デジカメアイテム丼

ニコン「アーバンボストンバッグ L」

“NIKKOR 80周年キャンペーン”でもらえる大型バッグ

 ニコンは昔からカメラバッグにも力を入れて開発しているメーカーだ。古くは本革製のガゼットケースがニコンFの時代から用意されていた。いまではニコンオリジナルグッズ(NOG)として、「カメラバッグもニコンのものを使いたい」というファンの声に応えてショルダーバッグやトートバッグを中心に用意されている。

 今年はNIKKOR80周年記念にあたる。そこでニコンイメージングジャパンでは対象商品を購入すると、もれなくNOGのショルダーバッグ「アーバンボストンバッグL」がもらえるというキャンペーンを行なう。しかもキャンペーンでもらえるバッグは通常販売品と異なり、付属のネームタグが80th Limitedの刻印のある特別仕様だ。

※キャンペーンの詳細はこちらの記事をご覧下さい。

 今回は通常製品版のアーバンボストンバッグL(直販価格)を試用してみた。このアーバンシリーズは2010年に登場したもの。「開口部が大きく開き、機材の出し入れがしやすい機能性と、普段使いもできるスタイリッシュな機能美を併せ持つ本格派」(同サイトより)という。

 アーバンボストンバッグLの推奨収納例は、標準ズームレンズ装着デジタル一眼レフカメラ1台+デジタル一眼レフカメラ1台+交換用レンズ2台+スピードライト1台とされている。これだけあればひととおりの撮影ができるだろう。

 筆者は、収納例にあるD800+AF-S NIKKOR 24-120mm F4 G ED VR、D600、AF-S NIKKOR 28-300mm F3.5-5.6 G ED VR、AF-S 50mm F1.8 G、スピードライトSB-700をつめて実際に持ち歩いて試してみた。これらカメラボディとレンズはいずれも今回の「NIKKOR80周年記念 ニコンオリジナルグッズプレゼントキャンペーン」対象商品でもある。

インナーボックスに機材を収めたところ。

 上記機材の想定としては、「日帰りショートトリップ」もしくは「1泊2日の撮影」というところだろうか。筆者はそんな使用方法を念頭にしてパッキングを考えてみた。となると、カメラ機材のほかにもノートPCとTシャツ程度の着替え、各種充電器や予備電池、ポータブルWi-Fiルーター、筆記用具とブロアー、折りたたみ傘などを持ち歩くことをが多いだろう。そこで、これらも実際にバッグにつめた。

 主な素材は撥水性のあるポリエステルとナイロンで、持ち手と装飾にレザーが用いられている。外形寸法は約44×310×290mm、重量約1,830gと、このクラスとしては標準的だろう。

 外側はクッション性があり、機材を詰め込んでも体にあたる部分が痛くないので疲れにくい。徒歩と公共交通機関で移動しても違和感はなかった。また、重量バランスがいいのか肩からずり落ちることもなく、これも助かった。

 バッグにはカメラ用とノートPC用それぞれのインナーボックスが付属する。いずれも黄色い縁取りがなされている。

 カメラ機材用のインナーボックスには蓋があり、うち一列分は長さの長いレンズ(望遠レンズ)を収納できるようになっている。

インナーボックスの蓋を閉めたところ。
蓋を閉めなければ、背の高いレンズも収納できる

 ノートPC用のインナーボックスは、12インチのノートPCが収納できた。タブレット端末を入れるのにも便利だろう。

PC用インナーボックスにノートPCを収納したところ。ケース前面にポケットがあり、ここにはモバイルWi-Fiルーターとメモリーカードリーダーを入れた。

 本体には三脚も固定できる。バッグの幅が440mmなので、この幅を大きく飛び出す縮長のものでなければここに三脚をかけておくと便利だ。

三脚も取りつけられる。

 さらに、側面にはメッシュポケットもあり、折りたたみ傘やペットボトルを入れることができる。寒い時期ならカフェマグを入れると、撮影の行き来が楽しくなりそうだ。

メッシュポケットには折り畳み傘やペットボトルを収納できる。その隣のポケットには、名刺入れやポケットティッシュなどを入れると良さそうだ。

 このバッグで感心したところは、カメラ用インナーボックスとバッグの開け口の間に余裕があること。ここに、ポケットに収納できないカメラやPC用充電器、Tシャツ程度の着替えや小さいタオルを収納することができるのだ。これはうれしいポイントだ。自宅へのお土産を入れたり、望遠レンズを縦に収納したりと、いろいろな活用法が考えられる。

カメラ用インナーボックス上部の空間に、カメラの充電器、パソコン充電器、ACコードを入れた。なお、それぞれソフトケース(レンズに付属するタイプのもの)に入れてある。

 実際に手に取ってみると、普段使いでも違和感のないきわめてオーソドックスなデザインと、カメラの出し入れのしやすさ、そしてかなりの量の機材が収納できる機動性が両立していることを実感した。こだわりのカメラを作るニコンだけであり、カメラバッグにもそうした美点が見える。ニコンファンであれば、今回のキャンペーンは見逃せないものになるだろう。

左が通常品のネームタグ。キャンペーンでもらえる80th Limitedモデルには新たにデザインされたネームタグ(右の画像)が付属する。
ハンドストラップには合成皮革が用いられ、持っていても手が痛くならない。
「Nikon」ロゴは小さなタグにあるだけ。
前面ポケットは大きく、B6サイズの手帳が収納できた。
2つのサイドポケットには、予備電池とコンパクトデジタルカメラ、メモリーカードケースなどが収納可能。

(協力:株式会社ニコンイメージングジャパン)

秋山薫