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トキナー「AT-X 12-28 PRO DX」が正式発表

 ケンコー・トキナーは、トキナーブランドの交換レンズ「AT-X 12-28 PRO DX」のニコン用を4月下旬、キヤノン用を6月下旬に発売すると発表した。価格は9万4,500円。

画像はニコン用

 12-28mm F4のスペックを持つ広角ズームレンズ。CP+2013で展示していた。「AT-X 124 PRO DX II」(12-24mm F4、2008年11月発売)の後継モデルにあたり、望遠端を28mmに延ばしたほか、周辺解像度の向上など、2,000万画素の撮像素子に耐える新規設計になっているという。カラーバランスやボケ味にも配慮したとしている。

 APS-Cサイズ相当のイメージセンサーに対応する。35mm判換算の焦点距離は18-42mm相当(ニコン用の場合)。開放F値はズーム全域でF4。

 P-MO非球面レンズを前群に配置し、後群のガラスモールド非球面レンズとともにディストーションや各収差を補正。蛍石に限りなく近いというSD(超低分散)ガラスの採用で色収差の除去も図った。

AT-X 12-28 PRO DXのレンズ構成図

 インナーフォーカス方式を採用。ピントリングの前後スライドでAF/MFを切り替えられるワンタッチフォーカスクラッチ機構を継承している。

 AF制御用センサーは、高分解可能というGMR(高精度磁気)センサーを駆動部直近に搭載。新開発のSD-M(Silent Drive-Module)で静穏性も高めた。ニコン用にもレンズ内モーターを搭載する。

 レンズ構成は12群14枚。絞り羽根は9枚。最小絞りはF22。最短撮影距離は0.25m。最大撮影倍率は1:4.94。フィルター径は77mm。外形寸法は84×90.2mm(最大径×全長)。重量は530g(数値はいずれもニコン用)。花形バヨネットフードが付属する。

(本誌:鈴木誠)