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【新製品レビュー】オリンパス「E-520」

~コストパフォーマンスに優れたボディ内手ブレ補正モデル
Reported by 北村智史

 見た目と名前のとおり、2007年6月に発売されたE-510の後継モデル。外見上の違いはほとんどなく、重さは5gだけ増えている。液晶モニターが2.5型ハイパークリスタルから2.7型ハイパークリスタルIIに変更された分が、5g増につながっているのかもしれない。

 連写スピードは、姉妹機で4月発売のE-420同様、3枚/秒から3.5枚/秒に向上。ライブビュー時に、撮像素子によるコントラストAFが使えるようになったところもE-420と同じである。

 実売価格は、大手量販店店頭で8万円(ボディのみ)に10%ポイント還元程度。発売当初のE-510が11万円程度だったことを思うと、かなりお買い得になっている。





起動時間が高速化

 外観上でE-510と違っているところはあまりない。モードダイヤルとコントロール(電子)ダイヤルの形状が変更されているほか、ボタン類がメタリックグレーからツヤありの黒に変更されたこと、液晶モニターが少し大きくなって反射防止コーティングが施されたことくらい。

 小型軽量さ重視のE-400系と違って、こちらはバッテリーも大きいバージョン。E-3などと共通のカマボコ型リチウムイオン充電池を採用している。容量は1,500mAhで、CIPA準拠の撮影可能枚数は650枚。記録メディアはCFとxDピクチャーカードのデュアルスロット。

 起動時間は公称0.6秒。E-510(1.5秒だった)よりも1秒近く短縮されたことになる。自前のE-410(こちらも1.5秒である)と比べると、電源をオンにしてから液晶モニターが点灯するまでの時間がかなり短くなっている。寸秒を争うシーン向きのカメラではないが、遅いよりは速いほうがいいのは当たり前。E-3(こっちは0.5秒)からのフィードバックがいかされているのだろう。こういうメーカーの頑張りは大歓迎である。


モードダイヤルとコントロール(電子)ダイヤルの形状が変わって、ちょっと高級感が出た。低価格機ながらダイヤルのタッチも悪くない。
ボタン類はメタリックグレーからツヤありの黒に。ピカピカしてて個人的にはちょっと安っぽく感じる

Live MOSセンサーは画素数は同じだが新タイプ。ダイナミックレンジが伸びていて白トビが減った
記録メディアはCFとxDピクチャーカードのデュアルスロット。電源は容量1,500mAhのリチウムイオン充電池


使い勝手の良いハイスピードイメージャAF

 E-420同様、像面コントラスト検出によるハイスピードイメージャAFを装備している。ファインダー撮影時の位相差AFは前モデルと同じ3点測距だが、ライブビュー時には11点測距となる。

 ハイスピードイメージャAFは、やはり全レンズ対応とはいかず、オリンパス製では「ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」、「ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4-5.6」、「ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8」の3本。パナソニック製が「D Vario-Elmar 14-50mm F3.8-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」、「D Vario-Elmar 14-150mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」、「D Summilux 25mm F1.4 ASPH.」の3本。オリンパスの25mm F2.8以外の2本とパナソニックの25mm F1.4は、ファームウェアを最新版にアップする必要がある。また、これも当然だが、ハイスピードイメージャAFで使えるのはライブビュー撮影時のみで、AFモードではコンティニュアスAF(C-AF、C-AF+MF)を選択できない。

 とまあ、制約の多いAFシステムだが、使い勝手は上々だ。従来は、いったんミラーを下げてAF作動を行ない、合焦後にもう一度ミラーアップしてライブビューに復帰という手順だったのが、ハイスピードイメージャAFならシャッターボタンを半押しするだけ。もちろん、ピントを検出するためにレンズを無限遠から至近までスキャン駆動は毎回やってくれるし、それを黙って眺めていないといけないのが楽しくはないけれど、ミラー駆動なしでピントが合うのは快適で気持ちがいい。従来のパタパタミラー式AFに比べれば、ストレスも作動音もずっと少ない。

