べたように広角と中望遠の単焦点レンズ2本。確かに、ズームレンズのほうが、便利であることは間違いない。しかし、開放F値の明るさを活かした写真や、パンケーキタイプさながらの小型軽量の広角レンズは、歪みが少ないなど撮影に有利なことが多い。どうあがいてもその焦点距離でしか撮影できないのだから、だったらそれで自分が動いて撮影すればいいだけのこと。
久々の単焦点レンズのみでの撮影であったが、持っている機材で撮れるものを最大限撮影するというのが、スナップの面白さであり、もっと言えば写真撮影の基本をあらためて感じることができた。
※サムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像を別ウインドウで表示します
K-7 / DA 15mm F4 ED AL Limited / 4,672×3,104 / 1/1,250秒 / F22 / 0EV / ISO800 / 絞り優先AE / WB:オート / 15mm / カスタムイメージ:雅 |
2009/8/25 00:00