カシオ、“HIGH SPEED EXILIM”に裏面照射型CMOSセンサーの薄型5倍機


 カシオは、裏面照射型CMOSセンサーを採用した高速連写コンパクトデジタルカメラ「HIGH SPEED EXILIM EX-FC150」を27日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万円前後の見込み。カラーはゴールド、ブラック、レッド。

EX-FC150 GD(ゴールド)EX-FC150 BK(ブラック)
EX-FC150 RD(レッド)

 高速連写機能を搭載した薄型の5倍ズーム機「HIGH SPEED EXILIM EX-FC100」の後継。ソニー製の裏面照射型CMOSセンサーを搭載し、部屋の中など暗い場所での撮影でもノイズの少ない高画質を実現するとしている。

 裏面照射型CMOSセンサーは、従来と異なりセンサーの背面から光を入射させることにより、センサー上の回路の影響を受けることなくフォトダイオードに入る光の量を増大させることができる。コンパクトデジタルカメラでは、ソニーが9月に発売した「サイバーショットDSC-TX1」に初めて搭載された。

 ベストショットモードでは、高速連写による複数の画像をカメラの中で合成する「HS夜景」を利用可能。新たに連写後に人物をストロボ撮影した画像も合成する「HS夜景と人物」も用意する。露出の異なる3枚の連写画像を1枚に合成する逆光撮影モード「HSライティング」も搭載した。

 また、選択した被写体に応じて連写やハイスピードムービーの設定が最適になる「高速連写BS」(ベストショット)や「ハイスピードBS」も搭載。静止画の連写機能は900万画素相当で40コマ/秒。

 224×64ピクセルで最大1,000fpsの動画撮影も引き続き可能。ほかにも224×168ピクセルで420fps、448×336ピクセルで30~240fps、640×480ピクセルで30~120fpsの動画撮影が行なえる。シャッターボタンの半押しから画像記録を開始する「パスト連写」も引き続き搭載。1,280×720ピクセル、30fpsのHD動画記録にも対応する。

 撮像素子は1/2.3型有効1,010万画素の裏面照射型CMOSセンサー。最大記録解像度は3,648×2,736ピクセル。感度はISO100~3200。レンズは 35mm判換算の焦点距離37~185mm、F3.6~4.5の光学5倍ズーム。センサーシフト式の手ブレ補正機構を搭載するほか、高速連写した画像の合成を活用した「HS手ブレ補正」も利用できる。最短撮影距離はマクロモードの広角端で約3cm。

 液晶モニターは約23万ドットの2.7型。記録メディアはSDHC/SDメモリーカード。無線LAN機能付きSDメモリーカード「Eye-Fi」にも対応。電源はリチウムイオン充電池「NP-40」。CIPA準拠の撮影枚数は300枚。

 本体サイズは99.8×28.8×58.5mm。本体のみの重量は約145g、撮影時重量は約181g。



(本誌:鈴木誠)

2009/11/16 16:04