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ペンタックスK-5【第2回】

望遠ズーム「DA★ 60-250mm F4」を買い増し

Reported by 本誌:関根慎一


 ペンタックスの現行DAレンズのうち、望遠域で35mm判換算で300mm以上の望遠域をカバーするズームレンズは、「DA 50-200mm F4-5.6 ED WR」、「DA 55-300mm F4-5.8 ED」、「DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM」の3本。DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDMの発売以前、できるだけ長い焦点距離の望遠ズームレンズを探した場合、ペンタックス純正レンズの選択肢は、「DA 50-200mm F4-5.6 ED」と「DA 55-300mm F4-5.8 ED」に限られていた。

DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDMを装着したK-5

 当時、取材用途で交換レンズを探していた筆者は、最も望遠域を狙えるうえにズーム倍率が高く、値段も手ごろなDA 55-300mm F4-5.8 EDを購入したが、使っているうちに不満も出てきた。

 ひとつは、AF作動時のモーターの騒がしさ。静まり返った取材会場などで音が響き渡るのもいやだが、遠目から猫をそっと撮影したい場合などには本当に困った。筆者の場合はやむなくMFで撮影していた。

 また、望遠域で開放にして撮影した場合に周辺光量落ちが目立つ点や、広角端と望遠端で開放F値が異なる点などが気になっていた。

 そういった小さな不満が募ってくると、上位ランクのレンズが気になってくるのが人情というもの。望遠端は後退するものの、開放値は全域でF4だし、何よりまだ「スターレンズ」というものを所有していなかった身には強烈に魅力的に映ったので、高価ではあるが今後への投資と思い、DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDMを買い増した次第だ。

 いささか前置きが長くなってしまったが、今回はK-5を使って、DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDMとDA 55-300mm F4-5.8 EDについて、望遠端と広角端の描写の違いを見ていきたいと思う。元々焦点距離の違うレンズなので、画角が違う点はあらかじめご了承願いたい。

DA 55-300mm F4-5.8 ED(左)とDA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM(右) DA 55-300mm F4-5.8 EDを装着したK-5

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
  • 縦位置の画像は非破壊で回転させています。

広角端

共通設定
DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM / 4,978×3,264 / +0.7EV / ISO100 / WB:オート / 60mm
DA 55-300mm F4-5.8 ED / 4,978×3,264 / +0.7EV / ISO100 / WB:オート / 55mm

・F4

DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM DA 55-300mm F4-5.8 ED

・F5.6

DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM DA 55-300mm F4-5.8 ED

・F8

DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM DA 55-300mm F4-5.8 ED

・F11

DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM DA 55-300mm F4-5.8 ED

・F16

DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM DA 55-300mm F4-5.8 ED

・F22

DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM DA 55-300mm F4-5.8 ED

・F32

DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM

望遠端

共通設定
DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM / 4,978×3,264 / +0.7EV / ISO100 / WB:オート / 250mm
DA 55-300mm F4-5.8 ED / 4,978×3,264 / +0.7EV / ISO100 / WB:オート / 300mm

・F4

DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM /

・F5.6

DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM

・F5.8

  DA 55-300mm F4-5.8 ED

・F8

DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM DA 55-300mm F4-5.8 ED

・F11

DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM DA 55-300mm F4-5.8 ED

・F16

DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM DA 55-300mm F4-5.8 ED

・F22

DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM DA 55-300mm F4-5.8 ED

・F32

DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM

 撮影当日の天気は薄曇り。DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDMは広角端の開放から周辺までしっかり解像している一方、DA 55-300mm F4-5.8 EDは2段くらい絞るまではややソフトな描写となっている。DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDMの方がややコントラストが高く、望遠端でも周辺光量落ちの度合いは少ない。明らかにDA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDMの方がよりすっきりと解像しているように感じる。

 正直、心の片隅ではDA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDMもDA 55-300mm F4-5.8 EDと似たような焦点距離だし、AF駆動が静かになってズームしてもF値が変動しないのは便利ではあるが、描写が大して違わなかったらどうしよう、などと思っていたのだが、今回、描写にはっきりと違いが出たことで、期待通りの買い増しとなった。

 とはいえ、DA 55-300mm F4-5.8 EDの82.5mm相当から450mm相当までカバーできる汎用性は便利だし、軽量だ。何より安価(実売4万2,000円前後)に純正の望遠ズームレンズが手に入るのはうれしい。

最短撮影距離

 最短撮影距離について、DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDMは1.1m、DA 55-300mm F4-5.8 EDは1.4mとなっている。DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDMはインナーフォーカスを採用し、DA 55-300mm F4-5.8 EDはフォーカスレンズ繰り出し式。両者とも望遠端の最短撮影距離付近で撮影している。

DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM / 4,978×3,264 / 1/100秒 / F4 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 250mm DA 55-300mm F4-5.8 ED / 4,978×3,264 / 1/25秒 / F6.3 / +0.7EV / ISO200 / WB:オート / 300mm

作例

DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM / 4,978×3,264 / 1/125秒 / F4 / -0.3EV / ISO200 / WB:オート / 250mm DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM / 4,978×3,264 / 1/160秒 / F4 / -1.0EV / ISO200 / WB:オート / 140mm
DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM / 3,264×4,978 / 1/800秒 / F4 / -0.3EV / ISO200 / WB:オート / 220mm DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM / 3,264×4,978 / 1/125秒 / F5.6/ +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 60mm
DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM / 4,978×3,264 / 1/160秒 / F4 / -0.7EV / ISO200 / WB:オート / 250mm DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM / 4,978×3,264 / 1/400秒 / F5.6 / 0.3EV / ISO400 / WB:オート / 250mm
DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM / 3,264×4,978 / 1/250秒 / F4 / -1.0EV / ISO200 / WB:オート / 98mm DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM / 3,264×4,978 / 1/640秒 / F4 / -0.3EV / ISO200 / WB:オート / 250mm
DA★ 60-250mm F4 ED [IF] SDM / 4,978×3,264 / 1/200秒 / F4 / -1.3EV / ISO200 / WB:オート / 170mm


本誌:関根慎一

2011/4/15 14:49