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オリンパス、PEN最新モデル「E-P5」「E-PL6」の発表会を開催
(2013/5/10 18:56)
オリンパスは10日、同日発表したミラーレスカメラ新モデル「OLYMPUS PEN E-P5」「OLYMPUS PEN Lite E-PL6」の新製品発表会を都内で開催した。製品仕様や発売記念キャンペーンの詳細については、記事末の関連記事をご覧頂きたい。
発表会では、オリンパスイメージング株式会社 代表取締役社長の小川治男氏が登壇。新機種のコンセプトを説明した。
小川氏は、人々と写真の関わり方について、かつては写真を撮り「思い出」をアルバムに残したが、現在では「私の体験」を世界中に共有していると説明。その際、「シェアしたくなる素晴らしい写真が撮れないのはなぜだろう」をテーマに、毎日持ち歩けるサイズ感ながらデジタル一眼レフ並の性能を誇るというミラーレスカメラの価値を強調した。
また、ユーザーの街頭インタビューとして、同社調べで「1年の90.2%は一眼レフが家で眠っており、一番のシーンを撮りのがしている」という結果を紹介した。
ミラーレスの市場牽引に加え、PENは上質なデザインや先進的機能を集約し、愛されるプレミアムブランドを目指したいとしていた。
続いてオリンパスイメージング株式会社 開発本部長の杉田幸彦氏が、新モデルの詳細を説明した。
E-P1の登場以来、E-P3ではFAST AFなどの「先進技術」でミラーレスの弱点を克服したとし、E-P5では上質さにポイントを置いた「喜び」も加えたとする。
デザインは「細部にこそ魂が宿る」を合い言葉とし、E-P5は底面以外にネジが見えないといい「寄木細工のように精巧に作った」とアピールした。
前後ダイヤルの機能は背面レバーで切り換え可能とし、シャッター速度はミラーレス初という1/8,000秒(メカシャッター)に対応した。OM-D E-M5でもアピールする5軸手ブレ補正は流し撮り自動検出が進化したという。
質疑応答においてOM-DとPENシリーズの上下関係に関する質問があり、その中では小川氏が「OM-Dはファインダーや本格的なスタイルが欲しいという声に応えた。基本的にPENかOM-Dかはフォトライフスタイルごとに選んでほしいと考えている。私も技術出身の人間なので出し惜しみはしたくなく、ときどきスペックの逆転が起こるかもしれないが、あくまでスタイル中心で考えていきたい」と説明した。
同時発表の「OLYMPUS PEN Lite E-PL6」は、自分撮り対応のチルト液晶モニターを備えたモデル。無線LAN内蔵メモリーカード「FlashAir」を用いることでスマートフォンへの画像転送に対応する。
また、交換レンズでは発売済み単焦点モデルの中から要望が多かったという3本にブラックカラーを追加。ボディキャップレンズにも新色を追加する。
アクセサリーでは、新たに「プレミアム本革アクセサリー」を用意。ラインナップはバッグ(4万円前後)、ストラップ(1万円前後)、ボディジャケット(1万3,000円前後)。
E-P5には、受注生産のプレミアムウッドグリップモデルを用意。E-P5ではグリップが交換不可となったため、ウッドグリップが欲しい場合は受注生産となる。6,000円ほどの追加料金と2〜3週間の納期で手に入る。
プレミアムウッドグリップは、国内外ブランドのOEM生産も手がける長野県のギターメーカー「フジゲン」製で、木工と塗装で20日間ほどの工程を要するという。E-P3の発売記念キャンペーンで提供したウッドの交換グリップが好評だったことから、今回は受注生産で用意することにしたという。ボディカラーに応じて2種類のカラーを用意する。
TVCMのキャラクターは引き続き宮崎あおいさん。Webサイトでも見ることができる(記事末リンク「AD GALLERY」)。
※宮崎あおいさんの「崎」は本来は異なる漢字で表記しますが、閲覧環境により表示できないため代用文字としています。