パナソニック、高度計履歴に対応したタフネスデジカメ「LUMIX DMC-FT4」

~GPSなどを省略した廉価版「DMC-FT20」も国内投入

 パナソニックは、タフネスデジタルカメラの新製品として「LUMIX DMC-FT4」を3月8日に、「LUMIX DMC-FT20」を2月16日に発売する。価格はともにオープンプライス。店頭予想価格はDMC-FT4が4万5,000円前後、DMC-FT20が2万5,000円前後の見込み。

LUMIX DMC-FT4

 同社タフネスモデルの上位機種で、2011年2月に発売した「LUMIX DMC-FT3」の後継機に当たる。カラーはサンライズオレンジ、プレシャスシルバー、ウルトラマリンブルー。

 従来モデル同様12m防水、2mの耐衝撃性能、-10度の耐寒性能、防塵性能などを備える。また、GPS機能、高度計、方位計、気圧計も引き継いだ。今回新たに高度計による履歴を記録可能になった。また、GPSの連動により、高度計の精度が向上している。

 撮像素子は1/2.33型有効1,210万画素ハイスピードCCD。レンズは広角28mmからの4.6倍ズーム。いずれもDMC-FT3から変更はないが、「超解像iAズーム」が従来の6倍から9.3倍に向上した。

 細かい設定をせずにコントラストと明度を適正にできる「簡単レタッチ」機能とパノラマ撮影機能も新たに搭載した。最大12時間までのインターバル撮影も可能。動画は1,920×1,080ピクセル/60iのAVCHD。MPEG-4での記録も可能。また手ブレ補正はアクティブモードに対応しており、広角側での歩き撮影時により手ブレを低減できるとしている。




LUMIX DMC-FT20

 DMC-FT4の下位モデル。海外で販売していた「LUMIX DMC-FT10」の後継モデルで、今回は国内でも発売する。カラーはコーラルブルー、シャイニーレッド、エスプリブラック。

 DMC-FT4との主な違いは、タフネス性能では5m防水、耐衝撃1.5mになっている点。耐寒は-10度。またGPS機能、方位計、高度計、気圧計は省略した。

 撮像素子は有効1,610万画素とDMC-FT4を上回っている。レンズは4倍ズームだが、広角端が25mm相当から始まる。8倍までの超解像iAズームに対応する。そのほか、簡単レタッチ機能やジオラマ機能などを備える。

 動画は1,280×720ピクセル、30fpsのMPEG-4となっている。




主な仕様

製品名LUMIX DMC-FT4LUMIX DMC-FT20
撮像素子1/2.33型有効1,210万画素CCD1/2.33型有効1,610万画素CCD
レンズ28-128mm相当(35mm判換算)F3.3-5.925-100mm相当(35mm判換算)F3.9-5.7
最短撮影距離5cm(広角端)
30cm(望遠端)
5cm(広角端)
100cm(望遠端)
手ブレ補正レンズシフト式
感度ISO100-1600
ISO1600-6400(高感度モード)
露出プログラムプログラムAE
測光方式マルチ
シャッター速度60-1/1,300秒(全モードあわせて)8-1/1,300秒(全モードあわせて)
液晶モニター2.7型約23万ドット
記録メディアSDXC/SDHC/SDメモリーカード
連写速度約3.7コマ/秒約1.3コマ/秒
動画記録AVCHD(1,920×1,080・60p)などMPEG-4(1,280×720・30p)など
バッテリーリチウムイオン充電池
撮影可能枚数約310枚約250枚
外形寸法103.5×64×26.5mm101×58.3×19.2mm
質量約175g(本体)
約197g(バッテリー、メモリーカード含む)
約123g(本体)
約142g(バッテリー、メモリーカード含む)

【2012年2月1日】記事初出時、DMC-FT4が地図データを内蔵していると記載していましたが、誤りだったため該当部分を修正しました。地図データ内蔵モデルはDMC-TZ30です。





(本誌:武石修)

2012/1/31 15:05