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【フォトキナ】4K対応ミラーレス「NX1」を展示したサムスン

APS-C裏面照射型センサー、AF追従15コマ/秒など

 フォトキナ2014のサムスン エレクトロニクスは、会期直前に発表したばかりの「NX1」を中心としたブースを展開。NX1のAFスピードや連写スピード、4K動画撮影機能などをアピールしていた。

フォトキナ2014のプレスカンファレンスで発表されたNX1

 NX1は、「世界初」(同社)という2,800万画素裏面照射型APS-CサイズCMOSセンサーを採用したミラーレスカメラで、デジタル一眼レフカメラ風のデザインを採用している。画像処理エンジンに「DRIMe V」を搭載したことで、処理速度は従来比2.8倍になり、4K動画の撮影機能、AFに対応した秒15コマの連写などを実現。4K動画はH.265フォーマットでの記録に対応している。

NX1
本体上部
本体背面
ダイヤル部

 「NX AF SYSTEM III」によって、画面いっぱいの209点のAFポイントを実現し、どの位置に被写体があっても高速にAFが合焦し、「革新的な」(同社)コンティニュアスAFによって、追従性も高いという。動画撮影時には物体検知によってAFが追従する。

画面いっぱいにAFポイント
2,800万画素の裏面照射型CMOSセンサー
DRIMe V
4K動画などの撮影用システムの紹介も

 これに合わせて、「50-150mm F2.8 S ED OIS」「16-50mm F2-2.8 S ED OIS」の2レンズも発表されており、NX1に最適なレンズとしてアピールしている。

NX1と最適な組み合わせという大口径ズームレンズを2本用意
レンズのカットモデル
NX1はマグネシウムボディに各種シーリングによる防塵防滴性能を備えている

 スペック的には意欲的だし、デザインも一眼レフに近いスタイルだが、例年、フォトキナでのサムスン人気は高くない。他の国際的なイベントでのサムスン人気を知っているだけに驚くが、まだ、サムスンがカメラメーカーとして特に欧州市場で受け入れられていないという現れかもしれない。

 いずれにしても、H.265による4K動画、Bluetoothと無線LANの搭載を始め、ブースでもスマートフォン・タブレットとの連携機能をアピールするなど、最新技術への対応の早さは、他のカメラメーカーも見習うべき部分ではあるだろう。

NX1では、同社のレンズ交換式では初めて日本語表示に対応していた
タブレットなどとの連携機能もアピール
過去のラインナップ紹介のコーナーも。初代NX10は2010年

(小山安博)