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花魁ポートレート撮影セミナー 終了報告:講師の作品を紹介

和装のモデルを料亭スタジオで撮る

6月11日に開催された「花魁ポートレート撮影セミナー」において、撮影講師の中嶋琢さんが撮影した作品を掲載します。

花魁に扮したモデルを和風スタジオで撮るという、撮影セミナーとしては珍しいスタイル。はたして、どんな写真が撮れたのでしょうか。

イベント名:中嶋琢のポートレートセミナー 花魁ポートレートゼミ vol.1
主催:株式会社スタジオグラフィックス
協賛:株式会社セコニック
日時:6月11日(土)12時〜15時、16時〜19時
会場:料亭スタジオ宮川亭
撮影講師:中嶋琢
モデル:甲斐琴珠
着付け師:浜崎紀子他2名

※撮影・作品解説=中嶋琢

浮き足を面隠し。花魁の特徴的な抜き襟を後ろから見せることで、秘め事のあるようなストーリーを感じさせるようにポージングをお願いした。

EOS-1D X Mark II / EF24-105mm F4L IS USM / マニュアル露出 / ISO200 / 1/125秒 / F7.1 / 28mm

申し訳程度に口元を覆う。扇で少し口元を隠すような仕草で誘うようなストーリーを与え、目線を流すことで少し距 離感が近づいた。裾や袖、指先に流れを作るポージングを依頼。衣装の裾や袖をキレイに魅せるように着付け師に依頼した。

EOS-1D X Mark II / EF24-105mm F4L IS USM / マニュアル露出 / 1/125秒 / F9 / ISO200 / 40mm

抜き襟から魅せる。かなり寄りで頭が見切れるように撮影した。近くで撮ることにより親近感があるストーリーを演出。 抜き襟に光が入るようにポージングを依頼、また顔の半分くらいを見せないようにして艶やかさを加えた。


EOS-1D X Mark II / EF24-105mm F4L IS USM / マニュアル露出 / 1/125秒 / F9 / ISO200 / 60mm

振る舞い。裾や袖、指先に流れを作るポージングをお願いした。金屏風と行灯を画の中に配置することにより、華やかな夜であることを演出した。金屏風に手を添えることで儚げなストーリーを加えた。

EOS-1D X Mark II / EF24-105mm F4L IS USM / マニュアル露出 / 1/125秒 / F9 / ISO200 / 32mm

蔑視な御姿。今宵は過ぎ別れの時。座り姿勢でゆったりした感じと、顔の向きも顎のラインを強調し高貴さを演出した。 肘置きから垂れる袖と、足元に流れる裾がキレイに流れるようにポージングを依頼。着付け師には衣装の流れを作ってもらうように依頼した。

EOS-1D X Mark II / EF24-105mm F4L IS USM / マニュアル露出 / 1/125秒 / F9 / ISO200 / 45mm

撮影裏話:モデルとのコミュニケーションについて(中嶋琢)

撮って欲しいイメージ(右目をメインに衣装の見せ方をキレイにという希望)を撮影当日にヒアリング。顔の角度や仕草に指示を出し、背景、簪、衣装、表情に気をつけながら、リアリティある撮影のプロセスを伝えることに留意して撮影しました。