写真で見るシグマ「DP2」(試作機)
Reported by 本誌:武石 修
DP2
シグマが3日に正式発表したコンパクトデジタルカメラ「DP2」の試作機を借りることができたので、外観写真とメニュー画面などを中心にお伝えする。また、DP1との外観比較も掲載した。
なお、お借りした個体はシグマによると外観およびメニュー画面などはほぼ製品版に近いとのことだが、あくまで試作機との前提でご覧いただきたい。実写画像については、画質評価可能な個体が入手でき次第掲載する。
DP2は、2008年春に発売した「DP1」の姉妹モデル。レンズに35mm判換算の焦点距離41mm相当で、F2.8の単焦点レンズを搭載しているのが大きな特徴。外観は一見、DP1とそっくりで見間違えるほど。“DP2”の小さなロゴ、レンズの長さ、モードダイヤルの表示、平面のボタン類の配置などがデザイン上の主な違いとなっている。ボディの質感はDP1と同じだが、背面の滑り止め突起の場所が変ったため、右手のホールド感は向上した。
また、ボタンの新設などで操作性が大きく向上していると感じた。これまで、メニュー画面から設定しなければならなかった多くの撮影設定項目が、「QS」(クイックセット」ボタンで素早く設定可能になった。十字キーの下ボタンでAF枠をすぐに選択できるのも便利だ。
■
外観
レンズ格納時
レンズ伸張時
レンズ格納時
レンズ伸張時
レンズは24.2mm、F2.8の単焦点。35mm判換算の焦点距離は41mm相当
レンズ構成は6群7枚。スーパーマルチレイヤーコートも施した
シャッターボタン周り
MF用ダイヤルを備える。撮影範囲は28cm~∞。DP1と同じ位置に「DP2」のロゴが入る
DP1同様内蔵ストロボは背面スイッチでポップアップさせる
ストロボをポップアップさせたところ。ガイドナンバーは6(ISO100・m)
新たに、「QS」(クイックセット)ボタンを設けた。また、メニューボタンを「OK」ボタンから独立させた
液晶モニターはDP1と同じ約23万ドットの2.5形。反射防止コーティングの見直しで、より見やすくなったという
ホットシュー。同社製外部ストロボ「EF-140 DG」が使用可能
フロントの滑り止め
ストラップ取付け部は2点吊りに対応。DP1と同じだ
RGB 3層構造のFOVEON X3ダイレクトイメージセンサーを搭載
メーカーロゴ部分は削りだし
側面に電源とUSB/AV出力の端子を備える
記録メディアはSDHC/SDメモリーカードとMMC
付属の充電器とバッテリー。いずれもDP1と共通
レンズ保護は、キャップ式を採用
■
液晶モニター表示
●撮影時
表示レイアウトはDP1を踏襲
MF時
撮影中に「OK」ボタンを押すと、矢印キーの機能割り当てが変更できる。この画面では、上下キーで露出ブラケットのずらし量を設定可能
新たにリアルタイムで、ヒストグラムが表示可能になった
ビューファインダーモードも新設。パラメーターのみを表示する
「QS」ボタンを押すと表示されるクイックセットメニュー。「QS1」と「QS2」があり、撮影パラメーターを素早く変更できる。上がISO感度、下がホワイトバランス、左がストロボモード、右が測光モード
QSボタンをさらに押すとQS2画面が出る。こちらでは画像サイズ(上)、色モード(下)、画質(左)、ドライブモード(右)を変更可能
DP1ではメニューからしか設定できなかったAF枠選択画面が、十字キーの下を押すことで呼び出せるようになった
●セットアップメニュー
DP1では、メニューボタンから呼び出していたカメラ設定が、ダイヤルの「SET UP」ポジションで表示できるようになった。
カメラ設定(1)
カメラ設定(2)
●撮影設定
DP1では「OK」ボタンで呼び出していた撮影設定だが、DP2では専用ボタンから呼び出せるようになった。
撮影設定(1)
撮影設定(2)
撮影設定(3)
画質設定画面。RAWとJPEGの同時記録には対応しない
新たにインターバルタイマー機能を搭載した。撮影間隔と撮影回数を設定できる
カラーモードも新設。DP1の3種類から7種類に増えた
こちらも新搭載のピクチャーセッティング。コントラスト、シャープネス、彩度を個別に調整できる
撮影時のグリッドは、4、9、16分割から選べるようになった。また、実線と点線を選択可能。DP1は実線の9分割のみだった
グリッドの表示例(実線の4分割)
グリッドの表示例(実線の9分割)
グリッドの表示例(点線の16分割)
上下ボタンと十字キーの横方向ボタンの機能を撮影モードごとに入れ替え可能になった
設定情報を記録して切り替えできる「マイセッティング」機能も新設。3つまで保存可能
マイセッティングの呼び出し画面。保存した各パラメーターが一覧できる
●再生画面
再生画面
ヒストグラムおよび撮影情報表示
拡大表示。10倍まで拡大できる
サムネイル表示
●起動画面
起動時に「SIGMA DP2」と表示されるようになった。DP1には無かった演出
■
DP1(右)との比較
フロントから見ると、レンズ部分を除けば違いはわからない
DP1では横についていた拡大縮小ボタンが、縦配置になった。それに伴って滑り止めの突起が、より親指に添う並びに
上面では、モードダイヤルに変更が見られる。SET UPポジションが増えたほか、DP1にあったオートモード(赤いカメラマーク)は無くなった
ボディ自体の厚みは同じだが、電源OFF時はDP1に比べてレンズが約5.8mm長い
電源を入れたところ。DP2の方が、レンズの突出はやや多い
レンズ部以外のサイズは同じ。DP1のデザインを踏襲しており、よく似ている
■
URL
シグマ
http://www.sigma-photo.co.jp/
製品情報
http://www.sigma-photo.co.jp/camera/dp2/
スペシャルサイト
http://www.sigma-dp.com/DP2/
■
関連記事
・
「DP2」と新DCレンズ「10-20mm F3.5」を出品したシグマ(2009/03/04)
・
シグマ、「DP2」を正式発表(2009/03/03)
本誌:武石 修
2009/03/05 00:50
デジカメ Watch ホームページ
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。
Copyright (c) 2009 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.