 ただし、選択している測距点のフレームが常時表示でないところが気になる。フレームが点灯するのは測距点選択中か、シャッターボタン半押し時にごく短時間だけ。どの測距点を選択しているかをきちんとおぼえていないといけないのが辛気くさい。ちょっと不親切な仕様だと思う。

 ハイスピードイメージャAF時のみ顔検出が可能なところもE-420同様。同時検出できるのは8人までとなっている。検出スピードはまずまずといったところだが、シャッターボタンを半押ししないと人物の顔に対応するフレームが表示されない。

 筆者個人としては、一眼レフに顔検出が必要とは思わないが、コンパクト機からステップアップしてくる人にとっては、コンパクト機にできて一眼レフにできないことがあるほうがヘンテコに感じられるのかもしれない。そう考えると、コントラストAFや顔検出などもこれからの一眼レフには必須機能となっていくだろう。

 が、本機の場合(E-420もそうだが)、シャッターボタンを半押ししないと顔検出が可能なのさえ確認できないわけで、一般的なコンパクト機とは違うやり方をするのはどうかと思う。


ライブビュー時には像面コントラスト検出方式のハイスピードイメージャAFが可能。このあたりはE-420と同じだ

ハイスピードイメージャAFは、パナソニックっぽい11点測距


こちらは11点自動選択時の表示


シャッターボタンを半押ししたときしか測距点のフレームが表示されない。しかも一瞬だけ。なので、どの測距点を選んでいるか、きちんと覚えておかないといけない

最大8人まで同時検出可能な顔検出機能を搭載。もちろん、使えるのはライブビュー時だけ


手ブレ補正は縦位置での流し撮りに対応

縦方向の流し撮り用「IS 3」を装備。縦横の切り替えが必要なのがいまいちだが、できないよりはずっといい。ちなみに、手動で焦点距離を入力することで、マニュアルレンズなどでも手ブレ補正が可能になっている
 手ブレ補正の効きは相変わらずいい。公称値はシャッター速度で約4段分。数字だけなら並ぶものもあるが、実力的には一歩リードしている印象である。スペックでは上位モデルのE-3には1段負けているが、ボディが軽いという強みもある。E-3の重さにへこたれ気味の筆者にとっては本機のほうがいい結果が得られる可能性もありそうに思える。

 実写での感じで言えば、標準ズームの14-42mm F3.5-5.6の広角端なら1/4秒でも十分守備範囲。中望遠の50mm F2 Macroでも1/10秒くらいは余裕でこなせる。

 従来は通常撮影用の「IS 1」(縦方向と横方向のブレの両方を補正する)、横方向の流し撮りに対応した「IS 2」(縦方向のブレだけを補正する)だけだったのが、本機では新しく縦方向の流し撮りに対応した「IS 3」(横方向のブレだけを補正する)も装備。縦位置での横方向の流し撮りでの手ブレ補正が可能となっている。

 前に聞いた話では流し撮りはほとんどが横位置で、縦位置での流し撮りはほんのわずかだそうで、だからE-510では横位置のみにしていたらしい。それが思いのほか縦位置の流し撮りが多かったのか、それとも単に横があるなら縦もと考えたのかはわからないが、縦位置にも横位置にも対応できるようになったのは歓迎できる点だ。ただし、キヤノンやニコンのレンズ内手ブレ補正(レンズを振っている方向を検知して自動で縦横を切り替えてくれる)に比べると、手動で切り替えないといけないのは不便だ。

 もっとも、ほかのメーカーの流し撮りはと調べてみたら、パナソニックが横方向だけ対応しているくらいで、ソニーとペンタックスは流し撮り自体が不可(取扱説明書には手ブレ補正をオフにすることが推奨されている)だったりする。そのあたりと比べれば、たとえ手動切り替えではあっても横方向と縦方向の両方の流し撮りが可能なのだから、むしろほめてあげたいところだ。


