写真展告知
第14回写真「1_WALL」グランプリ受賞者個展 佐藤麻優子「ようかいよくまみれ」
(ガーディアン・ガーデン)
2017年1月25日 15:00
佐藤麻優子は、自分の感覚を友人に投影し、撮影した作品で第14回写真「1_WALL」グランプリを受賞しました。審査では「若い世代の抱える閉塞感や退屈さを的確に表現している」「写真の持つリアリティーが鑑賞者にも伝わる作品だ」と、審査員から高い評価を得ました。
雑然とした家具売り場、イスが並んだ市民プールの待合席、アパートの部屋など日常的な風景の中に写る佐藤の友人や自身の姿は、世界から浮いているような違和感が感じられます。絵コンテを描いてコンセプトをモデルに伝えてから撮影を行い、その後写真をデジタル加工して、意図的にイメージを作り込んでいます。人生に対する焦りや、いつまでも若いままでいたい、人から愛されたいという自身の欲望に向き合い、写真をそのはけ口にするかのように制作された作品には、23歳の作家自身の抱える悩みなど等身大のリアリティーが映し出されています。
本展では、グランプリ受賞作品「ただただ」と、受賞後に撮影した、「もうない」「まだ若い身体です」「夜用」の4つのシリーズを中心に展示します。また、2月9日(木)にはアートディレクターの菊地敦己さんをゲストに迎え、トークイベント「20代の話・ご飯を食べていくにはどうしたらいいのかの相談」を開催します。
会場・スケジュールなど
- ・会場:ガーディアン・ガーデン
- ・住所:東京都中央区銀座7-3-5 ヒューリック銀座7丁目ビルB1F
- ・会期:2017年1月31日(火)~2月17日(金)
- ・時間:11時~19時
- ・休館:日曜日・祝日
- ・入場:無料
トークイベント「20代の話・ご飯を食べていくにはどうしたらいいのかの相談」
菊地敦己と佐藤麻優子の対談。※要予約。
・時間:2017年2月9日(木)19時10分~20時40分
・料金:無料
菊地敦己(アートディレクター)
1974年生まれ。武蔵野美術大学彫刻科中退。2000年ブルーマーク設立、2011年解散。同年、菊地敦己事務所設立。主な仕事に、青森県立美術館のVI計画、ファッションブランドの「ミナ ペルホネン」や「サリースコット」のブランド計画、雑誌『装苑』のアートディレクションなど。講談社出版文化賞、ADC賞、JAGDA新人賞など。
作者プロフィール
1993年 東京都生まれ、埼玉県育ち
2014年 桑沢デザイン研究所中退
2016年 第14回写真「1_WALL」グランプリ