写真展

湯沢英治写真展「REAL BONES A」

(hpgrp GALLERY TOKYO)

「ハブ」2007 1,100×1,465mm ピグメントプリント

動物は進化の過程でその環境に合わせデザインされて来たと言ってもよいだろう。その姿を形作る骨には、我々人間が生み出す人工的な直線は一切なく、歪んだ曲線のみで、すべてが成り立っている。生命がつくりあげた究極のデザインとも言える骨格に美を見出した。−−湯沢英治

hpgrp GALLERY TOKYOより写真家・湯沢英治の個展開催をご案内申し上げます。美しいものには、美しさの根拠があるのでしょうか。もしあるとすれば、根拠あるものは美しいという論理は成立するのでしょうか。精緻な演出による写真表現を実践している湯沢英治の骨格標本作品を見ると、進化という根拠が生み出した造形美に圧倒されます。生物の骨は「時間という刃によって削り作り出された彫刻たち」であると湯沢が語るように、全体のバランスから一つ一つの細かなパーツまで、丁寧に作られた彫刻のような美しさに驚きつつも、その形体へ至った経緯や機能を想像せずにはいられません。 生物学的にも貴重とされる骨格標本写真の数々をこの機会にぜひご高覧くださいますようお願い申し上げます。

(写真展情報より)

  • ・会場:hpgrp GALLERY TOKYO
  • ・住所:東京都港区南青山5-7-17小原流会館地下1階
  • ・会期:2014年9月10日水曜日〜2014年9月27日土曜日
  • ・時間:12時〜20時

(本誌:折本幸治)