リコー、裏面照射型CMOSセンサー搭載の「CX3」
CX3。左からツートン(ライトグレー×ピンク)、ブラック、すみれ |
リコーは、裏面照射型CMOSセンサーを搭載したコンパクトデジタルカメラ「CX3」を2月19日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万円台半ばの見込み。カラーバリエーションはすみれ、ブラック、ツートン(ライトグレー×ピンク)。
2009年9月に発売した「CX2」の後継機種。撮像素子に1/2.3型有効1,000万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用し、進化したノイズリダクション機能と併せて暗いシーンでの画質が向上したとしている。
感度はISO80~3200(CX2はISO80~1600)。高感度性能の向上に伴い、オート撮影時の感度上限を従来のISO200からISO1600に引き上げた。
ノイズリダクションに「GR DIGITAL III」が搭載するアルゴリズムを採用。JPEG画像を生成する前の段階で処理を行なうことにより、ノイズを効果的に低減するという。ノイズ軽減量の設定は、GR DIGITAL IIIの「OFF」、「弱」、「強」に加え、新たに「AUTO」と「MAX」を追加。MAXでは画像データの分布を解析し、領域に応じて分散推定式の最適な処理を行なうとしている。
すみれ | ブラック |
ツートン(ライトグレー×ピンク) |
レンズはCX2と同様の28~300mm相当、開放F3.5~5.6の光学10.7倍ズームを引き続き採用する。イメージセンサーシフト式の手ブレ補正機構を利用可能。マクロ時には1cmの接写を行なえる。
ボディもCX2の形状とサイズを継承したが、バッテリーはCX2およびCX1の「DB-70」から小型化した「DB-100」に変更。撮影可能枚数はCX2の290枚から310枚に増加した。使用バッテリーの変更に伴い、同梱のバッテリーチャージャーと別売のACアダプターも新型となる。
撮影モードは、従来の「イージー撮影モード」(EASY)に代わって、新たに「シーンオートモード」(S-AUTO)を搭載。ポートレート、夜景ポートレート、夜景、遠景、スポーツ、マクロなど、認識した撮影シーンに応じて自動的に撮影設定を変更する。
また、「シーンモード」(SCENE)はCX2で利用できる全てのモードに加え、猫の顔を認識する「ペットモード」を追加。検出した猫の顔に優先的にピントを合わせるほか、ストロボ、AF補助光、操作音がオフになる。ペットモード利用時に人物の顔は検出しない。
フォーカスモードに「顔優先AF」を追加。マイセッティングへの設定が可能になった。被写体の顔を最大8人まで検出し、露出とホワイトバランスを最適化する。
最大1,280×720ピクセル/30fpsのMotion JPEG動画記録に対応。従来は640×480ピクセルだった。ズームは録画開始時点の画角から望遠方向にデジタルズームを利用できる。ピントは録画開始時の位置に固定。
露出が異なる2枚の連写合成を行なう「ダイナミックレンジダブルショット」(DR)では、新たに「詳細設定」を追加した。従来の「AUTO」および「微弱」~「強」の5段階の拡大効果設定に加え、輝度を優先する領域を「ハイライト」、「シャドー」、「OFF」から選択できるようになった。
ほかにもアスペクト比16:9の撮影や、撮影画像のマイクロサムネイルを撮影日ごとに表示する機能を追加した。
記録メディアはSDHC/SDメモリーカード。約88MBの内蔵メモリーも備える。
本体サイズは101.5×29.4×58.3mm(幅×奥行き×高さ)。撮影時重量は約206g。
すみれ |
ブラック |
ツートン(ライトグレー×ピンク) |
CX2で実施中の「カラートップパネル交換サービス」をCX3でも行なう。対象となる本体カラーは「ツートン(ライトグレー×ピンク)」のみ。選択できる交換トップパネルのカラーはブルー、グリーン、オレンジ、パープル、シルバーの5色。
受け付け開始は2月下旬。申し込みは宅配もしくはリコー銀座カメラサービスセンター(銀座)、リコー大阪カメラサービスセンター(江坂)の窓口への持ち込みで行なう。価格は宅配受付が5,250円、窓口持込が3,675円。
各色50台の在庫が終了するか、7月末日になった時点で受け付けを終了する。
ブルー | グリーン |
オレンジ | パープル |
シルバー |
【2010年2月5日】ノイズ軽減量の設定に関する誤記を改めました
2010/2/3 15:10