オリンパスギャラリー、岡克己写真展「日本の灯台」
(c)岡克己 |
オリンパスギャラリーは、岡克己写真展「日本の灯台」を6月17日から順次開催する。
四方を海に囲まれた日本には、岬の突端、海図でいうところの『埼』には必ずと言っていいほど灯台が建っています。
小さい頃、海の近くに住んでいました、休日になると釣りに行く父親の後を追いかけて港へ、夕方になると防波堤の赤灯台が点灯をはじめます、点いては消える灯台の明かりを、飽きもせずに、ずっと眺めているゴム草履にランニング、短パン、イガグリ頭、そんな時代の少年でした。
木枯らしの冬、当時、学校帰りの遊び場だった葦の原っぱからも赤灯台が見えてました。
それから長い歳月が流れ、ボクは灯台を撮り始めた。撮りたい、撮らなければとの思いに駆られたのは、それが、どの記憶のピースだったのか定かではないのですが、気がつけば灯台が好きになっていました。
灯台の音って聴かれたことありますか? 日暮れになると点灯し、朝焼けととも消灯、雨の日も風の日も休まず、過酷な夜間勤務なのに、明かりを灯す灯器が奏でる音色って優しいんですよね。そして、仕事を終えて停まる時の音が、コレがまたいいんですよ。「暗くなるまで少し休ませてくれヨ」ってカンジにコトって停まるんです。それぞれに個性があって音色がみんな違います。なんて蘊蓄をダラダラと書き綴ってる場合じゃないですよね。
灯台は泰然自若として何時もソコにあるのに天候が、「朝焼けを期待してたのに、何だ、この雨は」なんて、自然と対峙してれば至極当然のことなのですが、イヤハヤ自分がイメージした絵に近づけるために何度も通った灯台もあれば、一度きりで撮り終えることのできたビギナーズラックな灯台もあります。
音色の聴こえてくる灯台に1つでも出会えて、優しい気持ちになっていただければ幸いです。
ぜひ会場に足を運んでみてください。(写真展情報より)
作品はカラー約40点を展示する。
- 名称:岡克己写真展「日本の灯台」
- 会場:オリンパスギャラリー東京
- 住所:東京都千代田区神田小川町1-3-1 NBF小川町ビル1F
- 期間:2010年6月17日~6月23日
- 時間:10時~18時(最終日は15時まで)
- 休館日:日曜、祝日
- 入場料:無料
- 名称:岡克己写真展「日本の灯台」
- 会場:オリンパスギャラリー大阪
- 住所:大阪府大阪市西区阿波座1-6-1 MID西本町ビル
- 期間:2010年7月8日~7月14日
- 時間:10時~18時(最終日は15時まで)
- 休館日:日曜、祝日
- 入場料:無料
2010/6/3 00:00