キヤノン、“赤ボディ”のエントリーモデル「EOS Kiss X50」


 キヤノンは、エントリークラスのデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss X50」を3月下旬に発売する。価格はオープンプライス。本体色はレッドまたはブラック。

商品構成発売時期店頭予想価格
EOS Kiss X50ボディ3月下旬50,000円前後
EOS Kiss X50
EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II
レンズキット
60,000円前後
EOS Kiss X50
EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II
EF-S 55-250mm F4-5.6 IS
ダブルズームキット
90,000円前後
EOS Kiss X50
EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS II
EF 50mm F1.8 II
こだわりスナップキット
70,000円前後

EOS Kiss X50(レッド)EOS Kiss X50(ブラック)
EOS Kiss X50(レッド)、EOS Kiss X50(ブラック)

 同時発表の「EOS Kiss X5」および「EOS Kiss X4」(2010年2月発売)の下位に位置するエントリーモデル。撮像素子や液晶モニターのスペックを抑えて価格を低減、若年層へのアピールを図る。同様のコンセプトとしては「EOS Kiss F」(2008年6月)の戦略に近い。

 またカラーバリエーションとして、EOS DIGITAL初のレッドモデルを用意した。これまでブラック以外のカラーバリエーションとしてシルバーは存在したが(EOS Kiss Digital、EOS Kiss Digital N、EOS Kiss Digital X)、ブラック、シルバー以外のカラーは初めて。女性の利用を意識したという。

 また、EF 50mm F1.8 IIが付属する「こだわりスナップキット」の設定も初めて。ズームレンズだけでなく、浅い被写界深度を楽しめる明るい単焦点レンズを付属することで、ボケ表現や明るいファインダーといったズームレンズでは味わえない撮影の楽しみをアピールする。こだわりスナップキットの初回1万本には「表現セレクトブック」と「キヤノンフォトサークルウェブ1年間無料体験」が付属する。

 撮像素子は有効約1,220万画素のCMOSセンサー。サイズはAPS-C相当。仕様面ではEOS Kiss X2と同じでライブビュー撮影機能も搭載。ただし映像エンジンはDIGIC IIIではなく、DIGIC 4を搭載する。

 液晶モニターは2.7型約23万ドットの固定式。連写性能はEOS Kiss Digital Xと同等の約3枚/秒。

 同時発表のEOS Kiss X5と同様、機能説明をワンポイント表示する「機能ガイド」を備える。ただしシーンインテリジェントオートは非搭載。また、S1(約340万画素)、S2(約250万画素)、S3(約35万画素)での記録も行なえる。

 動画記録は最大1,280×720ピクセル・30p。圧縮方式はMPEG-4 AVC/H.264。動画記録時の露出制御はプログラムAEのみ。ISO感度の手動設定は不可能。

 バッテリーはLP-E10。撮影可能枚数はファインダー撮影時700枚、ライブビュー撮影時約220枚。


主な仕様
製品名EOS Kiss X50EOS Kiss X5EOS Kiss X4
撮像素子サイズ22.0×14.7mm約22.3×14.9mm
有効画素数約1,220万約1,800万
感度(拡張含む)
ISO100-6400ISO100-12800
記録メディア
SDXC/SDHC/SDメモリーカード
ファインダー方式ペンタダハミラー
視野率約95%
倍率約0.8倍約0.85倍
アイポイント約21mm約19mm
液晶モニターバリアングル--
サイズ2.7型3型
ドット数23万104万
連写性能約3枚/秒約3.7枚/秒
動画1,280×720/30pなど1,980×1080/30pなど
外形寸法(mm)129.9×99.7×77.9133.1×99.5×79.7128.8×97.5×75.3
重量(CIPA基準)
495g570g530g


(本誌:折本幸治)

2011/2/7 14:57