強化されたカスタマイズ性能

 E-510から変わったのは、フェイス&バックコントロール、パーフェクトショットプレビュー、ワイヤレスストロボ対応といったところ。細かい部分では、画質モードの設定がスーパーファインとかノーマルとかの一般的なスタイルに変わっていたりとか、「ノイズリダクション」が「長秒時ノイズ低減」に、「ノイズフィルタ」が「高感度ノイズ低減」になってわかりやすくなっていたりとかもある。


Fnボタンにはいろいろな機能が割り付けられる
Fnボタンには初期設定ではフェイス&バックコントロールが割り付けられている

フェイス&バックコントロールに割り当てた場合、Fnボタンを押すと測光、階調、AFモード、測距点、顔検出の5項目がまとめて切り替わる

で、もう一度Fnボタンを押すと、まとめてそれまで使っていた状態に戻してくれる。便利


画像サイズはL、M、Sの3種類、画質(JPEG圧縮率)はSF(スーパーファイン)、F(ファイン)、N(ノーマル)、B(ベーシック)の4種類。ようはごく普通の表記に変わったわけ。わかりやすくていいです
ノイズリダクションが長秒時ノイズ低減に名称変更


ノイズフィルタも高感度ノイズ低減に名称変更。説明書を見なくても意味がわかるようになった 新しく装備されたワイヤレスストロボ機能。内蔵ストロボを使って、リモートのストロボをコントロールできる


 筆者個人がいちばん気に入っているのは、カスタム機能のダイヤル機能とダイヤル方向だ。これについてはE-420の「新製品レビュー」でも触れたが、前者はコントロールダイヤルを回したときに変化する要素を変えられるもの。例えば絞り優先AEの場合、通常はダイヤルを回すと絞り値が変化し、露出補正ボタンを押しながらダイヤルを回すと露出補正となる。これをダイヤル単独で露出補正、露出補正ボタン+ダイヤルで絞り値の変更という操作法に切り替えられる。ひとつのシーンに対して、露出を変えながら何枚か撮りたいときには便利である。

 一方の後者はダイヤルを回したときの絞り値やシャッター速度が変化する方向を変えられるもの。通常、ダイヤルを左から右に動かす(左回転)操作を行なうと、絞り値は大きくなっていくし(絞り込まれていく)、シャッター速度は速くなっていく。つまり、露出をマイナス方向に調整する動きになる。が、バーグラフは右がプラス側になっている。つまり、ダイヤルを回したのと反対方向にバーグラフの指標が動くのである。で、これを逆回転にすることで、ダイヤルの回転方向とバーグラフの指標の移動方向が一致することになる。従来の回転方向に馴染みきっていると最初のうちは戸惑うが、メータードマニュアルの使い勝手がものすごく向上するのは確かだ。


カスタムメニューのダイヤル方向。ダイヤル1が初期設定。昔からの操作法に慣れている人にはこちらがおすすめ メータードマニュアルを多用するならこちらのダイヤル2がベター。ダイヤルとバーグラフの指標の動く方向が一致するので、使い勝手がいい

カスタムメニューのダイヤル機能。筆者は全部露出補正にしている


 もうひとつ、ボタンON保持時間というカスタム機能があって、これは十字キーに割り付けられているホワイトバランス、AF、ISO、測光の各ボタン、上面のドライブ、ストロボ、露出補正ボタンを押したときに、指を離しても押した状態が継続される時間の長さを変えられるもの。実は、時間の長さが調節できることはどうでもよくて、ボタンON保持ができることが大事だったりする。

 ボタンON保持がない場合、露出補正を行なうには露出補正ボタンを押しながらダイヤルを回す必要がある。それに対して、ボタンON保持があれば、露出補正ボタンを一度押せば指を離しても大丈夫。指を離してもボタンを押した状態が維持されるから、ダイヤルを回すだけで露出補正が行なえる。本機の露出補正ボタンは、E-400系に比べてずっと押しやすいと思うが、それでも押しながら回す操作よりは楽だし誤操作も少なくできると思う。


