パナソニック、EVF内蔵ミラーレスカメラ「LUMIX DMC-G5」を国内発表

　パナソニックは、レンズ交換式デジタルカメラ「LUMIX DMC-G5」を9月13日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は、ボディ単体のDMC-G5が8万円、電動標準ズームレンズ付属のDMC-G5Xが10万5,000円前後、標準ズーム/新望遠ズームレンズ付属のDMC-G5Wが11万円前後の見込み。

　DMC-G5Xの付属レンズは、電動ズーム式の「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S.」。DMC-G5Wには、手動ズームの「LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」に加え、同じく手動ズームの新望遠ズームレンズ「LUMIX G VARIO 45-150mm F4-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」が付属する。

DMC-G5X（エスプリブラック）	DMC-G5X（シェルホワイト）

DMC-G5X（ソリッドシルバー）

DMC-G5W（シェルホワイト）	DMC-G5W（ソリッドシルバー）

　DMC-G5は、マイクロフォーサーズシステム規格に準拠したノンレフレックス（ミラーレス）タイプのレンズ交換式デジタルカメラ。「LUMIX DMC-G3」（2011年7月発売）の後継機種に当たる。海外では7月18日に発表済み。DMC-G3に引き続き、EVFやフリーアングル背面モニターを採用。内蔵ストロボも備える。

　外観はDMC-G3よりグリップを強調したものとなり、既存の一眼レフカメラを小さくしたようなスタイリングに変化した。本体色はシルバー、ブラック、ホワイト。DMC-G3にあったブラウンが廃止され、代わりにPZ系のレンズと色調を合わせたシルバーが用意される。

　撮像素子は新開発の有効1,605万画素4/3型Live MOSセンサー。最高感度はDMC-G3のISO6400に対し、ISO12800まで引き上げられた。

　3型92万ドットのフリーアングル式背面モニターを装備。タッチ操作も行なえる。DMC-G3は3型46万ドットだった。EVFは144万ドットで変更はないが、DMC-G3で省略されたアイセンサーが復活した。EVFに眼を近づけたり離すことで、モニター表示をEVFと背面モニターとで切替えられる。

　メカシャッター時の連写性能はフル画素で最高6コマ/秒。DMC-G3は約4コマ/秒だった。電子シャッター時は最高約20コマ/秒で撮影できる。なおSDメモリーカードスロットは、UHS-Iにも対応した。

　バッテリーはDMW-BLC12。USB充電には非対応。

　操作面では、シャッターボタン手前にファンクションレバーを追加。電動ズーム式のPZレンズを装着したときは、ズーム操作などを割り当てられる。コンパクトデジカメ感覚でズームできるという。右手親指の位置に置かれたダイヤルは、引き続き押し込むことで決定動作が可能。

　また、撮影モードで表示できるQ.MENUの操作が、タッチだけでなくボタンやダイヤルで操作できるようになった。

　その他DMC-G3からのアップデートとしては、LUMIX DMC-GX1（2011年11月25日発売）やLUMIX DMC-GF5（2012年4月26日発売）といった新モデルに準ずる機能が搭載されている。

　例えば、動画は1,920×1,080/60p（28Mbps）のAVCHD Progressiveに対応。MP4記録も行なえるようになった。パートカラーやソフトフォーカスを含む14種類のクリエイティブコントロールも装備。「夕暮れを幻想的に撮る」など、シーンごとに用意されたプリセットを選ぶとカメラがその設定になる「シーンガイド」も備えている。電子水準器表示も利用可能になった。

　外形寸法は119.9×83.2×70.8mm。質量は396g（SDカード、バッテリー含む）、346g（本体のみ）。

LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S.を装着

LUMIX G VARIO 45-150mm F4-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.を装着

※質量はバッテリー、メモリーカード含む