ペンタックス、防塵防滴ボディの小型一眼レフ「K-30」を海外発表
PENTAX RICOH IMAGING AMERICAS CORPORATIONは21日、デジタル一眼レフカメラ「K-30」の発売を発表した。米国での価格は、ボディのみで849.95ドル。DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL付きのレンズキットが899.95ドル。発売は7月。日本での発売は未定。
現行ミドルクラスモデル「K-5」と、生産を終了したエントリーモデル「K-r」の中間に位置するようなスペックの新製品。小型軽量ながら、防塵防滴および耐寒性能を備えたボディを採用。同社では「The Outdoor SLR」と表現している。
外形寸法は96.5×128.5×71.5mm。重量は約650g(バッテリー、メモリーカード込み)。ボディカラーはBlack、Crystal White、Crystal Blueの3色。
ファインダーはガラスペンタプリズムを使用。視野率は約100%。倍率は0.92倍(50mm F1.4レンズ装着時)。スペックとしてはK-5と同等で、視野率約96%、ペンタミラー採用のK-rを上回る仕様となっている。
新デバイスとしては、AFセンサーに新開発のSAFOX IXi+を採用。測距点11のうち9点がクロスセンサーとなっている。アルゴリズムが強化された他、自動追尾型のAFモードも備えている。ちなみに、K-5はSAFOX IX+、K-rはSAFOX IX。
撮像素子は、APS-Cサイズ相当(23.7×15.7mm)のCMOSセンサーで、有効画素数は1,628万。これらの数値はK-5と同じ。SR(Shake Reduction)、DR(Dust Removal)も継承する。
映像処理エンジンはPRIME M。感度はISO100〜ISO12800。拡張でISO25600での撮影も可能。
最高シャッター速度は1/6,000秒、連写性能は最高6コマ/秒。いずれもK-rと同等。
ライブビュー映像は60fpsで表示する。動画記録は最大1,920×1,080/30fps。動画記録時にはシャッター速度優先での撮影も可能。SRも動作する。
液晶モニターは3型92万ドット。記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード。
使用バッテリーはK-rと同じくD-LI109。フル充電からの撮影可能枚数は480コマ。別売のバッテリホルダー「D-BH109」を使うことで、単3電池での駆動も可能。
天体撮影用のアクセサリー「アストロトレーサー」にも対応する。
付属ソフトは「SILKYPIX Developer Studio 3.0 for PENTAX」。
【2012年5月22日】小誌では本機をミドルクラスと判断したため、“同社における防塵防滴ボディのエントリークラスは、2008年2月発売の「K200D」以来となる”という文章を削除しました。
2012/5/22 10:31