写真展

杉本春奈写真展「Boundary」

(Gallery Kai)

杉本春奈氏は1986年高知県に生まれ、2005年から現在にわたり高知をベースに写真作品を制作、発表を続けている作家です。13歳から写真を撮り始め、高知の沢田マンションギャラリー(注)の創設メンバーとして、高知の若手作家たちのアートシーンを牽引する場をつくってきました。

「Boundary」は「境界」を意味する英語です。高知から関西へ度々移動している作者は、その途中、植物の生態が地域によって変化していることに気づきます。その中でも特に淡路島に注目し、島をめぐりカメラを通して様々な発見をします。

今回の作品について作者は以下のように語っています。

「カメラを持って外へ出ることは、何かを見つける作業である。
撮影地に選んだ淡路島を歩き、被写体に近づくうちに、私はある境界に気づいた。

これ以上は近づけない線の存在。でもそれは、目には見えない。
目の前に現れた景色、生と死が混ざり合った状態について考える。

淡路島は国生みの舞台として、日本神話との関わりが深い。
神話と現実が混ざり合った世界。
その境界はどこにあるのだろうか。」

(写真展情報より)

  • ・会場:Gallery Kai
  • ・住所:大阪市中央区龍造寺町7-32
  • ・会期:2014年10月17日金曜日~2014年11月3日月曜日
  • ・時間:13時~19時
  • ・休館:火曜日(会期中は火曜日のみ休廊)
  • ・入場:無料

10月26日日曜日の16時より、銀杏菴(大阪市中央区龍造寺町7-17)において、杉本春奈氏と生態学者の伊勢武史氏(京都大学フィールド科学教育研究センター森林生態系部門森林育成学分野准教授)のトークイベントが開催される。定員は15名。参加費は無料。

(本誌:河野知佳)