絞り優先AE時にコントロールダイヤル単独で露出補正が可能。絞り値を変えるには露出補正ボタンを押さなくてはならないが、撮ってるときは絞りより露出補正のほうが多用するから、このほうがずっと効率よく撮れる グリップがあるおかげで、露出補正ボタンはいい場所に置いてもらえている。E-420よりもずっと押しやすい


ボタンON保持時間の設定画面。HOLD(ようは自動復帰しない)にしておくと、マニュアル露出のときに便利


露出補正ボタンを押すたびに、コントロールダイヤル単独操作で変えられる要素がシャッター速度になったり、絞りになったりする。ボタンON保持時間をHOLDにしておくと、勝手にもとに戻らないので使いやすかったりするのだ


まとめ

 画質面はE-420と同じで、昨年モデルよりもダイナミックレンジの高輝度側が伸びていて、E-3とほぼ同等になったように思う。白トビしにくくなった分、露出レベルも微妙にだが明るめにシフトしている感じ。また、高感度ノイズ低減(前はノイズフィルタだった)のレベルによって解像感がそこなわれることもなくなった(やっぱり微妙な違いはあって、強くするほど描写がアマくなる傾向はある)。

 AFはいまだに3点測距(位相差AFのほうね)。昨年モデルよりは強化しているらしいが(AF性能が低いまま連写スピードだけ上げると、ピンボケ写真製造機になってしまう)、実写ではいまいちピント精度がよくない。普通にAFで撮っていてピントがアマいカットがいくつもあった。E-420の新製品レビューをやったときよりアマいカットの率が高い感じがして、もしかしたら個体差の問題なのかもしれないが、ちょっと心配なところである。

 3点測距というAFの貧弱さ、フォーサーズゆえのファインダー像の小ささは、間違いなく買う気をそいでくれる。が、軽量コンパクトで画質もいいし、手ブレ補正機能もハイレベル。ホールド性の高いグリップも備えている。それでいて価格はE-510発売当時より3万円安い。コストパフォーマンスはかなり高い。この価格ならエントリーユーザーにも十分おすすめできるし、E-510やE-410のユーザーが買い替え、買い増しするのにもねらいやすいだろう。


S-AF(シングルAF)、C-AF(コンティニュアスAF)時にレリーズ優先(ピントよりもシャッターチャンスを重視するモード)にするかどうかの設定。E-420にはない機能

消去ボタンのワンプッシュで画像の消去ができるようにするかどうかの設定。露出を詰めていくときに、撮っちゃ消しを繰り返すときに、簡単にボツカットが消せて便利だ


これもE-420にはない機能で、フォーマットのときなどに、初期設定では中止が選択されているのを、実行を選択された状態にできる。ワンプッシュ消去同様、気短の人向け。そそっかしい人は避けたほうが安全だろう

E-3以前の機種は白トビ警告と黒ツブレ警告は別々のページに表示されていたが、E-420以降は白トビを赤、黒ツブレを青で1ページで表示してくれる。うれしい機能である


液晶モニターは、輝度だけでなく色温度も調整できるようになった。PCのモニターとの色味の違いが気になる人向け

5月10日発売のシグマ「10-20mm F4-5.6EX DC HSM」(8万3,475円)。フォーサーズだと20~40mm相当だからあまり面白味はないけど、ZUIKO DIGITAL 11-22mm F2.8-3.5よりは広角側が少し広いし、同ED 7-14mm F4より小さくて軽くて安い

 

●作例


ISO感度


感度の設定範囲はISO100から1600までの1段刻み。感度オート時は上限をメニューで設定できる
 感度の設定範囲は1段刻みでISO100から1600まで。ISO200、400と上げていくにつれて順当にザラツキが増えていくが、ISO800になるとちょっとつらい感が出てきて、ISO1600では空の部分が横じまっぽくなってくる。

