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綾瀬はるかさんが写真展「LUMIX GM Gallery」のオープニングに登場

 パナソニックは、11月21日に表参道ヒルズB3F「スペース・オー」で開幕する写真展「綾瀬はるか×LUMIX GM Gallery」のオープニングプレスイベントを20日に実施した。会場にはLUMIXのCMキャラクターである女優の綾瀬はるかさんも登場し、トークセッションを行なった。

LUMIX GMを手にする綾瀬はるかさん

 LUMIX GMは、パナソニックが11月21日に発売するミラーレスカメラ。コンパクトデジタルカメラ並みの小型ボディと、4色のカラーバリエーションを特徴とするマイクロフォーサーズ機。撮像素子は有効1,600万画素MOSセンサー。24-64mm相当の沈胴式薄型ズームレンズ「LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」を組み合わせたキットのみ用意し、実勢価格は8万9,800円前後。

GMのタッチ&トライコーナーを設けていた
ハンドグリップの装着イメージ
ボディケースの装着例

 同製品はプロモーションコンセプトを「The Art of LUMIX」としており、今回の写真展は綾瀬はるかさんがCM撮影の合間に見せた表情を、写真家の田川梨絵氏が撮影したもの。会場には73点を展示している。会期は11月21日から11月24日。時間は11時〜19時(最終日は18時まで)。会場は表参道ヒルズB3F「スペース・オー」

 また同イベントでは、LUMIX GMのテレビCM完成発表も行なった。11月29日から首都圏・関西・名古屋地区で放映するもので、「オトナ・綾瀬」をテーマにし、同社初という全5作の同時放映を行なう。

写真家の田川梨絵氏が撮影した73点を展示
綾瀬さんがお気に入りという1枚の前で

 イベントには、パナソニック株式会社コンシューマーマーケティング ジャパン本部 本部長の原昭一郎氏とパナソニック株式会社 AVCネットワークス社 DSC事業部 事業部長の北尾一朗氏が登場。商品やCM、今回の写真展について説明した。

 原氏はGMを手にして「ご覧の通り、とても小さい。このボディの中に北尾さんが頑張って“一眼”の高性能をぎっしり詰め込んだ。現在(レンズ交換式デジカメで)世界最小のサイズ。手にしっくりときて、カチっとした剛性感が伝わってくる。前面は革シボのテイストで仕上げた」と説明。

パナソニック株式会社コンシューマーマーケティング ジャパン本部 本部長の原昭一郎氏

 北尾氏は、開発のこだわりについて「単に小さくても意味がない。設計を一から見直した。特にシャッターは完全新規。メイン基盤も新たに開発した。内部はパズルを組み合わせるかのようで、小型化にチャレンジした」と話す。外装には小型軽量を実現するべくマグネシムを採用し、堅牢感と高品位で質感ある商品に仕上がったと自負しているという。

 また、昨今ではSNSにスマホで撮影した写真をすぐアップロードする文化があることから、GMで撮ったアートな写真も使ってほしいとの思いがあり、小さいボディに苦労してWi-Fi機能も盛り込んだと説明した。

パナソニック株式会社 AVCネットワークス社 DSC事業部 事業部長の北尾一朗氏

 原氏は「今は1億人、総カメラユーザーの状態。しかしスマホなどでも日頃写真を撮っていると、思いがけない1枚・自慢したくなるような1枚が撮れることがある。それは写真に目覚めた瞬間で、単なる記録からアートな世界に踏み出した時だと思う」とし、GMを使ってほしい想定ユーザー像を「最近そうした1枚に向き合い、“もっといい画が撮れるかも”“(写真を)やってみたい”、と思ったお客さんに使ってほしい」と説明した。

 続けて原氏は今回展示している写真について説明。展示作品はCM撮影の合間に綾瀬さんをGMで撮影したオフショット。CMの本番撮影は緊張すると思うが、その合間のほっとリラックスした瞬間に、意識をしない自然なやわらかい表情を撮らせてもらったという。

会場には同社のレンズラインナップを展示。撮影を行なった田川氏によると、CM撮影に3日間同行し、キットレンズに限らず大口径標準ズームの12-35mm F2.8や望遠ズームの100-300mmまで様々なパナソニックレンズを用いて撮影したという。

 北尾氏は、小型なGMならではの写真撮影についても言及。「やはり大きなカメラを構えられると、撮られる方も身構えるが、小さいカメラなら自然な表情が撮れる。綾瀬さんの自然な表情の写真を見ての通り、(GMが小さいので)カメラを意識させなかったことが影響していると思う」と強調した。

 今後の展開としては、ハードウェアメーカーながら写真文化に貢献していきたいとの思いから、日本の若手フォトグラファー9名を支援する写真展を実施。先週はパリ、今週末からは東京でも開催するという。

 また、12月2日から2週間はJR山手線の1編成をジャック。来場客数350万人を見込む写真展として展開するそうだ。

パリに続き11月23日から代官山ヒルサイドテラスで開催
山手線の車内で写真展を行なう

 原氏によると、今回のテレビCMはパナソニックとして従来にないアプローチを行なっているという。本編の中に性能やスペック、デザインといったハード的な説明を一切入れず、LUMIXのロゴ以外はパナソニックのロゴも出てこないという。「綾瀬さんと一体化しているGMを見てもらえば伝わるのでは」としていた。

 ここでステージ上に綾瀬はるかさんが登場し、本人も初めて見るというCMの完成発表が行なわれた。CMの撮影は、「綾瀬さんといえば会津」(原氏)ということで、NHK大河ドラマ「八重の桜」の舞台でもある福島県の会津で行なわれた。CMは、GMのスペシャルサイト内「AD-Gallery」から見られる。

 上映が終わって感想を問われた綾瀬さんは、「ロケ先の景色が素晴らしかったのに見入った。美しいものに溢れているな、とジンときた」と述べた。

会場内の写真を示しながら、CM撮影を振り返る綾瀬さん
ショートムービーの人間模様に胸が熱くなったという

 3日間におよんだ撮影では、紅葉が始まっていて素晴らしい景色だったこと、湖のシーンを撮影した猪苗代湖の明け方の情景、夜に会津若松市内で撮影していると、大河ドラマの撮影で出会った畳屋のおばちゃんが栗を煮たものを差し入れてくれたことなどを振り返った。

 また、出来上がった写真を見た感想は、「撮影していることに全然気づかなかった。(撮影した田川氏とは)撮影が終わったあとに挨拶した。カメラが小さいので、それもあってか、撮られている意識がまったくなかった」と述べた。トークセッションは「このLUMIX GMで美しいものをたくさん撮りためていってください」と締めくくった。

左から原昭一郎氏、綾瀬はるかさん、北尾一朗氏
会場は表参道ヒルズB3F「スペース・オー」

(本誌:鈴木誠)