 が、ディテールはそれほど悪くならないので、小サイズのプリントなら使えそう。画面サイズの小ささから考えればすごい頑張りだと思う。

  • 作例のリンク先のファイルは、JPEGで撮影した画像をコピーおよびリネームしたものです。
  • 作例下の撮影データは、使用レンズ/記録解像度(ピクセル)/露出時間/絞り値/露出補正値/ホワイトバランス/実焦点距離を表します。
  • すべて、階調オート、長秒時ノイズ低減ON、高感度ノイズ低減標準で撮影しています。


ISO100
ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 6秒 / F8 / 0EV / WB:晴天 / 27mm
ISO200
ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 3.2秒 / F8 / 0EV / WB:晴天 / 27mm

ISO400
ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1.6秒 / F8 / 0EV / WB:晴天 / 27mm
ISO800
ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/1.3秒 / F8 / 0EV / WB:晴天 / 27mm

ISO1600
ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 / 3,648×2,736 / 1/3秒 / F8 / 0EV / WB:晴天 / 27mm




レンズ別作例

  • 作例のリンク先のファイルは、JPEGで撮影した画像をコピーおよびリネームしたものです。
  • 作例下の撮影データは、記録解像度(ピクセル)/露出時間/絞り値/露出補正値/感度/ホワイトバランス/実焦点距離を表します。
  • すべて、階調オート、長秒時ノイズ低減ON、高感度ノイズ低減標準で撮影しています。


◆ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6


キットで買うと実質1万円で手に入る低価格レンズだけれど、四隅まできちんとシャープに写ってくれる
3,648×2,736 / 1/800秒 / F5.6 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 14mm
階調オートで撮ったために暗部がざらついてしまっているが、ISO400でこの写りなら許容範囲という以上のレベルだと思う
3,648×2,736 / 1/13秒 / F3.5 / -0.3EV / ISO400 / WB:オート / 14mm

ちょっぴり光量に余裕があったので、ISO100でも撮ってみた。階調オートはこういう輝度差のあるシーンで役立ってくれるが、もう少しメリハリが欲しい気も。せめて強弱の2段階切り替えくらいできるとうれしい
3,648×2,736 / 1/13秒 / F3.5 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート / 14mm
E-420ならISO800かISO1600で撮っているシーンだが、手ブレ補正のおかげでISO400で撮れる。感度を抑えられる分画質面で有利になる、これも手ブレ補正の効用だ
3,648×2,736 / 1/8秒 / F8 / 0EV / ISO400 / WB:オート / 14mm

これだけ暗いとAFはお手上げだし、MFもほとんど無理。で、ライブビューでどうにかピント合わせ。暗部のノイズは少ないし、階調も豊かだ
3,648×2,736 / 15秒 / F8 / ISO100 / WB:オート / 23mm
AFで撮ったカットはピントがアマくてボツ。こちらはライブビューでMFでピントを合わせたカット
3,648×2,736 / 1.3秒 / F8 / ISO100 / WB:晴天 / 40mm

さっき、どう見ても関係者じゃないカップルが歩いていきましたけど……
3,648×2,736 / 1/100秒 / F4.5 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 14mm
割れて浮いた塗料の凹凸の感じがすごくいい
3,648×2,736 / 1/50秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 14mm




◆ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4 SWD


大きくて重いレンズだが、グリップがいいのでバランスが悪い感じはしない。ファインダー像もクリアできれいだ
3,648×2,736 / 1/200秒 / F5 / +0.3EV / ISO100 / WB:晴天 / 60mm
大きさ重さ、価格から考えれば当然だが、写りはさすが。でも、広角端の歪曲が……
3,648×2,736 / 1/200秒 / F5.6 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 49mm




◆ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2 Macro


昨年モデルよりも少しだけれどダイナミックレンジが伸びていて、白トビしにくくなっている
3,648×2,736 / 1/250秒 / F8 / +1EV / ISO100 / WB:晴天 / 50mm
最大撮影倍率は0.52倍なので、もうちょっと寄りたいと感じるシーンが少なくない。テレコンバーターを併用するのがいいかもしれないと思う今日この頃だったりする
3,648×2,736 / 1/160秒 / F5.6 / +0.7EV / ISO100 / WB:晴天 / 50mm

小型軽量低価格で等倍撮影が可能なZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 Macroをすすめる人も多いけれど、明るさという要素も見逃せないと思う。ED 50mm Macroの持つF2の明るさは武器だと思う
3,648×2,736 / 1/50秒 / F2 / -0.7EV / ISO100 / WB:オート / 50mm
シャッター速度が1/10秒なんて条件でもなんとかなってしまうのは、手ブレ補正機能のおかげ。フィルムカメラの時代だったら、たぶんカメラを構えようとも思わなかっただろう
3,648×2,736 / 1/10秒 / F2 / -1EV / ISO100 / WB:オート / 50mm




◆ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD


本機の手ブレ補正は強力だが、ファインダー像のブレは補正してくれない。なので、ぷるぷるする腕をなだめつつ、画面からはみ出さないようにフレーミングするのがひと苦労だったりする
3,648×2,736 / 1/500秒 / F5.6 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 200mm
AFまわりのスペックはいまひとつだが、ED 50-200mm SWDだと思いのほか快速。“親指AF”でざっとピントを合わせて、あとはMFで微調整しながら撮った
3,648×2,736 / 1/500秒 / F4 / +1EV / ISO100 / WB:晴天 / 147mm

そんなに難しい条件ではないはずだが、2枚撮って1枚はピントがアマかった
3,648×2,736 / 1/1,250秒 / F5.6 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 101mm
400mm相当の画角で1/250秒。風もある。手ブレ補正がなかったらそれなりの重さのある三脚が欲しくなる条件だが、本機は手持ちでばっちり。まあ、ファインダー像はぶんぶん揺れますけど
3,648×2,736 / 1/250秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 200mm

雲のあいだから少しだけ夕陽が差してくれたのだけれど、9枚撮って8枚は完全にピンボケ。個体差の問題かもしれないが、AFの精度はもうひとつという印象だった
3,648×2,736 / 1/100秒 / F5.6 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 200mm
屋上の構造物の形がおもしろくて何度も撮っている建物だが、ライトアップされてるのもきれいだったので撮ってみた
3,648×2,736 / 2.5秒 / F8 / ISO100 / WB:晴天 / 76mm




◆シグマ10-20mm F4-5.6 EX DC HSM


初出勤のシグマ10-20mm。純正の11-22mmでは広角が物足りないし、といってED 7-14mmは手が出ない。というところに登場してくれたレンズ。画角的にはもうちょっとの感もあるけど
3,648×2,736 / 1/200秒 / F6.3 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 10mm
ED 12-60mmなどと比べると、もう少し解像力が欲しい気がしてしまうが、見比べさえしなければ十分に高性能。超音波モーターのおかげでAFもそれなりに快適だ
3,648×2,736 / 1/125秒 / F6.3 / +1EV / ISO100 / WB:オート / 15mm

標準ズームでは画面におさまりきらないものがすうっと入ってくれる。レンズ自体は2005年発売だし、20-40mm相当でいまいちインパクトに欠けるが、筆者的には待望のレンズだったりするのだ。
3,648×2,736 / 1/6秒 / F4 / -0.3EV / ISO100 / WB:晴天 / 10mm
広角端。まっすぐの線がまっすぐに写る気持ちよさ
3,648×2,736 / 1/320秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 10mm


URL
  オリンパス
  http://www.olympus.co.jp/
  製品情報
  http://olympus-imaging.jp/product/dslr/e520/
  オリンパスE-520関連記事リンク集
  http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2008/05/20/8468.html

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北村智史
(きたむら さとし)1962年、滋賀県生まれ。国立某大学中退後、上京。某カメラ量販店に勤めるもバブル崩壊でリストラ。道端で途方に暮れているところを某カメラ誌の編集長に拾われ、編集業と並行してメカ記事等の執筆に携わる。1997年からはライター専業。最初に買ったデジタルカメラはキヤノンPowerShot S10。 ブログ:http://ketamura08.blog18.fc2.com/

2008/05/29 00:25
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